園児不足に陥りそうな保育園の共通点とは

園児不足と聞いて「何言ってるの?今は保育園不足が深刻でじゃない」と思われる方も多いのではないでしょうか。しかし少子化などの影響で、2017年をピークに園児数は減っていくだろうと言われています。

そのとき、保育園は園児を「選ぶ」側から「選ばれる」側に立場が逆転するのです。来たるべき時代に備えて、今から「選ばれる」保育園にならなければなりません。そこで今回は、園児不足になりやすい保育園の共通点と解決法について見ていきます!

園児不足はなぜ起こる!?

(1)保育園は足りないはずでは?

待機児童が社会問題になっている現在、「園児不足」の現実味はないですよね。まだまだ、待機児童対策は求められているため、国は保育事業の規制緩和をしたり、保育士不足のための政策を行ったりしています。

しかし、一方では少子化が進んでいます。このままでは保育施設の供給過剰になるのではという懸念があるのです。特に過疎化の進む地域では園児不足が進みやすく、保育園の運営が厳しくなるのではないかと予想されます。

(2)これからの時代に求められる保育園

今後予想される厳しい時代に、どんな保育園が生き残っていくのでしょうか。それは、保護者に「選ばれる」保育園です。今までは子どもの受け皿を確保する「量」を重視した保育がメインでしたが、それだけでは対応できなくなるでしょう。

これからは、保育の「質」にも力を入れていく必要があると言えます。保育の質を向上させるにはどうしたらいいのでしょうか。まずは園児不足になる可能性の高い園の特徴について見ていきながら、その対策について考えてみましょう。

園児不足の不安がある保育園とは?

スタッフの入れ替わりが激しい

園児不足を引き起こす可能性の1つとして「スタッフの入れ替えの激しさ」が挙げられます。保育士の仕事は、勤務時間内に終わらないことが多く、事務のための残業や、持ち帰り残業などが多いと言われています。長時間労働が慢性化すると、過労で心身の悪化から休職したり、家庭と仕事の両立ができず退職を余儀なくされたり、園の人員不足に繋がります。

急な退職者が出ると、一人の保育士が多くの子どもを担当することになり、きめ細かい保育を実施できなくなります。その結果、保育の質の低下を招き、「その場しのぎ」的な保育になってしまいます。また、スタッフの入れ替わりが激しい状態が続くと、保護者からの信頼感も失いかねません。

保育士がすぐ辞めないような職場の環境づくりはとても大切です。十分な数の職員を配置したり、事務の効率化を進めて残業を減らしたり、有給休暇を取りやすい雰囲気づくりや休憩時間の確保なども整備していく必要があります。

働くモチベーションを上げるために、評価制度を取り入れるのもよいでしょう。経験のある保育士には役職をつけたり、積極的に研修へ参加しているスタッフには賞与を検討したりするなどして、継続的に働きやすい環境を作るのも一つの方法です。

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職員研修やサポートが充実していない

園児不足を招く原因の中には、職員研修の不十分さや園側のサポートが十分でない場合があります。保育士は、「命を預かる」責任の重い仕事をしながら事務作業も行うため、精神的にも肉体的にも疲弊しやすい職業です。

そのため心身の負担が増えると「流れ作業」のような保育になり、一人一人の子どもの成長に合わせたプログラムが提供しにくくなります。その結果保育士のモチベーションが下がり、「学ぶ意欲」を削いでしまいかねません。また、事故のときにサポートが不十分だと、保育士が安心して働けない環境となってしまいます。

保育の質を向上するためには、保育士の心身の余裕を生み出し、スタッフの教育に力を入れることが必要です。研修機会の提供や、勉強会の実施、職員間コミュニケーション、事故の際のサポート体制を整えることが大切です。スタッフの教育環境が整っていれば、子どもへの保育はきめ細やかになり、保護者からの信頼も得られるでしょう。

他の園と差別化できるところがない

園では地域のニーズに合った保育を提供できているでしょうか? 「量」を重要視するあまり、近くの保育園との違いがほとんどないというところもあるかもしれません。そうなると「選ばれる保育園」になる可能性が減少してしまいます。

他との差別化を図るには、何が有効なのでしょうか。競争の激しい都心部の認可外保育園では、以下のような特色をアピールしている例が多くあります。

・外国人が多く住む地域なので、英語が話せるスタッフがいる
・自然に触れ合える環境で、のびのびと成長できる
・スポーツに特化した保育を提供している
・独自の教育方法を取り入れている

最近は、保護者によって子育への考え方は異なり、「こどもをのびのびと育てたい」「教育に力を入れさせたい」など、さまざまなニーズがあります。また海外では保育が見直しされており、「乳幼児における教育の重要性」について高い関心が持たれています。日本でも、保育園において「教育」という概念がますます取り入れられていくと考えられます。いち早く「教育」にフォーカスし、保育の質を上げるために環境を整えるのは、園児不足の防止に効果的と言えるでしょう。

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園の評判が良くない

保育の質や保育士の教育、保育理念などが充実しているのに、あまり園の良い噂が聞かれないケースがあります。特に見学者への対応は注意すべきところです。案内の仕方や言葉づかいを失敗すると、保護者の不信感を招いてしまいます。さらに、園長の保育への想いが強すぎるあまり、保護者には「厳しすぎてついていけない・・・」と思われている場合もあるかもしれません。

今はインターネットが普及しているため、悪い評判は一気に拡散されてしまいます。特に見学者は不安を持っているので、できる限り園のすみずみまで案内し、子どもの状況を聞いてアドバイスするなど、安心感を持ってもらえるような声掛けが必要です。また保育理念は大切ですが、保護者の子育てに対する考え方は多様化しているため、「子育てはこうすべきだ」というより「オススメする」「提案する」というスタンスで保護者と関わると良いのではないでしょうか。

保護者の園に対する信頼は、良い評判に繋がります。保育園と幼稚園の口コミサイトも存在しています。どう思われているか客観的に知るために、チェックしてみてはいかがでしょうか。

<参考>
みんなの幼稚園情報

まとめ

今回は園児不足を招く可能性ついて触れてきました。園にとっては、経営に直結する問題ですよね。園児不足に陥らないためには、保育の質の向上が不可欠です。スタッフの教育や労働環境の改善、また保育における「教育」ニーズに対応することが大切と言えるでしょう。園児不足にならないよう、早めに取り組んでおくことをオススメします。

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