多くの企業が掲げる「経営ビジョン」とは?-企業の将来像を描く-

起業する際には「経営理念」といった社会や従業員などに示す企業の「存在意義」や「考え方」を表明します。しかし理念(理想)だけを表明しても、どうやってその理念に向かっていけばよいのかが定かではありません。

そこで考えなければならないのが「経営ビジョン」です。しかしビジョンという言葉は聞いたことがあっても、ビジョンとは何なのかをしっかりと理解しきれていない経営者もいらっしゃるようです。

今回は「経営ビジョン」とは何なのか、経営理念との違いや作成する狙い、そして経営ビジョンの作り方を、実際の企業の例も挙げながら解説していきたいと思います。

経営ビジョンとは?

経営ビジョンとは、企業の将来目指す姿を見える化したもので、経営者が実現させたい夢ともいえます。数年後の企業のあるべき姿を示すことは、企業を先導していくうえで非常に重要であり、従業員と共有することで自分たちの未来についてしっかりとしたイメージを持ち、企業全体のモチベーションアップにもつながります。

経営ビジョンは様々な経営戦略を実行するうえで必要不可欠なものです。なぜなら経営ビジョンを明確に示すことで、そこに向かってどのような戦略が有効なのかを考えることになるからです。企業の大小に関わらずどんな企業においても、成長するためには経営ビジョンを示すことが大切です。

経営理念とは何が違う?

経営理念と経営ビジョンは混同されがちですが厳密には異なり、「企業が何のために存在するのか」といった社会的な意味や価値を示すものが経営理念であって、それを実現するために「企業が将来的に目指す姿(企業の将来像)」を定めたものが経営ビジョンになります。

また経営理念は一つなのに対して、経営ビジョンは経営理念に応じていくつも描くことができます。また、時代や状況に応じて変化していくものでもあり、その都度見直しを行う必要があります。

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主な企業の経営ビジョン

実際の企業では経営理念をもとにどのような経営ビジョンを掲げているのでしょうか。ここからは有名企業の経営ビジョンについていくつかご紹介いたします。

RIZAPグループ株式会社

引用:RIZAP HP

「結果にコミットする」を合言葉に、タレントなどを利用したダイエットのCMで有名なRIZAP(ライザップ)グループ株式会社。実際にはパーソナルトレーニングジムは事業の一環であり、「健康」と「美容」をキーワードに健康食品や家庭用美顔器などの販売も行っています。

ライザップは2017年に中期経営計画「COMMIT 2020」を発表しており、その中で経営ビジョンとして「自己投資産業グローバルNo.1ブランドとなる。」といった目標を掲げ、医療分野への進出、海外への本格進出、成長基盤の一層の強化を図っています。

株式会社ローソン

大手コンビニエンスストアでもあるローソンは「私たちは”みんなと暮らすマチ”を幸せにします」という経営理念のもと、目指すべき姿「実行一流企業へ。」をタイトルとして「全員でお客さまのニーズと変化を考えぬき、スピードを持って実行し、マチの暮らしにとって、なくてはならない存在になります。」といったビジョンを掲げています。

イオン株式会社

引用:イオン HP

総合スーパーで有名なイオンは、ヘルス&ウエルネス事業や総合金融事業など多くの事業を展開しています。「お客さまを原点に平和を追求し、人間を尊重し、地域社会に貢献する」を基本理念とするイオングループでは、「すべてはお客さまのために」という視点から、『絶えず革新し続けることで「お客さま第一の顧客満足業」への進化を果たすしてまいります。』とのビジョンを定めています。

経営ビジョンの狙い

上述したように、経営ビジョンとは経営者の「夢」にあたります。企業を最終的にどのようなものにしたいのか、社会にどんな影響を与えたいのかといった企業の将来像を持たないことには、何を目標に仕事をするのかが、うやむやになってしまいます。

まずは社会にどのように貢献するのかといった経営理念があり、経営理念の実現のために企業のあるべき姿「経営ビジョン」を持つことで、そこに向かった戦略や計画が立てられます。「経営ビジョン」を明確に示すことは、企業を動かす従業員と「夢」を共有することになり、企業全体のモチベーションアップに繋がっていきます。

経営ビジョンの作り方

経営ビジョンの重要性が分かったところで、経営ビジョンの作り方についても考えてみましょう。

企業の現在の姿を客観的にみて、将来像をイメージする

まずは企業が置かれている社会的立場や内部環境、企業の持つ特性など現在の姿を客観的に見ることが大切です。現実の姿を把握し強みや弱みを認識することで、将来に向けた戦略プログラムを構築することにつながっていきます。

また企業の現実をみる際は、どうしても財務などの数値面に目が行きがちになり、ビジョンを数値目標で表そうとする企業もありますが、数値目標を達成することで社会にどんな影響があるのか、顧客にどの様な価値を提供できているのかなど、あくまでも企業の姿をイメージするようにしましょう。

自社にしかイメージできないものを取り上げる

企業の将来像をイメージするときは具体性が必要になります。たとえば「社会の役に立つ企業」といった表現では、はっきりとしたイメージが伝わりませんし、どこの企業でもできることになってしまいます。もちろん社会の役に立つことは重要ですが、具体性がない為モチベーションを上げることができません。

自社にしかできない姿をビジョンとしてイメージことで、従業員の当事者意識や事業への関わり方も具体化され、モチベーションを喚起することができます。

共有できるビジョンをつくる

経営ビジョンは文字通り「見えること」が重要。ビジョンを達成している様子をイメージし、図に書きあげられるのが理想です。ビジョンは詳細に描けるほど、従業員や関係者にも伝わりやすく、共有度合いが高いほど企業全体および従業員一人ひとりのモチベーションもアップにもつながります。

まとめ

経営理念が哲学的なものであるとすれば、経営ビジョンは感情的に訴えるという点で、理念を補完する重要な役割をもっています。また長期的な目標を設定することで、従業員たちは自分たちがどのように努力していけばいいのかが、はっきり見えてきます。

企業が成長していくためには、経営ビジョンが欠かせません。自分一人だけではなく、企業に関わる人たちの意見もくみ取って、全社員がイメージを共有できる最高のビジョンを作られることを祈っております。

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