保育指導案作成の手順【年間計画~日案まで】

こんにちはICTキッズ編集部です。毎回、作成するときに頭をなやます保育指導案。自園で保育指導案作成を詳しく教えてくれる教育システムがないという園に勤めている新人保育士の方に見ていただきたい記事になります。今回は、具体的にどのような流れで保育指導案を作成していくことができるのかを順を追って説明していきたいと思います。

所属保育園の保育方針を確認する

作成を開始する際に、もっとも大切な事は園の方向性に合わせるということです。保育所指導案を作成してくださいと、園長や主任保育士のかたから丸投げされたからといって、自分勝手に指導案を作成していいというわけではありません。経験のある保育士さんであれば、ついつい自分の成れた方法で書き始める方が多いかと思いますが、新しい職場や初めての職場であれば自分のやり方よりも先に園の方向性を確認しておきましょう。

新人の方は、就職される際に園の基本的情報を頂いているかと思います。その書類の中から保育方針に関する書類は必ず目を通して置くようにしましょう。仮に、そのような書類は一切なかったばあい、もしくは方針が明記されていなかった場合はホームページなどでも確認しておきましょう。

保育方針は園の教育の進め方、保育に関する園の方向性を示したものになりますので、園における保育はどのような形のものが望まれるのかということを知ることができます、さらにある程度規模の多いい保育園であれば指導案の基本となるテンプレート的な情報が保育方針に織り込まれている場合がありますので、まずはこちらをチェックしておきましょう。

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過去の年間保育指導案~日案から、傾向と対策を見出す

初めて保育を始める園の過去の保育指導案をまずは見せてもらいましょう。何事も基礎を知ることが重要であり、園にける指導案を確認することで保育指針の再確認と、具現化の方法を認識することがしやすくなります。また過去のものを見返すことで、自分が担当する以前のクラス・学年ではどのような保育が行われてきたかを確認することができるからです。

一部だけを確認するのではなく、できるだけ多くの指導案に触れて起きましょう。そうすることで指導案の傾向と対策がテスト対策のときのように見出すことができるはずです。寒い地域での保育園では、暑い場所の保育園の保育指導案とは異なる点が沢山あります。外遊びが雪だるまであったり、水遊びであったりする場合などで異なります。さらに体の発達具合も地域によって異なる場合もあります。

地域ごとに特徴が分かれているように、人それぞれが違う姿・形をしているように園ごとの保育指導案のスタイルというものがあります。まずは園における保育所の形や書き方を数多くみることで、書き出す順番や表現方法などを事前に確認することが可能になり作成スピードをあげることができるようになってきます。

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自信の作成スタイルから指導案を作成していく

人が異なる話しはしましたが、作成においても異なるスタイルが存在します。通常の保育士サイトや学校では指導案の書き方は、年間計画から作成していき月間、週案、日案という流れで作成することを進められがちです。しかし、計画の立て方は人それぞれです。ビジネスシーンにおいても目の前の仕事状況から年間計画を打ち出す人もいます。まずは自分に合った指導案の作成スタイルをみいだしていくのが良いかもしれません。

スタイル1通常パターン【年間計画→日案】

まずはベーシックな指導案作成パターンから説明してまいります。この作成パターンはすでに何百回と学校でならい、実習などでも行ったかと思いますがもう一度現場に入った今だからこそ指導案の作成手順を確認しておきましょう。

年間指導計画書の作成手順

担当するクラスの子どもの家庭状況や性格・身体的情報の状況の全体像を把握しましょう。指導案作成マニュアルなどでは、目標の設定や特徴などから入る場合がありますが、まずは担当する子どもたちのことについて情報を集めクラス全体の特徴を見出すことに専念しましょう。また年間計画といっても4月から来年の3月までの期間を3期~4期に分けて作成しておりますので季節や園行事をある程度先に記入しておくことで、外的要因による子どもの変化を考慮して計画を作成することができるようになります。

次はクラス全体の特徴から必要な保育は何なのかを年齢的な発達基準から見出すようにしましょう。もしくは園が用意している年間目標の選択フレーズから適切な表現の選択肢を選びましょう。年齢的な発達基準を事前にリスト化したものw用意しておきます。もしくはこちらを利用してみてください。

0歳児における子ども姿・発達の特徴
子どもの姿 手足を元気に動かし、寝返りをする。
腹ばいで前進する。
喃語を発する。
歯が生え始め、よだれが増える。
保育者の顔をじっと見つめ、笑顔を見せる。
手に触れた物を口に運ぶ。
離乳食に慣れ、もぐもぐ、ごっくんができるようになる。
空腹やオムツの汚れなど、不快を泣いて訴える。
体調不良により、咳や鼻水、熱が出る。
布団で眠ることができず、保育者の抱っこやおんぶで眠る。
保育者のまねをして手をたたいたり、体を揺らしたりしながら、手遊びを楽しむ。
友達の姿に興味が出始め、顔や体に触れる。
指差しや片言で、自分の気持ちを表そうとする。
簡単な手遊びをしたり、絵本を見たりすることを楽しむ。
簡単な言葉を理解し、指差しをしたり、「ワンワン」「ブーブー」など、言葉を発したりする。
歩行が安定する。
保育者が誘うとトイレへ行き、便器に座る。便器に座るのを嫌がる子もいる。
意欲的に手づかみ食べをする。また、食具を使って食べようとする。
意味のある言葉が増える。

このようなリストから2文~3文選んでみましょう。例えば、「体調不良よる咳や鼻水、熱がでる」・「人差し指や片言で、自分の気持ちを表そうとする」・「意味のある言葉が増える」という三つを選んだとします。

そこから導き出される年間目標やねらいとして「自分の気持ちを体の動きや言葉で伝えようとする環境を整え、安心して元気にすごせるようにする」というフレーズが生まれてきます。さらにこのフレーズが出ない場合には、年齢毎のねらいを保育の5領域である

  • 心身の健康に関する領域「健康」
  • 人とのかかわりに関する領域「人間関係」
  • 身近な環境とのかかわりに関する領域「環境」
  • 言葉の獲得に関する領域「言葉」
  • 感性と表現に関する領域「表現」

という五つの観点から”ねらい”を決定するようにしていきましょう。そうすることで必然的に、期間毎の”ねらい”を達成するためにっ必要な具体的な”内容(養護・教育)”の内容を決められ、配慮と環境構成・家庭地域との連携という順番でかけてくるのではないでしょうか。

ねらい→内容→環境構成→”保護者の援助”もしくは家庭・地域との連携」

月間指導計画書の作成手順

つづいては月間指導計画書の作成手順ですが、年間計画が既にきまっているのであれば、期毎に分けて記入しているものを月ごとに因数分解するだけです。因数分解と数学的にいってしまいましたが、月間の指導案は年間計画をベースに作成した”ねらい”を月ごとに割り振っていきましょう。

月ごとのねらいを設定することができれば、そのねらいを達成するためにどのような内容を調えなければいけないかを確認します。またそれが養護的・教育のめんとしてどのように対応できるのかを検討し、環境構成という順番で記入してきましょう。基本は年間計画の順番と同じです。

ねらい→内容→環境構成→”保護者の援助”もしくは家庭・地域との連携

週案・日案の作成手順

週案・日案は短期的計画表ともいわれ、年間計画や月案とは作成スタイルは異なっているように言われますが、基本的には同じ作成フローになります。その項目に時間軸の要素がくわわります。週案であれば、月曜日から金曜日までの流れで今週のねらい、ねらいを達成するために必要な内容、環境、幼児の活動、指導ポイント、そして反省などが加わってきます。

週・日案
先週のこどもの姿 今週のねらい
月曜日 火曜日 水曜日 目標日 金曜日
内容 「ねらい」をたっせいすための具体的活動・行動など
環境 活動が実現できるための環境・構成の記述
幼児の活動 具体的な幼児の活動状況の記述(記録)
指導ポイント 保育士が注力しておこなうポイントの明記
反省・評価 幼児の記録と計画が、合致できていたか・自信の指導ポイントをクリアできたかを明記し、次週の指導ポイントを見出せるように評価・反省する

スタイル2逆パターン【日案→年間計画】

つづいては逆のパターンから作成していくものになります。あまりこのやり方は推奨はしませんが、やってもよい状況である場合にのみ利用していただければとおもいます。

日案・週案の作成手順

日案
年月日 クラス構成(年齢・性別)
現在の子どもの姿 ねらい
内容
時間 環境構成 予想される子ども姿 指導のポイント
8:00

9:00

10:00

11:00

12:00

13:00

14:00

15:00

16:00

場所などを明記 予想する子どもの動き 外・内の場合であれば

状況を踏まえた注意点を

記入

このような日案があるかと思いますが、まずはここから作成を始めます。過去の日案があれば、それをもとに自分のクラスの未来日記のように作成を始めます。そうすることで、日の活動スケジュールから、子ども動きと指導ポイントを見出すことができます。

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行動スケジュール(環境構成)→子どもの姿→指導ポイント

続いて、週案を作成してみましょう。上記のフォーマットを利用してみましょう。

週・日案
先週のこどもの姿 今週のねらい
月曜日 火曜日 水曜日 目標日 金曜日
内容 ④「ねらい」をたっせいすための具体的活動・行動など
環境 ③活動が実現できるための環境・構成の記述
幼児の活動 ②具体的な幼児の活動状況の記述(記録)
指導ポイント ①保育士が注力しておこなうポイントの明記
反省・評価 幼児の記録と計画が、合致できていたか・自信の指導ポイントをクリアできたかを明記し、次週の指導ポイントを見出せるように評価・反省する

日案から週案を導き出して見ましょう。日案から導き出した指導ポイントと、幼児の活動を記入し、つづいて環境を見出すことができます。そこから活動の目的はなんだったのかを見出します。

指導ポイント→幼児の活動→環境→ねらい

月間・年間指導計画書の作成手順

つづいては月間指導計画書の作成ですが、

月案
ねらい ①週案のねらいをリストであつめ、1つの文章にする 行事
内容 ②内容も「ねらい」に対する具体的な行動計画を週案から集める
援助・配慮 食育 ③年齢にあわせたテンプレートをしよう。
健康 ④季節に合わせた健康に対する配慮・注意点を記入
睡眠 ⑤睡眠時間における配慮を子どもの姿から検討しておく・季節的要因も加味する
遊び ⑥日案での記載している遊びのリストを箇条書きにし、そこから文章を構成していく。
環境 家庭連携 連絡
支援

月案も園毎のフォーマットによるかとおもいますが、基本的にはねらい、内容、配慮、環境、支援などといった項目に分かれているかと思います。この場合、週案を月ごとにまとめ、ねらいを箇条書きにし、文章などとして一つに纏める方法やそのまま箇条書きで載せます。

また内容にかんしても週案でまとめたねらいに対する具体的な行動、内容をあつめ箇条書きにして入力していくことができるかと思いますので作業的に入力していきます。他の箇所も同様に週案の内容を各項目にまとめて記入していくことができます。

ねらい→内容→援助・配慮→環境→連携

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