フリーランス保育士のマッチングサイト「Smartsitter(スマートシッター)」が保育園を救う!?

待機児童問題の解消のキーになる存在として、潜在保育士の存在が注目を集めています。しかし、その掘り起こしはなかなか思うように進んでいないのが現状ではないでしょうか。保育士の有効求人倍率は年々高くなっており、保育士不足が深刻な東京都では平成27年には5倍を超えています。

潜在保育士はどれくらいいるのか?

平成27年に厚生労働省が発表した資料では、「保育士登録者数は約119万人、勤務者数は約43万人であり、潜在保育士(保育士資格を持ち登録されているが、社会福祉施設等で勤務していない者)は約76万人」と報告されています。保育士資格を活かして働いているのは、有資格者の3分の1程度しかいないという結果です。

以前の記事「保育士の本音にせまる!保育士が抱えるさまざまな問題」で取り上げたとおり、保育士の資格を持つ人は全般的に子どもが好きで、やりがいを感じている人も多く、保育士の仕事に魅力を感じています。しかし、「給料が安すぎる」「労働時間と給与が見合っていない」「責任の重さと給与が見合っていない」といった待遇面での折り合いがつかず、保育士として働き続けることができないケースが多いようです。

<参考>
第3回保育士等確保対策検討会/保育士等に関する関係資料
HoNote(ホノテ)by macromill/保育士300名に聞く「保育士・保育園問題」

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潜在保育士の受け皿をつくるSmartsitter

ベビーシッター【KIDSLINE(キッズライン)】で働くという考え方」でご紹介した「KIDLINE」のように、主に保育士の有資格者を対象にベビーシッターを募集して、個人ユーザーとのマッチングさせるサービスは続々と登場しています。「Smartsitter(スマートシッター)」もその1つです。入会金・年会費無料で、保育料はシッターのスキルや子どもの月齢によって異なるものの、1時間1,500円~(+交通費)でベビーシッターを依頼することができます。

ベビーシッターを探す際には希望の日時や家からの距離などの条件を指定して検索し、顔写真やプロフィールなどの情報を閲覧することができます。過去に依頼した人のレビューコメントも確認できるほか、初めて依頼するシッターとは「事前面談」が必須になっているので、ミスマッチを防ぐことができます。

シッターは自由な働き方が可能に

シッターは給与条件や働くエリアや時間を自由に決められるので、好きなときに好きなだけ働くことが可能です。給与からシステム利用料が差し引かれるものの、月に30万円も稼ぐシッターもいるようです。

「Smartsitter(スマートシッター)」は2017年7月10日から業界初のサービスとして、時間単位の保育園勤務を可能とするシステムの提供を開始しています。登録シッターはサイト上で保育園の募集を検索し、希望する日時・時間帯に応募することができます。

時短の応募も可能なので、自分の都合に合わせた働き方ができるようになりますし、保育園側も都合に合う時間帯の応募者を複数採用することが可能です。こういった仕組みを活用すれば“フリーランス保育士”という働き方も可能になるのではないでしょうか。

復職支援への取り組みも

「Smartsitter(スマートシッター)」の運営会社であるスマートシッター株式会社は、日本で初めてのナニー(教育ベビーシッター)サービスをスタートさせた株式会社ポピンズのグループ会社です。ポピンズはこのシステムを利用して、「Smartsitter(スマートシッター)」に登録しているシッターに、ポピンズが運営する保育園での時間単位の勤務を案内したり、他の保育園にもポピンズからの派遣社員として勤務を案内することで、業界全体の保育士不足解消を支援するとのことです。

<参考>
Smartsitter/プレスリリース:業界初!スマートシッターが70万人の休眠保育士の復職を支援するシステムを開発

まとめ

現在、「Smartsitter(スマートシッター)」の対応地域は関東の1都5県に限られています。しかし待機児童問題は全国的に解決すべき大きな課題です。同様のサービスが各地域で展開され、少しでも保育士不足が解消されることを望みます。

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