モンスターペアレントから保育士を守るにはどうしたらいい?

保育園の悩みのタネである「モンスターペアレント」。彼らは理不尽なクレームをし、保育士にいろいろな要求をしてきます。そんなモンスターペアレントに悩んでいるという保育園も多いのではないでしょうか?今回はモンスターペアレントが登場してしまう背景と、彼らとの向き合い方について考えてみたいと思います。

<関連記事>
年々難しくなる保護者対応。保育士がクレームをこじれさせない秘訣とは?

保育現場での対処方法

モンスターペアレントからの理不尽な要求によって、精神的に追い込まれてしまう保育士もいます。ただでさえ激務の保育士がさらに負担を感じ、退職の原因になるケースもあるので、園にとっては頭の痛い問題です。もしも理不尽なクレームが発生してしまったら、どう対処すればよいのでしょうか?

相手の言うことにしっかりと耳を傾ける

まず、保護者の話を聞くことが大切です。保護者の中には子育ての悩みを誰にも相談できず、精神的に孤立した不安や淋しさが怒りとして現れる方もいます。保護者の相談相手になることで、クレームの裏に隠された不満の理由を見つけられれば、相手も落ち着きを取り戻すかもしれません。

線引きを明確にする

いくら話し合いをしても理不尽な要求を付きつけてくる方もいます。そのときには、園が「できること」と「できないこと」を明確にし、冷静に伝えることが大切です。要求通りにしてしまうと、さらにエスカレートする可能性もあります。場合によっては毅然とした態度を取ることも必要です。

なお、話し合いは複数の職員で対応し、一定の公平性や透明性を保てる環境を整えた上で行いましょう。そして必ず記録を残し、施設の責任者と話し合いの内容を共有しておきましょう。複数名で対応すれば、後日「言った」「言わない」で揉めた場合でも、客観的な判断がしやすくなります。記録を残すことで相手の記憶違いなども見つけやすくなります。

日頃のコミュンケーションを定期的に見直す

保護者の中には、育児疲れや家庭環境、経済状況などから精神的に追い詰められている方もいます。小さい子どもを預ける親は「ちゃんと保育されているのか」「どんな様子で過ごしているのか」などの不安を感じていることもあります。

そのため、保育士は日頃から子どもの様子について保護者と共有するとともに、保護者の様子にも気を配らなければなりません。保育のプロとして子どもに向き合うだけでなく、保護者に寄り添う存在になることが必要です。

モンスターペアレントって何?


「モンスターペアレント」とは、保育園や学校、職員に対し、非常識で理不尽な要求を突きつけてくる保護者のことを言います。最近は隠語的に略して「モンペ」と呼ぶこともあるようです。健全な親からの提案や相談であれば、相互的なコミュニケーションができます。しかしモンスターペアレントは一方的で威圧的なことが多く、話し合いが難しくなるのが特徴です。

なぜ彼らは「モンスターペアレント」と呼ばれるまでに強烈な存在になってしまうのでしょうか?そこには、複雑な時代背景による要因などが考えられています。

背景1:保育現場への不信感

最近では、教師による子どもへの体罰や保育現場での死亡事故などがネットやテレビで取り上げられるケースが増えています。事故を起こした施設の中には定員を超えて園児を受け入れているケースもあり、一方的な不信感が助長されやすい社会的背景があります。

そのような環境の下で、子どもの発言が保育士の話と食い違っていたりすれば、保護者は疑心暗鬼に陥ってしまい、保育園側の主張に耳を貸せなくなる可能性があります。

背景2:過剰な消費者意識

モンスターペアレントは「保育園はサービス業だから」という過剰な消費者意識を持ちやすい傾向があります。そのため、「自分の子どもが一番に扱われるべきだ!」というような、さまざまなクレームをつけてくることが考えられます。

園によっては独自の教育を提供しているところもあるため、保育施設にもサービス的な要素はあります。しかし人の命を預かるという意味では、サービス業というより福祉業としての位置づけが妥当です。

福祉とは幸福な生活環境を公的扶助によって作り出そうとすることです。みんなが幸せであることが目的なので、お互いに節度ある行動が求められることを理解していただかなければなりません。

背景3:身近な相談相手がいない

一昔前は3世代が同居している家族も多かったため、子どもを預けるときは祖父母にお願いするなど、家族間でのコミュニケーションが取りやすい環境でした。しかし、さまざまな理由から核家族化が進んだことで、育児に関して親族と共有する機会が減っています。また仕事や家事に追われる毎日の中で、保護者同士が交流を深める余裕がないケースもあるでしょう。

モンスターペアレントは「写真の中央に自分の子どもを写して」「朝忙しくておむつが替えられないから保育園でやって」など、自己中心的な要求をします。もし相談相手がいれば「あなたは無理な要求をしているよ」という気付きを与えられ、保育園に伝える前に思い直すこともあるでしょう。

しかし身近に保護者を見守れる人がいないため、保育園へ直接、感情をぶつける事態に発展していると考えられます。このような精神的な孤立は、モンスターペアレントを生む原因にもなっています。

より良いコミュンケーションのために

「もっと保護者とコミュニケーションをとりたい!」と願っている保育士は多いと思います。しかし、保育士は業務量が多く、また保護者も時間に追われていることが多いため、口頭でやりとりをするのはなかなか難しいのが現状です。

そんな課題を解決するために、保育ICTシステムを使ってみてはいかがでしょうか?最近は保護者とのコミュニケーションに特化したアプリが開発されています。

アプリならチャット感覚でやりとりができる

保護者は20〜30代が多いため、LINEなどのコミュニケーションツールは使い慣れていると思います。スマホアプリで保育士と保護者が簡単にやりとりできれば、お互いにストレスなくコミュニケーションが図れますよ。独自のスタンプを搭載しているところもあり、文章だけでは伝わりにくい「感情」を表現することも可能です。

アプリなら写真の送信ができる

アプリを使えば、スマホで写真を撮って保護者に簡単に送れます。保護者は写真を見ることで、子どもの表情や保育の内容を視覚的に確認できます。また、万が一の事故のときにも、怪我の状況や処置について、画像ですぐに確かめられます。保育を「見える化」することは、信頼関係を築くのに有効な手段です。

<関連記事>
保護者とのコミュニケーション強化に使いたい!おすすめシステム4選

まとめ

モンスターペアレントは、多くの保育園が悩まされている問題の1つです。トラブルが大きくなってしまうと、保育士が精神的に追い詰められてしまうことがあります。保護者をモンスターペアレントに育てないために、コミュニケーションを図ることは大切です。お互いを理解し、信頼関係が築けていれば、たとえ問題が起こったとしても話し合いで解決できるでしょう。

保育ICTシステムは、コミュニケーションを深めるのにも役立ちます。SNS感覚で心の距離を縮めることは「お互いが協力して子どもを育てている」という意識を養いやすくなります。システム導入の際には、連絡ツールが豊富なものを選ぶと良いでしょう。

保育ICTシステムのご相談はコンシェルジュへ