ストレスフリーな職場づくりに活用したいツール3選

以前の記事「保育士が働きやすい職場を作るためにはどうしたらいい?」で参考にした統計によると、保育士の離職理由としては「仕事量の多さ」や「人間関係の難しさ」が多いことがわかります。

しかし園によっても運営体制や職場環境はそれぞれ違います。同じ系列で同じような方針のもとに運営している園であったとしても、そこに集うメンバーによって生じる問題は異なるはずです。そこで今回は、それぞれの職場を診断し、組織の改善を支援してくれる便利なツールを集めてみました。

WPL(「現場の学び」診断システム)/株式会社ダイヤモンド社

ビジネス関係の書物や雑誌の発行で名を知られるダイヤモンド社は、人材開発サポート事業も行っています。『WPL』は、「現場の学び」(ワークプレイス・ラーニング)に着目した職場改善診断です。東京大学の中原 淳准教授と北海道大学の松尾 睦教授によって、「個人の特性」と「組織の特性」についての調査・分析を基に開発されています。

『WPL』の診断は個人と職場それぞれに対して行うことができます。また、診断結果は個人だけでなく、職場の管理職や人材育成担当者にもフィードバックが可能です。あわせて用意されている「リフレクティブシート」を利用し、診断結果をもとに振り返りを促す仕組みも構築されています。

20代~30代半ばのビジネスパーソンを対象とした診断ですが、人材の定着と育成が課題となる保育の現場でも、このような診断を活用することで、効果的な改善策の検討材料にできるのではないでしょうか。

WPL

wevox/株式会社アトラエ

『wevox(ウィボックス)』は組織の現状を把握し、その結果をもとに改善を図るためのツールです。組織に対する愛着心や信頼感など(エンゲージメント)を数値化し、スタッフのストレスチェックを併用することで組織の状態を可視化します。また調査(サーベイ)を定期的に行うことで、改善策の成果も評価できるようになります。

『wevox』独自の質問は設定日時に自動配信され、集めた回答は自動で集計。分析データとして提供されるので、課題の特定や改善策の実施に注力することが可能です。優秀な人材の定着をうながし、やりがいを感じられる職場環境を実現するためには、客観的な現状把握と的確な対策が必要です。『wevox』はマネジメント担当者の業務負荷を軽減し、マネジメントの質の向上に貢献します。

導入の際に初期費用などは発生せず、サーベイ実施人数1人につき月額300円と、かなりお手頃な料金設定も魅力です。これなら小規模の園でも導入しやすいのではないでしょうか。1カ月間の無料トライアルもあるので、実際に使った上で利用するかどうかを判断できる点も良心的だと思います。

wevox

Geppo/株式会社ヒューマンキャピタルテクノロジー

『Geppo(ゲッポウ)』は従業員のコンディションの変化を“見える化”するツールです。毎月行う調査は厳選された「仕事満足度」「人間関係」「健康」に関する3つの質問だけなので、回答にかかる時間は1分程度。集めた回答はシステムが集計し、トラッキングしていきます。

また、従業員のフリーコメントはオペレーターが全てを読み込み、適切な担当者にエスカレーションするので、スタッフの本音を逃しません。人間関係の悩みや離職の危険性をいち早くキャッチして対策を講じることで、より良い職場環境の構築と優秀な人材の定着を後押しします。

Geppo

まとめ

このところ働き方改革が取り沙汰されています。特に残業時間の削減や業務効率の向上などは成果が目に見えてわかりやすく、話題になることも多いです。しかし、一番大切にすべきことは組織の中で一人ひとりが気持ち良く働くことができ、それぞれの能力を最大限発揮できる環境を整えることだと思います。それが結果的に子どもたちにとって最善の保育を提供することにつながるはずです。

それぞれの立場や思想によって、同じ状況でも捉え方は変わります。保育士の離職率が高く、いろいろと策を講じても成果が上がらないのであれば、今回ご紹介したサービスを利用してみてはいかがでしょうか。“職場”を第三者の視点から評価してもらうことで、見えてくるものがあるかもしれません。

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