行き詰まりを感じた主任保育士こそ読んでほしい【7つの習慣】理論編

こんにちは、ICTキッズ編集部です。主任保育士に昇格すると、後進の指導や保護者対応、周辺施設とのやり取りなど、仕事の幅が広がります。その一方で、今までのやり方では物事が上手く動かせず、悩んでいる方も多いと思います。

ところで、皆さんは世界中でベストセラーになったスティーブン・R・コヴィー博士の「7つの習慣」という本を読んだことがありますか?この本はビジネス書ですが、主任保育士のみなさんが自信を持って仕事をできるようになるために、きっと役に立つことがたくさん盛り込まれていると思います。そこで今回は「7つの習慣」の概要をご紹介します。

7つの習慣の構成

コヴィー博士はアメリカの経営コンサルタントで、「7つの習慣」という本の著者として世界中に知られています。彼が提唱する習慣は、1~3が私的成功のため、4~6が公的成功のため、7が再生するための習慣で構成されています。これらを身につけることで次第に依存から自立へ、自立から社会における自然な相互依存(お互いに支え合える関係)へと成長していくとしています。

主任保育士になると、今まで以上に業務の負担が増します。しかし、いろいろな提案を園長にできる立場になるため、やりがいも出てくるのも事実です。後輩保育士の育成や保育の質向上も重要ですが、保育ICTシステム導入による日々の事務作業などの効率化や時間削減を提案するのも良いでしょう。

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私的成功

私的成功に欠かせない「パラダイムシフト」という概念

本編に入る前に、コヴィー博士は「パラダイムシフト」という言葉について説明しています。パラダイムとは”ものの見方”であり、シフトとは”移動・ずれる”という意味です。つまりパラダイムシフトとは、“ものの見方が変わること”を言います。

「7つの習慣」は、そんなパラダイムシフトを皆さんに強く要求するものかもしれません。しかし今よりもっといい状況に変えるためには、もののの見方を変えることが必要なのです。

主任保育士になると、これまでのものの見方とは違った見方ができるようになる必要もあることでしょう。例えば、これまで当たり前だと思っていた手作業での事務作業や園だよりの作成やプリントの印刷など、一般の企業ではシステム化して効率化できている作業がまだシステム化されていない場合は、システム化することで効率化することができるでしょう。

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第一の習慣:主体性を発揮する

コヴィー博士は、成功のために「7つの習慣」の実践を提案しています。1つめは「主体性を発揮する」習慣です。ここでは主体性を「自分の人生に対する責任を取ることである」と定義し、「私たちの行動は周りの状況からではなく、私たち自身の選択によって決まる」と述べています。

人生の責任を引き受ける

自分が「今、幸せかどうか」は、自分で評価するもののであって、他人に決められるものではありません。自分で「自分が幸せである」と決めてしまえば、あなたはいつでも幸せでいられます。

自分をハッピーな状態で維持するために、身の回りに起こる出来事をポジティブに捉える習慣を身につけましょう。また途中で何らかの間違いに気づいたら、すぐに間違えた事実を認めましょう。誰かに迷惑をかけたのであれば即座に謝罪し、軌道修正することが大切です。

第二の習慣:終わりを思い描く

コヴィー博士はミッション・ステートメント(個人的な憲法もしくは信条)を書き出し、自分の行動の基礎となる価値観や原則を明らかにすることを勧めています。自分の内面を見つめ直し、自分の軸を明確にすることで、目標を達成するために最も適切な手段を選択できるようになります。

ミッション・ステートメントは組織や集団にも活用できます。このとき一部の人だけで採択するのではなく、関係者全員が参加するというプロセスを経ることで、この信念を組織全体に浸透させることができます。

ゴールが決まればルートが決まる

ここで試しに主任保育士としての業務に置き換えてみましょう。担当するクラスの理想像や、活動を通じて子どもたちに学んでほしいことなど、目指すべきゴールをハッキリ決めることができれば、おのずと取るべき行動が見えてくるとは思いませんか?

指導案を作成したり行事のプログラムを考えたりする時には、必ずねらいを設定しますよね。組織の運営も同じことです。集団で取り組む場合は、最初に全員でミッション・ステートメントを書き出し、共通の価値観を醸成しておくと良いでしょう。メンバーが明確な価値観に基づいて行動できれば、組織のマネジメントがしやすくなります。

第三の習慣:物事に優先順位をつける

仕事が早い人は、たいてい優先順位をつけて作業をしています。例えば、毎朝仕事の順番を決めてから動くようにすると、迷う時間を短縮できます。午後になって状況が変わったら、必要に応じて優先順位を見直すことも有効です。

優先順位のつけ方

うまく優先順位をつけられない方は、マトリクス表を使って自分のすべきことを分類してみると良いかもしれません。優先度が高い順にA/B/C/Dと分類してみましょう。

緊急性が高い 緊急性が低い
重要度が高い A B
重要度が低い C D

効果的に業務をコントロールできる人は、CとDに分類されることを避けようとします。例えば誰がやっても構わない作業は誰かに依頼してしまいます。そしてBに時間を投資することで、Aに分類される事柄を減らそうとします。

作業の優先順位をつけてもやることが多く、結果として残業や持ち帰りでの仕事が発生していませんか?そんな園はまずは根本である作業自体を減らす・効率化するというのが実は最優先なのです。指導案作成などの事務作業は保育ICTシステムを活用することで大幅に削減可能です。

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公的成功

公的成功に欠かせない「信用残高」という概念

人は社会的動物と言われ、人々がお互いを支え合いながら生きています。社会で成功するためには誰からも信用されることが必要です。コヴィー博士は周りの人から信頼を得ることを「信用残高」という考え方で説明しています。

信用残高を増やす方法

社会的な成功を得るためには、周囲から信用されなければなりません。コヴィー博士は信用は蓄えることができるとし、信用残高を増やすためには、

(1)相手を理解する
(2)小さなことを大切にし、小さな気遣いと礼儀を忘れない
(3)約束を守る
(4)期待を明確にする
(5)誠実さを示す
(6)信用を失う行動をしてしまった時は誠意をもって謝る

といった行動を取ることが必要だとしています。第1~第3の習慣で自分の人格を育てることが、信用残高の蓄積に繋がります。

信用残高を増やすための行動を実施するには、気持ちの余裕が必要になってくることでしょう。日々の業務におわれ気持ちの余裕が無くなってくると適切な行動を取ることも難しい状態になるため、業務効率化を優先的にすすめて行くのが良いでしょう。

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第四の習慣:Win-Winを考える

人間関係には6つのパラダイムが存在します。

(1)Win-Win:自分も相手も勝つ
(2)Win-Lose:自分が勝ち、相手は負ける
(3)Lose-Win:自分が負けて、相手が勝つ
(4)Lose-Lose:自分も相手も負ける
(5)Win:相手の結果に関心はなく、自分が勝つことを考える
(6)Win-WinまたはNo Deal:Win-Winに合意できなければ取引しない

お互いに良好な関係を長く続けるためには、Win-Win以外に現実的な形はありません。もしもWin-Winに合意できない時は、「取引をしない」という選択肢もあることを知っておきましょう。

Win-Winの関係を築くためには、お互いに誠実で成熟した人格が備わっている必要があり、信頼で結ばれていることが土台になります。そしてWin-Winで得られた合意を実行しなければなりません。そのためにコヴィー博士は「実行協定」を策定することを提案しています。

実行協定の5つの要素

Win-Winは手段ではなく、結果に焦点を当てる考え方です。そのため実行協定には5つの要素が含まれている必要があります。

(1)望む結果:何をいつまでに達成するか
(2)ガイドライン:守らなければならないルール(原則、方針など)
(3)使える資源:お金、技術、組織、人手など
(4)責任に対する報告:評価基準、評価する人、評価する時期
(5)履行・不履行の結果:プラス・マイナス、自然・必然的な結果、賞罰など

なお、責任に対する報告は、関係者が評価の基準作りから参加し、自己評価ができることを原則にすべきとしています。

実行協定の意義

実行協定の策定はマネジメントの中枢的な活動です。適切な実行協定が作れれば、上司はマラソンのペースメーカーのような役割を果たすだけで、期待する結果を得られるようになります。こうすると、部下の補佐役に徹することでコントロールの範囲を広げることができ、一人でたくさんの部下を持つことができます。

多くの場合、問題は人にあるのではなくシステムにあります。「不必要な競争」を「必要な協力」に変換させるためにも、Win-Winの考え方が役立つのです。

主任保育士が仕組みを変えてWin-Winになるためには、園へのメリットと保育士へのメリット両方を考える必要があります。例えば、ただ単純に業務量を減らしたいということではなく、保育ICTシステムを導入し業務を効率化することで、保育士は保育に力を注ぐことができる上に、園としては印刷費用などの費用の削減につながるといった提案方法の方が園長や運営責任者への説得につながるでしょう。

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第五の習慣:理解してから理解される

人は問題に対峙すると、素早く解決しようとする傾向にあります。しかし医師の診断が信頼できるものでなければ処方薬を信頼できないように、状況がしっかり理解できていなければ適切な解決策を得ることはできません。

多くの場合、人は自分の経験に基づいて相手の話を評価したり解釈したりします。しかしそのやり方は表面的な事象に意識が行っており、相手の気持ちが置き去りになっていることが少なくありません。相手は親身になって聞いてもらえたという実感が得られず、心を閉ざしてしまうことにもなりかねません。

効果的な傾聴テクニック

相手を理解するためには、相手の気持ちを理解するつもりで聞く姿勢が求められます。相手に安心して心を開いてもらうためには、相手の心情を理解していることを伝えながら会話を進めるのが有効です。

(1)話の中身を繰り返す(オウム返し)
(2)話の中身を自分の言葉に置き換えて表現する
(3)相手の感情を自分の発言に反映する
(4)話の内容を自分の言葉に置き換え、同時に相手の感情を反映する

相手の感情を自分の言葉で表現することで、相手の立ち位置から物事を見ることができるようになってきます。そこで生まれた信頼を土台に話し合いを進めることで、Win-Winの関係が構築できるようになります。

第六の習慣:相乗効果を発揮する

コヴィー博士は「違う意見を得ることこそ、人間関係のもたらす利点」と述べています。違う意見が出るからこそwin-winを成立させる第3の案を見出すことに繋がり、相乗効果を生み出すことで想定以上の利益をもたらします。

心が成熟しておらず安定性や自尊心にかけている人は、パラダイムシフトを起こす勇気がありません。全ての現実を自分のパラダイムに当てはめようとします。しかしそれでは相乗効果は生まれません。お互いの違いを尊ぶ姿勢が必要です。

保育園で新しい試みを行いたいけれど、実施するための時間を確保するのが難しいとお悩みではありませんか?あなたの園ではICTシステムを活用されていないのではありませんか?時間が確保するのは難しいと諦めてしまう前にまずは保育ICTシステムの活用を検討しましょう

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第七の習慣:刃を研ぐ

コヴィー博士は哲学者ハーブ・シェパードの言葉を引用し、人間には「肉体」「精神」「知性」「社会・情緒」という4つの資源を持っているとしています。この4つの側面から自らをバランス良く磨きあげることが成功への近道になるのです。ナイフの刃を研ぐように自らを常に新しく再生させることは、最大限の効果を生み、相乗効果をもたらします。

十分な食事と休養を取り、適度な運動で身体を健康に保てば、第1の習慣である主体性を発揮しやすくなります。瞑想や優れた音楽によって精神を良好に保てば、第2の習慣が意図する自分自身に対するリーダーシップを発揮しやすくなります。知識を深め知性を高めれば第3の習慣が示唆する自己管理の土台が固まります。

他人との関係を良好にするための第4~6の習慣を実践していくことで「社会・情緒」が鍛えられ、相乗効果を発揮することで、あなたが望む成功に近づけるとしています。

まとめ

今回は「7つの習慣」の考え方をまとめてみました。非常に抽象的であり、これだけでは何をどう実行したら良いのかイメージしにくいと思います。次回は「7つの習慣」の実践編をお届けします。

<参考>
7つの習慣 人格主義の回復/著:スティーブン・R・コヴィー博士

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