【シリーズ:てぃ先生に聞いてみた![1]】いま保育士が置かれている環境(3)

ICTキッズ編集部の吹野です。今回は「いま保育士が置かれている環境」について、てぃ先生のインタビューの続きです。園長先生のお仕事に続いて、保護者と連絡帳についても伺いました。

実は保護者の負担になっている連絡帳

――保護者の皆さんに、毎日連絡帳を書いてもらう保育園は多いですよね。保護者の方から「めんどくさい」とかいう声が挙がったりしないですか?

たぶん「毎日連絡帳を書きたいわ」と思っている保護者さんってそれほど多くなくて、だいたいの方は「毎日だと書くことに困る」と思ってるんじゃないでしょうか。でも子どもについて手を抜くような言動は“悪”みたいな風潮があるから、口には出さないんだと思います。

――日本では「保育園に通ってる子どもは可哀想」なんて見方をする人もいますし、だからこそ連絡帳くらいちゃんと書かないと親失格って言われそうで怖いですね。

それに、「書くんだったら3行くらい書かないと見た目が悪い」なんて思うじゃないですか。だから何にも書くことがないと「昨日の夜、パパとトランプしました」とか書くんだけど、ホントは何もしてないっていうこともある。それくらいママやパパたちも「これはどうすればいいのかな?」って悩んでるのが連絡帳だと思いますね。

うちの保育園は連絡帳がありません!

 

――さすがに毎日「今日も元気です」って書き続けるのは、気が引けますもんね。

僕は書くべきことがあるときに書けばいいと思うんですよ。例えば「最近指しゃぶりが多いんですけど、保育園での様子はどうですか?」みたいなことって、先生が忙しそうだと言いにくいこともあるじゃないですか。そういうときにノートを使うのは良いと思うんですけど、毎日必ず何か書かなければならないっていうのはどうなのかな?って思いますよね。……ちなみに、うちの保育園は連絡帳がないんですよ。

――え?そうなんですか?

そう、なくしたんです。乳児さんとかは「ミルクをどれくらい飲みました」とか「午睡どれくらいしました」っていうのはあるんですけど、もう基本的に連絡帳はなくて。そしたらもう、保育士も保護者もみんな万々歳!みたいな。余談ですけど、フランスの保育園も全然ないんですよね、連絡帳。「それは口頭でいいじゃん」「そういうのも含めてコミュニケーションなんじゃないの?」みたいな考え方が主流になってるみたいで。僕も賛成です。口頭でコミュニケーションできる時間と余裕が前提ですけど。

――そういえば日本でも幼稚園には連絡帳がないですよね。

幼稚園はお昼寝がないから、そもそも書く時間が作れないですよね。でも問題なく運営できてる。なのに世の中的には「連絡帳を書くのが保育士の仕事!」「書かないのは“悪”」みたいな感じなんで、どうせ書くんだったら負担にならないように、それこそICTで上手くやってもいいんじゃないかなって思いますけどね。

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――保育ICTシステムの中には保護者とのコミュニケーションを重視したものがあって、SNSの同じようなスタンプ機能がついてたりします。そういうシステムを使って、スマホアプリでスタンプを押したらOKっていう形にできたら、一番ラクじゃないかなって思うんですが。

うちも連絡帳やってた時は、何もなかったら「○(マル)」とか「OK」とかを書いてもらってました。

――「見ました」的な?

そうそう。こちらからも特別書きたいことがない限り書きません。全部口頭にしてました。

――そういうシンプルな形にできたらベストですよね。実はICTキッズのツイッターやフェイスブックに保護者の方からメッセージをただくことがあるんですが、「保育士の皆さんはお昼寝の時間も事務作業で忙しそう」「疲れている様子を見ると、ちゃんと休憩が取れてるのかな?と心配になる」なんて声もあるんですよ。

あ~、そうですよね……。うちの園みたいに連絡帳をなくすことは難しくても、お互いの負担を軽減できる方法があれば、積極的に取り入れた方がいいんじゃないかなって思いますね。

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