「保育士がもっとも時間をかけている業務とは何か?」を追求した結果としてhugmoがある

こんにちはICTキッズ編集部です。今回は、保育園の連絡帳サービスをはじめフォト・ショッピング・バスロケーションなどのサービスを提供していらっしゃる株式会社hugmoの代表取締役社長の湯浅重数氏にインタビューを行いました。どのような視点からhugmoのサービスが開発され、具体的にどのようなシステムなのか伺ってきましたので是非、ICTシステムの導入時の参考にしてみてください。

hugmoとはどういったサービスなのか

そもそもhugmoは、2016年にソフトバンクグループの新規事業提案制度である「ソフトバンクイノベンチャー」から生まれた保育者と保護者の両者が活用できる子育てクラウドサービスです。連絡帳サービスである「hugnote(ハグノート)」や写真販売サービス「hugphoto(ハグフォト)」から始まり、その後、新しくショッピングサービスの「hugselection(ハグセレクション)」や、通園バスのバスロケーションサービス「huglocation(ハグロケーション)」といったサービスを展開しています。

—昨年からスタートしたhugmoのサービスですが、現在導入している園数はどれくらいなのでしょうか?

(湯浅氏)
現段階(2017年7月5日時点)で約1400園ほどの導入目処が立っています。また会員数は、3万5千程度です。1年を通して導入時期に波があり、またhugmoが保育士向けの説明などを行いながら徐々に導入していただいております。

「保育士が本当に困っているところは何か?」

——連絡帳サービス「hugnote」を主軸としたサービスだと思いますが、なぜ登降園システムや指導案制作ではなかったのでしょうか?

(湯浅氏)
今、都内を中心に世間では保育士不足が取り沙汰されております。理由としては、保育士の業務量や待遇などがあげられ保育園や幼稚園に補助金が出されるようになりました。そんな中、保育士の業務で本当に困っているのはなんなのだろうかというのを突き詰めていったんです。その結果、保育士が最も困っている・苦労している点は、保護者とのコミュニケーション関する事務量の部分だと分かりました。
具体的にコミュニケーションにかける業務とは、園児一人一人の連絡帳や、園だよりの作成・配布、教室内に貼られているような行事予定表など、保護者に園児達の情報を発信するための作業全てを指します。これまで紙ベースで行っていたこれらの作業をICTの活用により簡略化してくれるのがhugmoの連絡帳サービスhugnoteサービスなんです。

—ではこの保育士と保護者がコミュニケーションをとるための連絡帳サービスとは具体的にとのようなものなのでしょうか?

(湯浅氏)
連絡帳サービスといっても単なる連絡業務だけでなく、園だよりなどを掲載するお知らせや個別連絡機能、出欠確認、スケジュール、各種申請、そしてスタンプやコメント機能と様々な機能があります。中でもスタンプやコメント機能を使うことで、園児の様子や保護者の気持ちをより分かりりやすく簡単に共有できます。また、今まで紙で伝えていたことも写真をアップするだけで簡単に状況を保護者に伝えることができますし、保護者側も写真があることで子供たちの様子がわかるので安心していただけます。

給食の写真機能も、保護者とのコミュニケーションに一役かっています。献立の写真1枚だけでなく、複数枚写真を載せることができるのですが、その中に給食の食材が運ばれてきた写真も一緒に掲載することができるのです。そのため、給食で使われている食材の産地やお子さんのアレルギーに関する保護者の不安も減り、安心をお届けすることができます。

—給食用の食材が届いたところから、配膳されるまでが写真でアップされていたらトレーサビリティーもわかり、安心して子供を園に預けることができますね。

「お子様が、友達と過ごす園での楽しい日常を手軽にお届けする写真サービスの提供」

—hugphotoというサービスもありますが、こちらについても教えていただけますでしょうか。

(湯浅氏)
「hugnote」に保育者がアップロードした毎日の活動写真や、イベント時などにプロカメラマンが撮影した写真(現像したもの)を購入可能なサービスです。保護者はhugmoからhugphotoにアクセスし、hugnoteに毎日アップロードされる写真を選択してプリントしたものを購入できるサービスです。購入した写真は、購入時登録した自宅やご指定の住所に直接お届けします。保育園や幼稚園では保育士が集金袋で注文しているところもあり、こういった保育士の負担も軽減されます。

探すという行為から、必要な時に必要なものをおとどけするショッピング

—hugselectionについて教えてください

(湯浅氏)
保育園にお子さんを預ける保護者のかたは、お仕事をしているなど基本的に忙しい方が多いです。そのため、保育園で必要なものを買いに行く時間がないという方が沢山いらっしゃいます。夜中にコンビニに走って、必要なものを購入しようとしても、必要なものが売っているとは限りません。名前を入れるリボンなどがいい例です。
hugmoは保育園の体操着や名入りリボンなど保育関連用品を保護者が購入できるマーケットプレイスとして、hugselectionを提供しています。

これは、保育関連用品を取り扱う事業者に出品してもらい、提供しているものです。保育園で必要な特殊な商品も取り扱っており、スマホのボタン一つで必要なものが必要なタイミングで届けられるようになります。
さらにhugmoでは、プッシュ通知で必要なものを必要なタイミングで保護者にお伝えする機能があります。例えば、プールの時期や遠足の時期に必要なものを保護者の方にプッシュ通知でおしらせします。また、hugselectionではそれぞれの商品のうちNo.1のものだけを販売していく方針です。紙おむつも1つのメーカーのものしか取り扱わず、保護者が選ぶ手間を排除する予定です。

—ついつい買い物を忘れてしまいそうになってもプッシュ通知でおしらせしてもらえるとありがたいですね。

(湯浅氏)
そうなんです。しかも、初めて保育園に子供を預ける保護者の方は何が必要なのかわからないという方が多いのですが、この機能さえあれば、保護者の方も迷わずに必要なものを必要なタイミングで購入することができるのです。

保護者に安心を与えるバスロケーションサービス”huglocation”

——最近リリースしたばかりだと思いますが、バスロケーション機能のhuglocationについても教えていただけますでしょうか?

(湯浅氏)
簡単に言ってしまうと、これは幼稚園のバスが今どこにいるのかを保護者が確認できるサービスです。朝バタバタしている保護者の方もスマホ上でバスが今どの辺りにいるということがわかり、バスの到着時間に合わせてバス停に向かうことができるようになります。

このサービスを使えば、仮に朝バスの時間に間に合わず、バスが行ってしまったことを事前に確認できれば、子供をバス停までつれていかず、直接園まで送ることもできます。

—この機能があればバスの到着が遅れているのか、すでに通りすぎたのかも把握できるので保護者は助かりますね。

(湯浅氏)
そうなんです。利用されている園からは、「保護者に安心をあたえるアプリ」として好評なんです。また幼稚園側は専用のソフトウェアをインストールしたスマホをバスに持ち込むだけで良いので、年配のバスの運転手の方でも簡単に利用していただけるような仕様になっています。

これからのhugmoが提供する未来

—hugmoは昨年リリースされたばかりです、すでにこんなにも多くの機能を追加していますが、今後のhugmoはどのように進化していくのでしょうか?

(湯浅氏)
いろんなことを今は考えていますが、例えば園児の服装に気を遣い、制服のようにTシャツを用意している園が多くあります。このTシャツも用意する数が少なければ、それなりの金額になってしまい保護者の負担となってしまいます。ですが、保育関連用品を取り扱う事業者が仕入れたTシャツをhugselectionに出品し、hugmoを利用している複数園がそれを購入することでより安価に保護者のもとに届けられるのではないかと考えています。

—次々にリリースされるhugmoの新機能やサービスに今後も目が離せませんね。本日は長い時間取材にお付き合いいただきありがとうございました。