保育士バンク&KIDSNAキズナシッターが保育士の働き方改革をサポートします!

ICTキッズ編集部の吹野です。保育園向けICTシステム『KIDSNAキズナコネクト』の開発・販売を行う株式会社ネクストビートは、『保育士バンク』と『KIDSNAキズナシッター』という保育士特化型のサービスも展開しています。今回はこの2つのサービスについてインタビューしてきました。お話をうかがったのは、ネクストビートの高原大介さんと中村暁志さんです。

保育士の転職支援サービス『保育士バンク』

――『保育士バンク』では、どのようなサービスを展開されているんですか?

高原さん(以下 高原):大きく3つありまして、1つが人材紹介、もう1つが求人広告、3つ目が就職フェアですね。当社が開発した『保育士バンク!』『保育士就活バンク!』というWEBサイト、それからアプリを中心に行っています。

人材紹介はWEBサイトやアプリから求職者の方にご登録をいただいて、ご登録者に向けてコーディネーターが全国の事業所を紹介します。求人広告はサイトに掲載されている各事業所の求人に、直接ご自身で応募していただく形で運用しています。

――現在の利用者数はどれくらいですか?

高原:求職者の方に関しては累計7万5千人を超えるぐらいですね。当社でコンタクトができる事業所数は3万件ほどです。当社は札幌から福岡までの政令指定都市に7拠点を設けていて、100名近いキャリアアドバイザーが在籍しています。

――100名!すごく多いですね。今まで保育業界の求人募集は、いわゆる求人広告が主流だったと思うんですが、『保育士バンク』の場合はキャリアアドバイザーが求職者とマッチングを図るんですね。

高原:そうですね。基本的にはキャリアアドバイザーから求職者の方に連絡を差し上げて、面談で現状の課題やニーズをヒアリングします。その上で就職希望のエリアで運営されている事業所のニーズにマッチする方を紹介します。

――キャリアアドバイザーが介在されている方が、定着率は良くなるものですか?

高原:保育は不思議な業界でして、転職をされる方々の理由は人間関係が多かったりします。しかし次の職場を選ぶ基準は、家からの距離や福利厚生といった就業条件が優先される傾向があります。キャリアアドバイザーがついてると、条件重視に偏りそうになった時に「そもそもどうして転職を考えたんでしたっけ?」という会話ができる。そこで自分が本当に求めている環境は何なのかといったところを再確認できるんですね。

「最初は環境が整った大手が良いと思っていたけれど、自分のやりたい保育を実現するなら規模の大小は関係ないのかも」と考えが変わる方も出てきているので、そこは介在価値のひとつになっているのだろうなと思いますね。

――確かにそうですよね。人間関係が理由で転職先を探しているのに、最終的にはお給料などの待遇に目が行ってしまって、大事なことを見失ってしまうことってありますもんね。

高原:そういうやり方では、次々に職を変えることになりかねません。環境を変えることは精神的にも経済的にも負担を伴うので、できればしっかり定着していただいて、活躍していただくことを我々も望んでいます。

配慮が行き届いた事業者向けサービス

出典:保育士バンク 公式ページより

――求人を出す保育施設も、日頃からお忙しいと思います。当然、求人原稿の作成もなかなか手が回らないと思うんですが、その辺のフォローはどうされてますか?

高原:当社とご契約をいただきますと、ヒアリングの機会を設けさせていただいて、求人票という形で情報をまとめるんですね。その情報は常にブラッシュアップしていかないといけないですし、求職者のニーズみたいなものは、我々の方がたくさん収集できる場合もあるので、割としっかり介在していきますね。

――キャリアアドバイザー紹介先の事業者様と密に連携を取ることで、園の課題や求める人材にマッチする保育士さんを紹介できるようになるんですね。

高原:そうですね。本当にお忙しい方ばかりなので、先方様のご都合に合わせて、訪問だけでなく電話やメールやFAXでやりとりしながら、やらせていただいてますね。

――先ほど施設のページを見ていたら、イメージ動画が入っているところもあったんですが、そういう素材は全部、事業所様の方でご用意いただくんですか?

高原:求職者の方に事前に実際に働くイメージを持って頂けるかが大事だと思うので、当社でも動画の製作サービスを行っています。高いクオリティの作品をリーズナブルな値段でご提供させて頂いており、求職者の方に雰囲気というか、空気感が少しでも伝わればと。これからもっと強化していきたい部分でもあります。

今後はコミュニケーションツールの活用を検討

――文章や写真だけでなく動画もあると、園で働くイメージが具体的に描けそうですね。コンテンツ以外の部分で力を入れていきたいことはありますか?

高原:保育はクラシックな業界なので、事業所は「メールより電話」というスタンスをとっていらっしゃるところが結構多いです。その一方で求職者の方々は20代~30代が中心。連絡手段は電話よりもメッセージアプリにシフトしていますし、情報収集するときはSNSをよく使っていますよね。そういったコミュニケーションギャップを狭めていきたいですね。

――確かに優先するツールのギャップは大きいかもしれません。

高原:例えば求職者に登録してもらう際に、事前にシステム等で把握しておきたい情報を集めておくことも1つの方法だと思っています。そうすることで、もっと掘り下げなきゃいけないところに時間を使って、もっと質の高いアドバイスにつなげられるんじゃないかと。テクノロジーと人の力を、いかに良いバランスで融合させていくかが重要ですよね。

――なるほど。

高原:それから、今すぐ転職したいと思っている方以外にも、ゆるく当社のサービスとつながっていただきたいと考えています。当社のサイトには、保育業界の動向や保育する中で参考になるコラムを掲載しているので、普段からそれを見ていただいて、何か困ったときに気軽に相談できる環境をいかに作っていくか。それが大きな課題かなと思っていますね。

――常々、『保育士バンク』のサイトはコンテンツが充実していると思っていたんですが、その理由がわかりました。今は転職を考えてない方ともつながりを持つことで、もしも転職を考えることがあったら真っ先に利用してもらえる……それはつまり、潜在保育士さんにもつながっていきますよね。

高原:うちは『保育士バンク』のほかに『KIDSNAシッター』という「保育士/幼稚園教諭100%」で構成されたベビーシッターのマッチングサービスも運営しています。今は保育士の働き方もいろいろ選べる時代です。皆さんの課題解決に寄り添っていけるサービスを会社全体で提供することで、少しでも潜在保育士が減らせたらいいですし、その結果、保育の質が高まっていくことにもつながれば、保育施設や保護者の方にも貢献できる……そんなサービスを、コンテンツも含めて提供したいと思っています。

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『KIDSNAキズナシッター』は100%国家資格保有者がシッティング

――『KIDSNAキズナシッター』は有資格者のシッターをマッチングするサービスですよね。シッターサービスには、子どもを見るだけでなく、家事を手伝うメニューを展開しているところもあると思うんですが、『KIDSNAキズナシッター』の場合はどこまでサポートに入るんですか?

中村さん(以下 中村):現時点では、あくまでも保育のサポートに限らせて頂いており、ご自宅でのシッティングや園や習い事の送迎でお使いいただくケースが多いです。保護者さまにつくって頂いた料理を温める、等の簡単な家事でしたらご対応もさせて頂いております。

――保育に特化したサービスなんですね。シッターさんの場合、家庭のフォローというか、育児アドバイスっていう部分も肝になってくるのかなと思ったんですが。

中村:おっしゃる通りだと思います。やはり資格をお持ちの方は、様々な意味で力量が高いです。『KIDSNA キズナシッター』は、「ベビーシッターを利用するのは初めてだから不安」と感じ、安心・安全を重視される保護者の方や、子育てのプロのサポートを得たい!と思っていらっしゃる方に喜んで頂けるサービスだと思っています。

例えば、最近耳にしたシッティングの事例なのですが、保護者の方で「こどもが他人の真似ばかりする」と悩んでいらっしゃる方がいました。子どもは一般的に誰かと仲良くなろうとするときに、相手の真似をすることがあるそうなんです。保育士の視点で見ると「子どもは発達の過程で自分にとって良い目標を見つけたときに真似をする」という認識があるので、ごく自然なこととして受け止められます。

そのことを当社のシッターから聞いた保護者の方はすごく安心してくださったようで、そういった日常のふとした不安を相談する機会にもして頂けているようです。

――なるほど、なるほど。

中村:実はシッターを一度利用したご家庭は、その後も継続的に使ってくださるケースが多いんです。また、定期的に使われる方のほとんどが、同じシッターさんを希望します。シッターさんとご家族に深いつながりが生まれていると感じます。

――そうですね、1対1ですもんね。

中村:1対1で、その時間はその子だけを見てるので、子どもとの信頼関係も強まるんですよ。そうなると、1人の子どもに対してつぎ込まれる保育の濃度が濃くなるので、シッターは子育てを支援するパートナーになりやすいのかなと思います。

シッターだからできる保育の魅力

――保育園で働くのと、シッターとして家庭で保育することの違いってあるんでしょうか?

中村:この間、現役の男性保育士さんにシッター体験をしていただいたんです。その後、少しお話する機会があったんですが、彼は「親になって子どもに愛情注いだら、こんな感じになるのかな」とおっしゃっていました。保育園だと、1人だけにかられる時間にはどうしても限界があり、愛情を注ぐっていうのとはちょっと違う距離感のようです。仕事上、そうせざるを得ないと言うか。

――わかります。私も以前、幼稚園の教諭をやっていたんですが、その時に、クラスとしてはこうしたほうがいいんだけども、この子を単独で見たら別の動きをしてあげたいって思うことが多々あって。でも特定の子どもだけに注力するわけにはいかないので、いつもジレンマを感じていました。

中村:その方も同じことを言っていました。でもシッターを体験した後、「今まではあまり気にしていなかったけれど、昨日は家で何したのかとか保護者の方とどんな話をしているのかをもっと聞いてあげようと思うようになれて、保育の現場に戻ったときに、それがすごく良かった」と言っていただいたのが印象的でした。

――保育の仕事としてやることは同じでも、環境が変わることによって、視野が広がったり考え方が多様化したりして、結果的に保育の質も高まりそうですね。

中村:保育士さんがシッターっていう仕事に興味を示していただくときに、強い反応があるのはそこですね。それを保護者さんにとっての価値に転換すると、個性を伸ばすんだったらシッターのほうがいいかもしれないし、協調性は集団のほうがいいかもしれない。上手く併用するところで双方のメリットを活かしていただきたいですね。

――今まで通り保育園にも通いつつ、必要な時にシッターに預けられれば、教育や保育の選択の幅も広がるということですよね。保育士にとっても、資格を活かして働く環境を自分で選択できるシッターという仕事は魅力的だと思います。

中村:保育士さんは個人のお宅に行ったことがないので、いろいろと不安を感じています。でも普段から保育園でやっていることを家庭でもやって頂くだけで、保護者側からすると「大満足」につながるのですよね。単純に子供を預かってもらうだけでなく、こんなに子供のことを考えてくれるのだと感動されるのです。

シッターさん自身も、1人で大勢の子どもを見ている時にはやりたくてもできなかったことができるので、仕事の充実感も大きいようなんですよね。双方の満足感を上手くマッチングさせられる、それが『KIDSNAキズナシッター』の最大の特徴だと思っています。

――ステキです!できることなら私もやりたいと思いました!せっかく資格を持っていながら保育の現場を離れている人にとっては、復帰の足掛かりとして活用することもできますよね。フリーランスとして活動することもできますし、保育士という職業の幅が出るというか、すごく明るい未来を描けるのが『KIDSNAキズナシッター』だと思いました。

中村:潜在保育士の問題は国の大きな課題の1つです。『保育士バンク』で保育の現場に戻るだけでなく、『KIDSNAキズナシッター』でベビーシッターという道も選べることを、たくさんの方に知っていただきたいですね。そして私たちを活用していただきたい。きっとそれが子育て問題の解決に向けた大きな一歩になると思います。

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