【対談】てぃ先生×KitS① ITで教育を変えるスマートエデュケーションの理念

こんにちは、ICTキッズ編集部の吹野です。ICT教育カリキュラム『こどもモードKitS(キッツ)』は、IT技術を利用して子どもたちが描いた絵を立体的に見せたり動かしたりして、子どもたちの能力を引き出す次世代型教育プロダクトです。今回はてぃ先生と一緒にスマートエデュケーション本社を訪問し、代表の池谷大吾さんと対談を行いました。

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ITは道具。大切なのは使い方

出典:こどもモードKitSホームページより引用

吹野:最近の博物館や美術館ではデジタルアートが人気です。『こどもモードKitS(キッツ)』を使うと、幼稚園や保育園でも同じような体験をすることができるそうですね。こういった教材の開発に至った経緯を教えていただけますか?

池谷さん:うちには子どもが3人いて、当時は末っ子が幼稚園にお世話になっていました。そのころはiPhoneが普及し始めて、ちょうどガラケーからスマホへの移行期でした。テレビなどで「スマホは子どもに良くない」って聞くたびに、ITの善し悪しが理解されないまま、子どもから奪ってしまうことが残念でして。

吹野:ゲームもスマホも子どもに悪影響を与えるという論調は根強いですね。

池谷さん:そうなんです。僕は末っ子が通う幼稚園の園長先生が大好きですが、「昔ばなしが良いんだよ」なんて言われてしまうと共感しきれなくて。ITも道具なので、上手に使えば子どもの能力を存分に引き出せると思うんですよね。

てぃ先生:確かにそうですね。

池谷さん:僕はもともとIT業界の人間で、ITを教育現場でどう使えばいいのか、その見つけ方を知っています。起業は多かれ少なかれ子どもに迷惑をかけるし、せめて事業内容だけでも彼らに共感してもらいたい……というところからビジネスを考えるようになって、それで立ち上げたのがこの会社です。

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家庭用アプリから教育向けに拡大

家庭向けアプリ「こどもモード」公式ページより

出典:家庭向けアプリ「こどもモード」ブランドの公式ページより

吹野:幼稚園・保育園は保守的な業界なので、なかなか大変だったのではないですか?

池谷さん:そうなんです。だから起業当初は家庭向けの知育アプリを作っていました。子どもたちを抱っこして親子で一緒に遊んで頂く方がイメージしやすかったんですよね。でも僕には幼稚園や保育園をスマートにしたいという思いも強くありました。そこでダメもとで知り合いの園にタブレットとアプリを配ってみたんです。全部で10園くらいかな。きっとすぐに返されてしまうだろう……と思っていたら、意外にそうでもなくて(笑)。

てぃ先生:いい意味で予想が裏切られたんですね。素晴らしい!

池谷さん:「思った以上に悪くない」って言われました。「絵を描きたがらない子がiPadなら描きます」とか、「子どもが他の遊具で遊ばなくなるかと思いきや、そうでもなかった」なんていう意見も聞けました。そこで本格的に『こどもモードKitS(キッツ)』を立ち上げました。

吹野:家庭向けから業界向けにシフトしたんですね。

池谷さん:家庭向けの知育アプリ事業は続けつつ、このKitS事業を立ち上げて全国の園を訪問しました。今では300園超の導入園があります。実はうちの会社のビジョンは「世界中の子どもたちのいきる力を育てたい」というもので、教材にはほとんど言葉がないんです。家庭向けの知育アプリ事業では既にグローバル展開をしていますし、KitS事業も現在はアジア圏を中心にカリキュラム導入を進めており、将来的に世界中の子たちに提供出来るカリキュラムになれば良いと思っています。

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先入観の壁を壊す

吹野:てぃ先生の身近な保育園で、『KitS(キッツ)』みたいなICT教育をやっている園はありますか?

てぃ先生:ほとんどないですね。月謝が高いところは幼児のうちからプログラミングをやっていたりしますけど、そもそもタブレットを導入しているところが少ないです。

池谷さん:実は僕らの引き合いは、今は地方の園が多いです。日本はみなさんの想像以上に少子化が進んでいて、地方では定員の3分の1しか埋まっていない園がたくさんあります。地方の意識はとても高まっています。

吹野:ICTシステムっていうだけでアレルギー反応が出てしまう園も多いと思うのですが、そういった園に導入した事例はありますか?

池谷さん:あります。和歌山県の先生は最初に「私はICTが嫌いです!」っておっしゃっていました。でもICTに対する批判的な報道をテレビや新聞で見聞きしているから、これは仕方がないんですよね。

てぃ先生:どうしてその先生が『KitS(キッツ)』を入れることになったんですか?

池谷さん:たまたま僕が登壇したセミナーにいらしていたんです。他の登壇者の話を聞きたくてセミナーに来てみたら、僕がICTとはかけ離れた「自己肯定感」の話をしていました。まさかそんな話だとは思っていなかったそうで、僕のところにやってきて「ICTは嫌いなんだけど、これでこんなことはできるんですか?」と質問してくださって。

吹野:思いっきり先入観を覆されてしまったんですね。

池谷さん:それで僕は和歌山まで行って、体験会をやらせてもらいました。子どもたちが同じ土俵の上で、それぞれに個性的なアイデアを出す様子を目の当たりにして、先生の認識がガラリと変わったようです。それからその先生は、苦手なICTの操作を必死に覚えてくれました。「これであの子たちがさらに成長するんだったら」って。だから僕、今でも新しい技術を作ると和歌山の先生に意見を求めるんですよ。

吹野:もともとITに苦手意識があった人の意見は貴重ですよね。保育業界では特に。

池谷さん:うちの親も、僕がICTの会社をやっていることを知っていながら「なんで幼稚園とか保育園の子にiPadを与えるの?」って言うくらいですからね。世間がそういう空気を作ってしまっているところにメスを入れないといけないと思います。

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人々の意識改革が必要

吹野:てぃ先生も講演活動を通じてご自身の思いを発信していますよね。講演を聞きにいらっしゃる皆さんの様子や反響から、何か感じていることはありますか?

てぃ先生:僕は今31歳で、保育業界では中堅くらいです。この業界では、僕くらいの年齢の保育士が多くないので、いわゆるベテランと若手、どちらの考えにも沿った話ができるところに価値があるんじゃないかなって思う部分はあります。

池谷さん:ちなみに講演会で話されるのは、どんなテーマが多いんですか?

てぃ先生:基本的には自治体や企業の主催者さんから指定があります。自治体は保育士さんたちが辞めてしまわないように、“保育士を続けることの素晴らしさ”みたいな話をしてくださいって言われることが多いです。

吹野:自治体にとって、保育士不足は悩みの種ですからね。

てぃ先生:でも保育士さんたちが抱えている問題って、時間にも気持ちにも余裕がないところですよね。だから主催者の方には、その問題の解決策を伝えた上で何か話した方がいいのではないかと提案をしています。たいていは受け入れていただけるので、講演でICTを利用して時間の使い方を変えるアイデアの話をするんですが、皆さん納得してくれるみたいですね。

吹野:今はお昼寝の時間に連絡帳を手書きして、お迎えに手渡しできるようにしている園がほとんどです。でもICTを使えば園児が帰宅した後に連絡帳を配信できるので、夕方に作業をしても間に合うんですよね。

池谷さん:そういう使い方は良いですね。講演には経営者が聞きに来るんですか?

てぃ先生:中にはいらっしゃいますけど、大半はやっぱり現場の先生です。なので、現場の先生たちが使ってみたいと思っても園長先生に言い出せなかったり、言えたとしても「あ、いらないです」で終わっちゃう……。そこが一番のネックかなと思っています。

池谷さん:そうですね、変えていったほういいと思います。僕はIT業界でやってきいてるため、保育業界とのスピード感の違いを感じることも多いです。いろんな方法で啓蒙・啓発活動をやっていく必要がありますね。

まとめ

ICTはハサミと同じ道具です。使い方を誤ると人を傷つけてしまうかもしれません。でもみんなで適切な使い方を考えて、上手に活用していけば、子どもの潜在能力を引き出す魔法の杖になります。次回は『こどもモードKitS(キッツ)』でどんなことができるのかをご紹介します。

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