【シリーズ:てぃ先生に聞いてみた![1]】いま保育士が置かれている環境(1)

こんにちは、ICTキッズ編集部の吹野です。前回はてぃ先生の理想の保育についてのインタビューをお届けしました。皆さん、もうチェックしていただけましたか?もっともっとてぃ先生の話を聞いてみたい!と思った方も多いのではないでしょうか。実は私もそんな一人です(笑)。

そこで今後は定期的にてぃ先生にインタビュー取材を行い、保育にまつわるいろいろなテーマでお話をうかがっていくことにしました。今回は保育士さんの現状についてお聞きしましたよ!

保育士が足りない!

――「保護者から見ても保育園の先生は忙しそうだ」という話を耳にします。新年度は新しいお友達と一緒に新人の保育士さんも入ってくると思うんですが、実際のところ新人教育の時間は取れるものなんですか?

ほとんどの園は取れないと思います。もうぶっつけ本番で「見て学びなさい」みたいな。普通の会社だと教育係的な人がいると思うんですけど、保育園は教育担当がおらず、クラスの先生がその役割を果たします。それこそ寿司屋の職人さんみたいに「見て学べ!卵焼き10年!」みたいな、そういう業界なんですよね。業務が多すぎて、とてもじゃないけど新人さんの面倒を見てる時間なんて作れないのが現状です。

――そもそも忙しすぎるんですよね。

業務効率うんぬんの前に業務が多すぎるんです。例えば月案とかも園によってまちまちですけど、文章を大量に書かないといけないところもあれば、1行でいいよ~ってところもあるんですよ。こういうのって、案外数行くらいの方が的を射たことが書けてたりするんですけど、長く書いた方がエライみたいな感じになっちゃって、みんな蛇足的なことを付け足すのはよくある話ですね。

今は保育士にとって我慢の時期?

――たくさん書いても中身がなかったら、読む時間をとられるばっかりで、誰にとっても良いことがないですよね。

そうなんですよ。しかも読むのは基本的に園長だけなんで。

――え、そうなんですか?

他のクラスの月案・週案はまず見ないのではないでしょうか。例えば昨年度の3歳児クラスの月案を見たいと思ったら、「園長先生、あそこの棚のカギ貸してください」から始まって、扉を開けて「どこだどこだ?」ってなって、こんな分厚い冊子を1つずつ見ていくことになるんですけど、みんな余裕がないのでそんなのやらない、っていうか“やれない”ですね。

――それじゃあせっかく作った指導案がもったいないですね。

振り返りが大事って言いながら全然やれてなかったりしますからね。保管スペースばっかりとっちゃってね。……そんなだから、新人さんは保育雑誌とかから指導案を写してくるしかないんですよね。先輩達があらかじめ書き方を教える余裕はなくて、書いてから「ここ直して」と指摘されることがほとんどですね。

――「それ、最初に言ってくれたらよかったのに~」って思うこともたくさんありそうですね。

そうそう。「この書いた時間は何なんだよ?」みたいな感じ。ホント、保育士あるあるなんですけど。

――そんな状態でスタートしたら、良好な人間関係なんて築いていけないですね。

保育士の悩みNo.1は、とにかく人間関係なんですよね。同僚との人間関係が離職理由でも一番多いですから。

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