保育園経営・運営に経営戦略は必要か?保育料無料化・少子化時代の保育園経営に必要なもの

事業を行う上では必ず競争相手が存在します。それは良い意味ではライバルでもあるのですが、生き残りをかけた戦いでもあります。競争で勝ち抜くためには、自社ならではの経営戦略が必要です。これは現在増加している保育園にも同じことが言えます。保育園の経営戦略を立案するには、自社を取り巻く環境や保護者の分析し、園の強みをきちんと把握することが大事です。

今回はそもそも経営戦略とは何かを確認いただいたうえで、保育園における経営戦略の必要性と策定までの方法を解説。経営戦略を成功させるためには、基盤を見直すことも大切なことが分かります。さらには経営戦略についてのおすすめの本もご紹介いたしますので、ぜひ最後までお付き合いください。

そもそも経営戦略とは

経営戦略とは一般的に、「企業が競合他社との競争の中で、生き残りを図るための方針やその戦略」を意味します。企業の目標を達成するためには、自社の強みでもあり、顧客にとって価値のあるサービスを活かしたシナリオ(戦略)を考えることが必要となり、これを戦略マネジメントと呼んだりもします。

経営戦略の必要性

経営環境が著しく変化する現代でも、毎期のように確実に利益を上げ、成長している企業があります。このように利益を上げ、成長している企業に共通することとして、自社の事業についての「戦略」を掲げていることが挙げられます。このような世の中では、適切な「戦略」を掲げ、それを実行すれば、大きく飛躍する余地がどの企業にも十分にあります。

逆に経営戦略を立てていない企業は、自社の強みやそれを活かしたサービスを提供できないため、競合に遅れをとったり、敗北にいたるケースもあります。経営戦略は企業として成長していくには、なくてはならない重要なものとも言えます。

経営戦略と戦術の違いは「考え方」か「方法や施策」

ここで経営における「戦略」と「戦術」の違いについて押さえておきましょう。まず「戦略」とは、目に見えない行動、つまり考え方(シナリオ)のことを指します。これに対し「戦術」とは、戦略を実行するための方法や施策(アクションプラン)を意味します。

「戦略」もなしに「戦術」を使うということは、台本もなしに役者に演じろというのと同じことで、計画性や一貫性のないバラバラなものとなってしまいます。このように戦略と戦術は、言葉は似ていても意味はまったく異なります。まずは戦略をしっかりと打ち立て、戦略に合わせて戦術を考えるのが重要になります。

経営戦略の分類

経営戦略は、その規模や目的によって大きく4つに分類されます。

全社戦略

全社戦略とは「企業全体、または企業グループ全体としての方向性や進み方」と言えます。主に経営層が決定するもので、企業としてのミッション・ビジョンが明示されます。事業の取捨選択や、事業部門間の資源配分などが全社戦略ととして挙げられます。

事業戦略

企業が大きくなるにつれ、事業が多角化し、事業レベルでの戦略が必要となってきます。事業部門・部署レベルになると、多くの競合他社が存在しますので、その中で優位性をいかに確保するのかといった方針が大事になるため「マーケティング戦略」とも呼ばれます。

機能別戦略

機能別戦略とは、事業を具体的に推進するために、営業、販売、マーケティング、生産、財務、人事など、それぞれに立てる戦略を意味し、事業戦略との整合性を確認しながら決められていきます。

その他の戦略

他に、ある特定の目的やテーマを実現するために立てる戦略として、IT戦略、知的財産戦略などがあります。
このように企業としての経営戦略を立てる際には、最初に全社戦略を策定したうえで、規模に合わせて順に戦略を考え、整合性をとるのが一般的となります。

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保育園の経営戦略の立案方法・手順

待機児童の解消に向け保育園が増加する一方、少子化問題が懸念される日本では、保育園の経営でも競合との比較で優位に立つために、経営戦略が必要となります。ここからは保育園で経営戦略を考える際の手順と立案方法についてみていきましょう。

まずは内部・外部環境の分析

内部環境の分析は、企業が持つ経営課題を特定することが目的です。企業の経営資源である「ヒト・モノ・カネ」について保育園にあてはめると、保育士の確保、施設環境や設備の充実、そして資金や補助金などの課題がないか一つずつ分析をし、場合によっては相互間のバランスを見直す必要があります。

外部環境の分析は、市場の問題点を把握と、成功要因を見つけることが目的となります。保育市場では、企業主導型保育園や小規模保育園など、政府の待機児童対策と少子化で、保育園を必要としている子どもの数は減少しています。しかし、都市部と地方では状況が異なり、それぞれで以下のような特徴がみられます。

  • 都市部:保育士不足・待機児童が多い・保育施設の増加
  • 地方:保育士不足・待機児童が少ない、定員割れの保育園も

いまだに待機児童の多い都市部では、保育施設が増加しつつも需要は多いため、競合との比較で優位に立てれば、成功できる可能性が高いこともうかがえます。またどの園でも、保育士不足が問題となっており、獲得に力を注がなければならないこともわかります。

他の園との差別化ポイントを探す

保育園に限らず、あらゆる事業に共通することではありますが、競合となる企業との差別化を図ることで需要の獲得にもつながります。また児童の獲得以外に、保育士の獲得でも、競合との差別化が重要になります。他の園と差別化が図れる点としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 他にはない保育方針
  • 標準時間外のサービス
  • 食育に力を入れた保育
  • リトミック(音楽)・英語・プログラミングなど分野に特化した保育
  • 他に類を見ない新しいイベントなど

保護者の分析

最終的にどの保育園に入園をするのか、その決定権は保護者にあります。子どもにどのように育ってほしいのかによって、保育園を選択する保護者も多いでしょう。保育園側としては、他の園との差別化するポイントを考えたうえで、どういう考えやタイプの保護者に、入園見学・検討・申込みをしてほしいのかを明確にすることも重要です。

提供できる価値・サービスをさらに深堀り

他の園との差別化を図るポイントと保護者の分析ができたら、次に保育園で提供できる価値・サービスについて、さらに深堀りする作業に移ります。差別化のポイントが見つかって提供しても、それを他の園に真似をされては一時の成功に終わりかねません。本当に差別化されたものなのか、本当に自社でしか提供できないサービスなのか、改めて他の園のリサーチも含め、慎重に見極めるようにしましょう。

経営戦略の策定

経営戦略は、経営理念に掲げた目標を達成するための計画を策定することです。経営理念は、従業員全員で共有する考え方や価値観を指し、企業の存在価値でもあります。経営戦略の策定においては、目標達成までのシナリオとなることを意識して、従業員全体の努力が結果に結びつくように考えることが大切です。

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独自の教育法の確立・採用も保育園の経営戦略に有効

保育園の中には、独自の教育法が保護者や保育士に支持され、成功に至っている例もあります。

モンテッソーリ教育

イタリア初の女性医学博士でもあるマリア・モンテッソーリによって開発された教育法「モンテッソーリ教育」は、14歳でプロ入りを果たした将棋棋士、藤井聡太氏が受けていたことでも話題となりました。「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」ことを目的として、子どもの自発的な行動を尊重した教育法です。

縦割りクラスの導入により、年上の子が年下の子の世話をする習慣を身に付けたり、子どもが教具を自由に選んで「お仕事」をする時間を設けるなど、日常生活の中で子ども自らが「やってみたい」という気持ちを大事にし、保育士は子どもの自己形成を助ける役割を果たします。

ヨコミネ式教育法

ヨコミネ式教育法は、女子プロゴルファー横峯さくらさんの伯父・横峯吉文氏が提唱した教育法です。「すべての子どもが天才である」という考えのもと、自ら学ぼうとする力に注目し、「心の力・学ぶ力・体の力」を育み、子ども持つ可能性を最大限に引き出すことを目的としています。

子どもは「競争したがる」「真似をしたがる」「少し難しいことをやりたがる」「認められたがる」をキーワードとして、子どもの自主性を尊重して、子どもたちの”やる気のスイッチ”を見つけて入れてあげることが、大人の役割としています。

ピラミッドメソッド幼児教育法

ピラミッドメソッドとは、ユニセフが行った子どもの幸福度調査で1位となったオランダ発祥の幼児教育法です。オランダは、子供向けの国際的な学力テストでも上位に入る国でもあり、子どもの自主性を育てることを目的としたこの教育法に注目が集まりました。

ピラミッドメソッドでは「自分で選択して決断できる力を養うこと」に重点を置き、子どもが安心して探究活動をするためにも、保育者は子どもに寄り添うことを大事にしつつ、保育士は子どもの自主性を重んじて、広い視野で物事が考えられるように、集団ではなく一人ひとりと向き合う姿勢を心掛けています。

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保育園の経営戦略を成功させるには

保育園の経営戦略を成功させるには、上述したように他の園との差別化を図り、独自のサービスを提供することが重要です。例えば、保育士が実践している教育法をホームページに掲載し、保護者に興味を持ってもらうなど、日々の保育実践を記録化することも大事な作業のひとつです。そのためには、保育士の能力を最大限に引き出すことや、取り組める環境を整備することも大切です。

保育士のキャリアアップの仕組み

保育士のキャリアアップは、保育士の「能力開発」「意欲の向上」に有効な手段ですね。例えば日常的な日誌や指導案作成などの業務でも、簡潔かつ的確な記録を作成できるレベルや、他の保育士に指導ができるレベルなど、個々の能力に応じたキャリアを準備する方法があります。

キャリアアップの仕組みを取り入れ、金銭的な報酬も得られるとなると、保育士自らが能力を磨く努力をする機会にもなり、意欲の向上にもつながります。園が求める能力の習得や行動の実戦を促す人事制度を整備することは、優秀な人材の流出を防ぐことにもなりますので、園にとっても有益なことです。

保育ICTシステムの導入・活用

保育園の環境改善策として、現在多くの園に取り入れられているのが「保育ICTシステム」です。このシステムは、保育士の事務的業務の負担を軽減できるだけではなく、保育園全体の運営を簡略化できること、さらには保護者の満足度が高まるなど、たくさんのメリットがあります。

「選ばれる保育園」に近づく取り組みとして、保育士の待遇が良くなり、保育士が充実した保育を実践することは、保護者の満足度アップにつながります。さらには子どもに質の高い保育が提供でき、それらの結果として保育園が選ばれ経営も安定することになります。経営者・保育士・保護者・子ども達と、それぞれが満足できる仕組みとして、保育ICTシステムは非常に有効です。

なお本サイトでは保育園の要望に応じて、最適な保育ICTシステムのご紹介をさせていただいております。お問い合わせ・ご相談は無料で、親切・丁寧をモットーに取り組んでおります。是非お気軽にご相談ください!

経営戦略のおすすめ本

経営戦略についてもっと詳しく知りたいという方のために、おすすめの本もご紹介させていただきます。

経営戦略全史 50 Giants of Strategy 三谷宏治(著)

20世紀初頭から現在まで約100年の間に登場した主な経営戦略について、それがなぜ生まれたのかを時代背景とともに紹介しています。ストーリー仕立てになっているので分かりやすく、一つひとつは数ページでポイントをしっかりまとめてあるので、読み飽きることのない一冊。

著名な経営戦略家を紹介しながら、時代とビジネスの革新をめぐって経営戦略論がどのように発展してきたのかも分かります。コンサルタントや経営者にとって最適な入門書でもありあります。

参考:経営戦略全史 (ディスカヴァー・レボリューションズ)

ストーリーとしての競争戦略 楠木建 (著)

2010年に出版され発行部数20万部を超えるベストセラー。優れた戦略とは何かを考えるうえで「戦略がストーリーになっているか」ということが大前提であり、「優れた戦略とは、思わず人に話したくなるような面白いストーリーだ」と説いています。

7章となっている本著は、第1・2章でストーリーとしての競争戦略とは何か、第3~5章では優れた戦略ストーリーの条件、第6章では具体的な例を紹介し、最終章では戦略ストーリーの原則についてまとめられています。戦略ストーリーの構築方法について学ぶことができます。

参考:ストーリーとしての競争戦略 優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)

この1冊ですべてわかる 経営戦略の基本 日本総合研究所経営戦略研究会 (著)

タイトル通り、経営戦略の策定から実行まで、丁寧ながらも網羅的に解説され「経営戦略の基本」が学べる一冊です。一から経営戦略を学びたいと考えている方の入門書として人気があります。また基本的なフレームワークが理解できるだけでなく、フレームワークの描き方についても、実践的な内容をもとに経営戦略の描き方まで解説されています。

参考:この1冊ですべてわかる 経営戦略の基本

まとめ

競争社会の中で勝ち残るために「経営戦略」は欠かせないものです。それは現代における保育園の運営・経営にも言えることです。しっかりと内部・外部の環境を分析し、自分たちだけができるサービスとは何なのかを見極め、他の園に負けない独自の経営戦略を描くようにしましょう。

また現存の教育法からヒントを得つつ、独自の教育法を取り入れるのも経営戦略として有効です。そして、保育園の経営戦略に欠かせないのが保育士でもあります。キャリアアップの仕組みを取り入れたり、保育ICTシステムを活用し職員の業務負担を軽減しつつ、保育園利用者の利便性を高めることが、成功へスッテプを踏む土台ともなるのではないでしょうか。

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