ソニー教育財団が、ソニー幼児教育支援プログラムの保育実践論文の2019年度募集を開始!

全国の保育園や幼稚園、認定こども園などの優れた取り組みを知ることのできるソニー教育財団。毎年開催される「ソニー幼児教育支援プログラム」では、最優秀賞に選ばれた園に、なんと助成金200万円が贈呈されるそうです。そこで今回は、ソニー財団の詳しい取り組みや、2019年度のソニー幼児教育支援プログラムの募集要項などについてご紹介していきます。

ソニー教育財団の教育助成とは?

ソニー教育財団が行う教育助成とは、全国の保育園・幼稚園・認定こども園・小学校・中学校から教育実践と計画をまとめた論文を募集し、優れた取り組みに対して、教育助成金とソニーの教育機材を贈呈しています。

ソニー教育財団について

ソニー(SONY)グループであるソニー教育財団は、子どもたちの教育に創造的、先駆的な取り組みを行う学校・教員への支援や、保育の質を高めるための園や保育者への支援を行っている公益法人です。

「子どもたちが自然から学び、他人を思いやり、愛する心と豊かな感性をみにつけ、そして、夢をもち、未来を切りひらく人に育つこと」を実現するため、子どもたちを育てることに情熱を持って取り組む先生などに学びの場を提供しています。

保育実施論文で助成金200万円

2002年からはじまっているソニー幼児教育支援プログラムは、2019年から最優秀園には200万円の助成金が支援されるようになりました。具体的に、どういったプログラムが実施されているのでしょうか。

ソニー幼児教育支援プログラムとは

ソニー幼児教育支援プログラムは、保育所・幼稚園・認定こども園を対象にしています。「科学する心を育てる」をテーマとし、3歳から5歳の日常の子どもの姿や記録をまとめた論文を2002年から募集していて、入選した園には、教育助成金とソニーの教育機材が贈呈されます。

さらにこれらの成果を全国の教育現場で共有できるよう、発表会や研究会を開催したり、データベースと実践事例集(冊子)として紹介され、「科学する心を育てる」取り組みの普及を目指した情報発信を行っています。

過去の最優秀園

過去の最優秀園に選ばれた2園の論文概要や、評価ポイントをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

学校法人山梨学院 山梨学院幼稚園

テーマ

「お米づくりから広がる子どもたちの世界」

概要

子どもたちのお米づくりに関する1年間の実体験の活動のなかで、興味・関心・驚き・感動・達成・探求心などを育み、「科学する心」の過程を明らかにしています。

はじまりは、一人の園児が持ってきた「お米のあかちゃん」をきっかけに、子どもたちの興味が高まり、0からお米づくりに挑戦することになります。保育士たちもお米づくりは初めてのため最初は不安だったものの、子どもたちと共に試行錯誤しています。探究を深めた体験や、それに関わる保護者や地域の人々の助けによって、子どもだけではなく保育士たちにもさまざまな成長をもたらしていることを、実体験からあらわしています。

評価された点
  • 保育士は、米づくりのなかでさまざまな体験をする子どもたちの発見や探究の姿を丁寧に見取っており、米づくりへの興味・探究を深めた子どもたちが得た収穫の喜びに加え「大切にする心」「優しい心」「感謝の心」などの、テーマに繋がる心の育ちを捉えています。
  • 米づくりの活動は「興味や好きなことを入り口にした」ことから、子どもたち自らが探究を深めていった実態を把握できます。
  • 一人一人の興味を支える環境と、保育の工夫すべき点も明らかです。とくに保育者も初心者であり、子どもと共に試行錯誤し、探究を深めた体験により、子どもと保育士ともに探究を進めることで「古代へと興味が広がり、質の違う多様な体験に繋がった」という過程には、他園の参考となる実践が示されています。

参考:学校法人山梨学院 山梨学院幼稚園 論文

奈良市立鶴舞こども園

テーマ

「創造的なひらめきから「いい」をかたち作る 「いい」こと考えた―きっと「いい」はず―「いい」とはこれだ」

概要

人口知能(AI)などの便利で発達した技術により、ひらめきや発見などの幼児期に必要な力を改めて問い直す必要があるという問題に着目し、子どもたちの『いい』という創造的なひらめきを育てることを主題としています。

子どもは、今まで出合わなかったものを見つけたり、考えたりしたときに「いいものみつけた」「いいこと考えた」などから『いい』との出合いを、創造的なひらめきと捉えています。過程では4つの視点に重点を置き、各園児たちの姿を考察しています。

その結果、各園児たちの姿から、さまざまな『いい』について子供の発想を捉え、ひらめきの理由を把握し、自分の判断で『いい』をかたちづくれるよう援助するこが重要だということが実体験から記されています。

評価された点
  • 丁寧な観察と考察により、一人一人の『いい』には違いがあることが明らかになっており、研究成果が具体的に示されています。
  • 『いい』が生まれた要因である「その前」に注目したことにより「創造的なひらめき」にいくまでの経験や、その後の「いいを形作る過程」といった展開から、子どもの変容の背景がより明確になりました。
  • 困難に出合っても試行錯誤や予測、検証などを行いながら、友達との協働によって乗り越えていく姿が捉えられており、多くの「科学する心」の育ちを読み取ることができます。

参考:奈良市立鶴舞こども園 論文

今年も実施!2019年度 保育実践論文の募集概要

論文テーマ
「科学する心を育てる」~豊かな感性と創造性の芽生えを育む~

対象
幼稚園・保育所・認定こども園の活動(主に1歳~5歳児の実践)

内容
子どもたちの主体的な遊びや生活を大切にした、「豊かな感性」と「創造性の芽生え」を育むための保育実践と、その考察に基づく今後の方向性を募集します。

募集期間
2019年8月9日(金)~2019年9月9日(月)当日消印有効

助成内容
最優秀園 200万円とソニー製品
優秀園 30万円とソニー製品
優良園 10万円とソニー製品
奨励園 5万円とソニー製品
全応募園にソニー製品

発表
2019年12月中旬 当財団ウェブサイトにて発表予定

審査委員長
小泉英明 株式会社日立製作所 名誉フェロー

引用:ソニー教育財団HP

まとめ

今回は、ソニー教育財団の教育助成について、そしてまもなく開催される「ソニー幼児教育支援プログラム」の概要についてご紹介しました。普段は、なかなか他の園の保育法や取り組みを知る機会というものは少ないと思います。ソニー教育財団のホームページには、優れた園の保育法や実際の指導案など参考になる情報が満載です。ぜひ自園の保育の参考にしてみてはいかがでしょうか。