保護者が「預けたい!」のはどんな保育園なんだろう?

待機児童問題が深刻な現在、保護者が希望する保育園に子どもを入園させるのは非常に難しくなっていますね。しかし「できれば自分の育児観に合った保育園に預けたい」というのが本音だと思います。

厚生労働省は「2017年をピークに待機児童は減少していく」と予測しており、近い将来、自由に保育園を選ぶ時代がやってくるとも言われています。これから到来するであろう保育園乱立時代を生き残るために、現代の保護者が保育園に求めることについて考えていきたいと思います。

時代の移り変わりと育児観

かつては男性が外で働き、女性は専業主婦という家庭がほとんどでした。しかし現在は共働きの家庭が一般的となっています。それに応じて子どもを保育園へ入園させる保護者も増えてきました。

また、少子化が進んだことで一人の子どもに費やす時間が多くなり、「子どもを世話する」という量的な子育てから、「子どもをどのように教育するか」という質を重視する育児に変化してきているようです。一昔前は一部の富裕層が幼児教育に力を入れていましたが、現代では中間層の家庭でも保育における「教育」の必要性を重視する傾向が見られます。

現代の育児観が多様化する一方で、「子どもに様々な経験をさせて教養を身につけ、グローバルな人間に育てたい」という点では共通項を見出すことができるかもしれません。このような時代の中で、保護者は保育園にどんなことを望んでいるのでしょうか? 

<参考>
「子育て意識の多様化と子育て支援」長岡大学 准教授 米山宗久氏

求めることの1つは教育の充実

近頃は幼稚園だけでなく、保育園においても独特の教育法を取り入れるところが増えてきました。事実、保育園を選ぶときには「教育法を重視する」という保護者もいます。ここでは幼児教育法をいくつかご紹介します。

(1)ヨコミネ式教育

2009年のフジテレビの番組「エチカの鏡」でも紹介された幼児教育法で、女子プロゴルファー横峯さくらさんの伯父である横峯吉文氏が提唱しました。「心の力・学ぶ力・体の力」の3つを育むことで子どもの能力を引き出し、自立を促すのが目的です。プログラムの内容は、読み書き・計算・体操・音楽など、多岐に富んでいます。

(2)モンテッソーリ教育

ローマ大学最初の医学博士であるマリア・モンテッソーリ氏によって考案された教育法です。障がい児教育を専門とする彼女が「この教育法が一般の教育でも成果が得られる」と考えたことから、自身が監督する保育施設で取り入れたのが始まりです。最近では、将棋棋士の藤井聡太氏が受けた教育法としてメディアで話題となりました。大人が一方的に教える教育ではなく、子どもが自ら考え、取り組める活動を支援するのが特徴です。

(3)七田式教育

脳科学に基づいた教育法で、日本の幼児教育と右脳教育の第一人者である七田眞氏が提唱しました。0歳から教育を行い、右脳が活発に働く幼児期にスキンシップやイメージトレーニング、思考力を鍛えるトレーニングといったプログラムを実施して、子どもの才能を引き出します。

(4)石井式国語教育

教育学博士の石井勲氏が考案した教育法です。「幼児期の言語教育こそが人間の知能を決定する働きをし、能力を大きく飛躍させる鍵となる」と考えます。また漢字はひらがなに比べると複雑そうに見えますが、ひらがなよりも区別がつきやすいことから、幼児からの漢字教育に力を入れているのも特徴です。

(5)シュタイナー教育

オーストリア出身の哲学者ルドルフ・シュタイナー博士が提唱しました。俳優の斎藤工さんも受けたと言われています。人間の成長の段階を7年毎に分けて考え、0~7歳は「からだ」、7~14歳は「こころ」、14~21歳は「あたま」を育てることが一番大切な時期ととらえ、幼児期は手足をたくさん動かして遊ぶことに重点が置かれています。

のびのびと育てられる環境

保護者の中には名だたる幼児教育法の実践よりも、「自由にのびのびと育てられる環境」を求めている場合があります。特に都会で暮らす子どもは野山を駆け回るような体験が日常的にできず、体力が乏しくなりがちです。

型にはまらず、自由で元気な子どもに育ってほしいと願う保護者は、園外でのお散歩などを頻繁に実施したり、外で遊ぶ活動をさせてくれる保育園を求めていたりします。農作業を行ったり、動物を育てたり、園庭での遊びを裸足で行ったり、壁をキャンバスに見立てて手足で壁に色をつけるようなワークを取り入れている保育園は、非常に魅力的に映るのではないでしょうか。

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コドモンを導入した【ケヤキッズ保育園】の声

芸術やスポーツなどのプログラム

習い事のような形で「子どもにさまざまな体験をさせたい」と考えている保護者もいます。保育園や幼稚園には、スポーツや芸術などに特化した活動を提供しているところがあります。

(1)スポーツに特化したプログラム

保育プログラムにスポーツを組み込み、健康で伸びやかな子どもを育てることを目的としています。近隣のスポーツクラブでスイミングや体操のレッスンを受けられるようなところも増えているようです。毎日さまざまなスポーツプログラムが用意されており、基礎体力を身につけられるのが特徴です。

<参考>
バディースポーツ幼児園

(2)リトミック

リトミックは音楽教育の1つです。ピアノのリズムに乗って体を動かしたり、音を聞き取って声に出したりします。音楽を通じて音感やリズム感を養うとともに、集中力・想像力・表現力などを身につけることができます。保育園の中には音楽教育に重点を置き、リトミックのプログラムを毎日実施しているところもあります。

<参考>
キラキラキッズナーサリー

(3)アート保育

認可保育園の中にもいろいろな保育法を取り入れているところが増えていますね。調べたところ、レッジョ・エミリア・アプローチによるアート幼児教育法を取り入れている保育園もありました。教育の専門家や音楽や美術、ダンスの専門家と一緒に芸術活動をすることで、子どもの感性や好奇心を刺激します。

<参考>
認可保育園アトリエREIレイ こども舎

保育ICTシステムで便利な環境

共働きの保護者は、家事、育児、仕事に追われています。そのため、保育園とのやりとりになかなか時間を割けない方もいます。例えば「朝の欠席連絡をしたいのに電話が繋がらなくて困った」「お便りを見る時間がなく情報が漏れてしまう」「保育士とコミュニケーションがうまく図れない」など、保護者が不便に感じていることは少なからずあります。また忙しい中でも「先生方ともっと効率的にコミュニケーションが取れたらいいのに……」と願っている保護者も多いのではないでしょうか。

保育ICTシステムの導入は、保育士と保護者間のやりとりを円滑にします。スマホやタブレットを使って連絡できるため、朝の欠席連絡がスムーズになり、お便りのチェックも簡単にできます。保育士と保護者がコミュニケーションを取りやすい環境は、「互いに協力して育児をしている」という意識が生まれやすく、保護者の満足度も高くなります。

<参考>
保護者とのコミュニケーション強化に使いたい!おすすめシステム4選

保護者の負担を軽減するサービス

保育園の中には、保護者のサポートを目的としたさまざまなサービスを提供しているところがあります。保育園や子どもたちに関わることに留まらず、家族みんなが便利に利用できるものもあります。

(1)宅急便の受取・配送代行

宅急便の配達時間には帰宅するのが難しく、受取ができないご家庭の代わりに荷物の受け取って保管してもらえるサービスです。お迎えで必ず立ち寄る保育園で荷物も受け取ることができれば、とても便利ですよね。送りたい荷物を保育園に持参すれば、配送の依頼もできます。

<参考>
スマイルキッズ浦安園

(2)洗濯・クリーニングの代行

仕事で忙しい中、毎日大量の洗濯物を洗うのは大変です。そこで洗濯物を保育園で受け入れ、洗濯・乾燥を済ませた衣類をきちんと畳んで返してくれる洗濯代行サービスをしている保育園があります。また忙しくてクリーニングに出せなかったり、帰りが遅くて受け取りに行けないご家族のために、クリーニングの代行を請け負うところもあります。

<参考>
まほうの保育園

(3)買い物代行

保護者が忙しいときに、保育園スタッフが買い物を代行するサービスです。保育園に関係するものに限っている園もあれば、どんなものでも頼める園など、条件はさまざまです。中には食料品の買い物も請け負ってくれる園もあるようです。

<参考>
アべニール保育園

(4)写真販売サービス

子どもたちの普段の様子や行事の写真などをインターネット上で販売するサービスです。保護者はパソコンやスマホを使って、自由なタイミングで子どもの写真をゆっくり選ぶことができます。クレジットカード決済も可能なため、現金を用意する手間が省けますし、空いた時間に購入できると人気のサービスです。

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写真販売がこんなに簡単に!人気の保育システム6選

まとめ

子育てに対する考え方は多様化してきています。すべての必要に応えることは難しいと思いますが、時代に合った保育やサービスを提供し、保育士と保護者のコミュニケーションを円滑にする必要がありそうですね。

保護者と保育士のやりとりを効率的にするためには「保育ICTシステム」が役立ちます。保育士だけでなく、保護者にとっても時間短縮ツールとして役立つ機能がたくさんあるので、ぜひ導入を検討してみてください!

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