子どもを突然襲う「乳幼児突然死症候群(SIDS)」とは何か?国内の事例とともに解説

子どもを突如襲う「乳幼児突然死症候群(SIDS)」。未だに原因が定かではなく、病気の既往歴がなくともかかるとされる、恐ろしい病気でもあります。日本国内でも年間平均100人以上の子が命を落としており、原因究明に研究も進められています。

そこで今回は、この「乳幼児突然死症候群(SIDS)」がどの様な病気なのかを解説し、この病気を起こさないために私たちができること、そして過去の実例についても触れていきたいと思います。待望の子どもを危険にさらさないために、できる対策を一緒に考えていきましょう。

乳幼児突然死症候群(SIDS)とは?

乳幼児突然死症候群(SIDS:シッズ)とは、健康にみえた睡眠中の赤ちゃんが突然死亡する原因不明の病気のことを指します。何の予兆もないままに乳幼児が死亡し、医師としても原因が分からない時につけられる診断名なので、睡眠中の窒息死といった事故死とは異なります。

画像引用元:厚生労働省HP

厚生労働省によると、平成29年には全国で77人の赤ちゃんがこの「SIDS」で亡くなっており、乳児期の死亡原因としては第4位となりました。過去5年間での平均で見ると、SIDSで年間約110人もの赤ちゃんが命を落としています。
SIDSは、12月以降の冬期に発症しやすい傾向があるとの見解もあり、厚生労働省では毎年11月を乳幼児突然死症候群(SIDS)の対策強化月間と定めて、啓発運動を行っています。

どんな症状が出るのか

乳幼児突然死症候群(SIDS)の症状は、突然死以外ありません。SIDSはそれまで発達の異常や、病気の既往歴のない乳幼児でも、起こる可能性のある病気です。睡眠時に起こることがほとんどですが、だからといって寝る前にも特に変化はみられません。発症する年齢は、特に2ヶ月から6ヶ月の赤ちゃんが多いですが、1歳児以上でも発症するケースもあるようなので油断はできません。

ただし赤ちゃんの無呼吸・心肺停止といった異常が早急に発見でき、すぐに対処することで生還した事例もあります。この場合、医師によって「ALTE(乳幼児突発性危急事態)」または「ニアミス乳幼児突然死症候群」と診断されるようです。

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SIDSを起こさないために

はっきりとした原因がいまだに解明されていない「乳幼児突然死症候群(SIDS)」。しかし、これまでの研究データなどから、SIDS発症のリスクが低減されるポイントが3つ浮かび上がり、これらに留意することを厚生労働省も推奨しています。

1.うつ伏せ寝にしない

睡眠中の赤ちゃんが死亡するSIDSを発症した赤ちゃんの、「寝る態勢」に関して調べたところ、SIDSは仰向け・うつ伏せのどちらでも発症はしていますが、うつ伏せに寝ていた時の方がSIDSの発症率が高いことが分かりました。

うつ伏せで寝かせることは、SIDSだけではなく、窒息などの危険性も高まりますので、持病などにより医師からうつ伏せ寝を勧められているケース以外は、なるべく仰向けに寝かせるようにしましょう。

2.なるべく母乳で

母乳で育てられている赤ちゃんは、人工栄養(育児用粉ミルクなど)で育てられている赤ちゃんと比較して、SIDSの発症率が低いという調査結果があります。母乳は、赤ちゃんの免疫力を高めるなど色々な面でメリットがあることも報告されており、世界保健機関(WHO)も最低6ヶ月間の母乳育児を推奨しています。

なるべくならば、自然でもある母乳での育児をするようにしましょう。

3.たばこはやめる

胎児と妊婦は胎盤で繋がっており、妊婦が喫煙をすると胎児にも影響を及ぼします。たばこに含まれるニコチンの作用で、胎盤の血管が収縮することにより血流障害を起こします。また胎児への酸素供給量が少なくなり、低出生体重児が生まれる確率も約2倍と危険性が高くなります。

さらにSIDSの危険因子として、呼吸器系統への負荷も考えられています。たばこによる呼吸中枢への影響は、妊婦だけではなく胎児にも良くない影響を及ぼしますので、妊婦本人の禁煙はもちろんのこと、身近の方々も妊婦や赤ちゃんのそばでの喫煙を控えてもらうよう、協力や理解を求めましょう。

乳幼児突然死症候群(SIDS)の過去事例

練馬区の事例

昨年10月、東京都練馬区のある認外保育施設で、ミルクを与えた後にベッドに寝かせていた生後6ヶ月の男児が死亡するという事件がありました。男児の異変に気付いた時にはもう窒息状態にあったようで、都内の病院へ救急搬送されたものの、息を吹き返すことはありませんでした。

事件前の1月と前年9月、この施設に対し東京都は、昼寝中の乳幼児突然死症候群(SIDS)の防止などの助言や指導をしていたことが分かっており、SIDSの予防への配慮不足として8項目の不備を指摘。施設からはSIDS予防の対応も含め、7項目を改善したとする報告書が提出されていました。

施設が実際に改善されたのか、確認をする方針でいたものの、その確認が行われる前にこのような事件が起きてしまいました。保育施設では、睡眠中の乳児からは目を離せないという事が感じ取れます。

福島県郡山市の事例

福島県郡山市の無認可保育所では、当時1歳の女児をうつ伏せで寝かせ、大人用の毛布で覆い窒息死させたとして裁判が行われ、保育所側に約5,700万円の賠償が命じられました。「うつぶせ寝の危険性は、保育関係者の間では周知されていたが、日常的にうつぶせに寝かせる重大な怠慢があった」ことが判決の最も大きな理由となっています。

このように、うつぶせ寝の女児が死亡した場合、保育所の責任を認める判決が多くなっているようです。施設においては子どもの睡眠への配慮が、非常に重要なことを感じさせる裁判でもありました。

東京都の事例1

東京都のある病院では、出産直後の母親が添い寝授乳をし、乳児が死亡するという事件がありました。添い寝授乳の危険性について注意することなく、容認して部屋を離れた助産師には、業務上過失致死容疑で告訴状が提出されました。

同院が立ち上げた医療事故調査委員会は、死因は窒息ではなく乳幼児突然死症候群(SIDS)としていますが、その助産師は退職に至りました。乳房で鼻を塞がれたことによる窒息死なのか、SIDSが原因なのかが争点となってきますが、SIDSの危険が高まることにつながることでもあるので、添い寝はしないように注意しましょう。

東京都の事例2

東京都にある大学附属病院では、看護師が新生児室の男児にミルクを与え、その後うつぶせ寝にして他の業務を行っていました。約30分後、朝の授乳のために母親が男児のところへ行くと、呼吸が停止しており、すぐに心臓マッサージなどの救命措置が行われましたが、低酸素脳症から重度の脳性マヒになり、約7ヶ月後に男児は喉にミルクを詰まらせ死亡したという結果となりました。

本件は、民事事件としても病院側の責任とされ4,800万円の支払いが命じられましたが、この事件は刑事事件として「業務上過失致死罪」でも訴えられました。15人の新生児を1人の看護師が看ていたとは言え、病院は看護定員を満たしていたので責任はないと否定しましたが、東京地裁は看護師に「安全に看護すべき注意義務を怠った」として有罪判決を言い渡しました。

このようにSIDSが関わると思われる事件は、施設側の非とする裁判が多いことからも、施設側はSIDSに対して人的な監視のほか、テクノロジーの利用など、最大限の注意を図ることが必要と考えられます。

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まとめ

今回は、乳幼児突然死症候群(SIDS)について、その特徴と発症リスクを低減させる方法、さらには実際に起きた事例についてご紹介いたしました。

いつ、どの子どもが襲われるか、予想ができない乳幼児突然死症候群(SIDS)。突然の死は両親・家族を深い悲しみに陥らせるだけではなく、子どもを預かる保育所などの責任問題にも発展することが事例からも分かりました。

SIDSの原因が究明されていくことを願いつつ、発症させないためにも自分たちでできることは、しっかりと取り入れていきたいところですね。

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