女性リーダーに見られるクイーンビーシンドロームとは

皆さんは「クイーンビーシンドローム(The queen bee syndrome)」をご存じですか?これは女性の上司が女性の部下や後輩の足を引っ張る傾向があることを示す言葉です。女性が多くなりがちな保育園では、このような現象が発生しやすい環境にあると思います。今回は、クイーンビーシンドロームについてご紹介します。

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クイーンビーシンドロームとは

クイーンビーシンドロームを日本語に訳すと「女王蜂症候群」となります。この言葉は1970年代のアメリカで生まれ、男性社会で成功した女性が、自分の地位を守るために他の女性の活躍を邪魔しようとすることを表しています。

クイーンビーシンドロームの特徴

クイーンビーシンドロームになりやすい女性の特徴は、仕事や育児、家事を完璧にこなすタイプです。仕事場では「エリート」と呼ばれ、身体も丈夫です。そのため「自分が頑張ってきたからここまでやってこれた」と考えやすく、プライドが高かったり、キャリア志向を他人に押し付けたりする傾向にあります。

仕事の面倒見が良い一方で、自分の自尊心を満たすためと思われる言動も見られます。良かれと思って言っているケースも多いのですが、価値観の押し付けや故意に人格を否定するような言動もあるため、部下や後輩は心身共に疲弊します。

・「今の若い子は甘やかされすぎて努力が足りない。もっと頑張らないとダメ。」などと言う。
・自分の服装の好みを押し付ける。
・「子どもが熱を出して会社を休む」と報告すると「そのくらいで子どもは死なないし、わたしなら休まない」などと言う。

・自分より学歴の良い後輩のキャリアを反対しようと根回しする。

このような言動には、「自分はこんなに我慢してきたのに認められていない」「自分がこれだけ苦しい思いをしてきたんだから、みんなも同じ道をたどるべきだ」というような感情が背景にあることも多いようです。

クイーンビーシンドロームを見つけたら

管理者は日頃から女性リーダーが後輩に対してどのように接しているか、こまめにチェックしておくことが大切です。特に姉御肌の女性の場合、細かいところまで指示を出して、部下や後輩をがんじがらめにしてしまうことがあります。

放置しておくと部下にストレスが溜まって、体調を崩したり、心を壊してしまうかもしれません。良い人材を失う可能性もさることながら、子どもたちへの影響も心配です。行き過ぎた指導が行われていないか常に気を配り、もし見つけた場合には、本人が頑張っていることをちゃんと評価していることを伝えましょう。その上で、部下に考えさせたり自由にやらせることが彼らの成長につながることを諭してみると良いかもしれません。

自分が嫌がらせを受けた時は

業務の範囲を逸脱した指示や意図的な嫌がらせは、パワハラと認定される可能性もあります。もし上司からそのような行為を受けた場合には、他の上司や園長に相談しましょう。「自分さえ我慢すればよい」「自分が悪い」などと思わなくて大丈夫です。放っておくと自分の心や身体にも悪影響が出てしまうかもしれません。

相談後も改善が見られない場合は、外部機関に相談することも検討しましょう。また、心身に不調をきたした場合には、メンタルクリニックを受診したり、カウンセリングを受けたりして早めに対処しましょう。

<参考>
厚生労働省 明るい職場応援団
「心の耳」 職場内でのメンタルケア

まとめ

女性なら誰でもクイーンビーシンドロームに陥る可能性があります。「わたしは努力して地位を築いた。なのに〇〇さんは努力できてない!」と部下に対して思っている場合は要注意です。「自分はもっと認められてもいいはずだ」「私はこんなに頑張っているのに」といった気持ちが心の奥に隠れている可能性があります。まじめな人ほど自分で自分を抑圧してしまう傾向も見られるため、たまには自分を手放しでほめたり、気持ちを緩められる時間を作ることが、クイーンビーシンドロームの予防になるかもしれません。

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