こどもーしょんを導入した【上賀茂こども園】の声

古き良き建物が立ち並ぶ城下町にそびえ立つ、一際味のある建物が目に留まる上賀茂こども園。出迎えてくれたのは、この場所の風景がよく似合う凛とした雰囲気と、おっとりとした話し方が上品な園長の池田 岩太先生です。

昨年導入したばかりだというICTシステム「こどもーしょん」の中でも、最先端のICタグを駆使し、園児200名以上の保育業務を管理している様子と、導入した実際の感想をお伺いしました。

助成金制度がICTシステムを導入するきっかけに

――上賀茂こども園では、昨年「こどもーしょん」を導入されたとお聞きしました。そのきっかけは?

前々からICTシステムを導入したいと思っており、いろいろなサービスを調べていたのですが、やはり費用がかかることもあり、なかなか踏み切れないでいました。そんな中、初期費用の助成金が出るということを知り、このタイミングで導入しようと考えました。

――改めてシステムを導入されて、いかがですか?

大変便利になったと感じていますね。私どもは現在、ICタグでの出席管理、登校管理、集計、帳簿、時間外保育料計算を利用しています。今後はこれ以外の業務でもシステムを導入することを検討しています。

――今はなぜその5つに絞られているのですか?

まず導入段階というところで5つに絞りました。でも実際に使ってみて業務への支障が出ていないと感じています。例えば、クラスから保護者向けの便りはワープロで打つためサービスを使う必要がないし、園内のスタッフとの連絡は回覧板で行います。回覧板の方が「誰が見たかどうか」がわかりますし、ファックスでやってくるものなどを、一度システムに打ち込まないといけないのは逆に手間なので、そのまま渡せる方が楽だなと。

――ではそのシステムの手間が省ければ、いずれは全ての業務がICTシステム化しても良いと?

システムが普及しても、今後もアナログでの作業は残るとは思いますね。ただ、雑務などの業務がシステム化されて楽になるのはありがたいですし、「こどもーしょん」を運営するサンワードさんは要望にも迅速に応えてくださるので、今後に期待という形ですかね。いかに今あるものとデジタルを連動させていけるかが課題だと感じています。

ICTシステムのご相談はコンシェルジュへ

園に入るだけで自動的に登園登録が可能。タッチパネルも必要ない

――ICタグを導入されているとお聞きしましたが、具体的にはどのようなものですか?

写真の黄色いのがICタグなのですが、これを園児ひとりずつのカバンに入れて登園してもらいます。すると、園を入る際に検知エリア内でそのタグの電波を感知し、自動的に登降園の時間が登録されるという仕組みです。登録された時間はパソコンで一括管理され、延長保育の管理などもできるので大変重宝しています。

――タッチパネルなどもいらないのですか?

はい、必要ありません。タッチパネルを検討した時期もありましたが、園内の保護者の数が多いため、入力する際に長蛇の列になってしまったり、保護者の方の混乱を招く恐れもあって断念しました。ICタグならそういった手間が一切不要で、いつも通り園に通っていただくだけなので、保護者の方の受け入れもスムーズでしたね。

――受信アンテナの工事など、最初の導入段階が大変そうに感じますが、実際はいかがですか?

最初の手間は全然ありませんでした。逆に今までしていた時間管理入力がICタグを配布した後は一切省けるので、先生たちもその時間を他の業務に当てる事ができ、作業は効率化したと感じています。

――万が一ICタグを忘れて登園してしまった場合はどうなりますか?

データは一覧で管理されて、それぞれクラスに置いてあるiPadで確認することができます。登園の記録がない園児は赤色で表示されるので、万が一タグを忘れてしまってもこちらで気付くことができます。遠足の時など、鞄が変わるタイミング等で忘れてしまうこともありますが、そういった時は一斉に園庭に集合して出欠を確認することの方が多いので、問題ありません。

正確な時間管理ができるようになったことが一番の利点

――ICタグの導入により、一番感じているメリットについてお聞かせください。

便利さはもちろんのこと、正確な時間管理ができるようになったことですね。以前は先生たちが手書きで登降園の時間をつけていましたが、つけ忘れなどがあると大変な問題になりますし、正確さという面ではやはり人よりシステムの方が信頼性は上がりますよね。

――他にもICTシステムを導入することで、どのようなことが改善されていくでしょうか?

雑用が軽減されたことで、その分先生が子どもと接する時間が増えることは、園や保護者にとっても良いことだと思います。また、私どもの園では先生が8時間ごとに交代するタイミングで、次の先生に伝えることをメモで残すのですが、それだと1対1のやり取りになってしまうため、入れ違いや連絡漏れがあると大変です。それが「こどもーしょん」の導入により共有データで送れるようになると、一度に複数人が見ることになるので、連絡漏れも防ぐことができ、情報共有がスムーズになるだろうなと感じています。

――では今後のICTシステムに期待することや、導入を検討されている園の方へメッセージをお願いします。

やはり初期費用という段階ではかなりのお金がかかります。なので助成金の制度はもっと普及して欲しいですし、継続して欲しいと思いますね。同じように導入を迷われている方は、まずはICタグだけでも導入されると良いかと思います。タッチパネルが必要ない分、園のスタッフにもiPadなどの使い方を伝えるだけで済みますし、自動的に管理してくれるので朝の業務が楽になりました。迷われている方は上手に助成金を活用し、導入していただければと思います。

【取材協力】上賀茂こども園

上賀茂こども園は、平成30年3月28日に京都府より保育所型認定こども園の認定がでて、平成30年4月1日より「上賀茂こども園」に名称が変更されました。本館・池園館・山水館と、徒歩でいける距離ながら館が3つに分かれているのが特徴的なこども園です。年齢順で館を分けているため、その年齢に合った教育を年齢の違う園児を気にするにすることなく、のびのびと行うことができます。

近くには賀茂川や上賀茂神社があり、晴れた日はお出かけ保育をすることもしばしば。自然いっぱいに囲まれた環境で、子ども達が四季の変化、自然の変化を感じ、感動と共に感性が育つよう四季折々の豊かな樹木と見守り、育んでいきます。

保育園情報

使用システム: こどもーしょん
定員: 195名
開園時間: 平日:午前7:15~午後7:15 土曜:午前7:15~午後6:15
住所:〒603-8066 京都府京都市北区上賀茂池殿町55
電話:075-781-0492
ホームページ:http://web.kyoto-inet.or.jp/people/kamig-ns/

まとめ

『間違いのない運営ができるということが一番大切』と語る園長先生。それは、間違いのない運営を土台とした上で、子ども達が全員笑顔で楽しい園生活を送れるということ、また、それこそが子ども達の将来に対しての責任であるということを、園の中の誰よりも先生が実感しておられるからこそだと感じました。

「アナログからデジタルに変えることはハードルが高い。だからこそ助成金などの働きで、踏み出すきっかけを与えることも大切。」ICTシステムを導入したくても、費用面で諦めてしまったり、きっかけがないという園もまだまだ多く見受けられる現状だからこそ、助成金の働きが、全国各地でもっと広まってくれますようにと願います。

「てぃ先生」が解説します 保育業務の効率化!ICTシステムを体験しよう!イベント開催!