考える力を育む知育玩具。どんなものを選べばいい?

こんにちは、ICTキッズ編集部です。皆さんご承知のとおり、保育園は児童福祉施設です。そのため従来の保育園は、幼稚園に比べると教育に力を入れるところが少ない印象でした。しかし時代とともに子どもを預ける保護者のニーズは多様化し、保育園でも質の高い幼児教育を求める声が増えています。

厚生労働省は2017年をピークに待機児童数が減少に転じると予想しています。これから園児不足が危惧される保育園では、子どもたちが遊ぶおもちゃにも気を配りたいものです。そこで今回は知育玩具について考えてみます。

知育玩具とは

子どもたちが遊ぶおもちゃの中には、考える力や表現力を高める効果が期待できるものがあり、それらを「知育玩具」と呼ぶことがあります。子どもの能力を引き出すことを念頭に置いて開発されたものもあれば、積み木のように昔から子どもたちのおもちゃとして定着しているものが知育玩具として見直されるケースもあります。

知育玩具の多くは発達心理学などに基づき、子どもの成長過程や学びのテーマや安全性などを考慮して設計されています。子どもの成長に合わせて、適切な知育玩具を与えたいものです。

知育とは

辞書によると、「知育」は「知的認識能力や思考能力を高めることを目的とする教育」や「知能を高め、知識を豊かにするための教育」と定義されています。「考える力を育てる教育」と捉えるとわかりやすいかもしれません。

目の前の課題を正しく認識し、解決する方法を見出す力は、目まぐるしく変化するこれからの時代に最も求められる能力と言えるでしょう。幼児期の子どもはたくさんの刺激を受けることで、豊かな発想と思考力を身につけることができます。

発達段階を踏まえることの意義

幼少期は日々の生活の中で受ける全ての刺激が学びにつながります。身の周りにあるどんなものでも子どもの成長に影響を与えるのです。しかし発達段階によって、子どもが興味を持ちやすいものには特徴があります。

これまでの研究で、生まれて間もない赤ちゃんは視力が弱いことや、2歳~3歳は大人の真似をしたがる傾向が知られています。知育玩具は子どもの発達段階に合わせて設計されていて、例えば0歳児用のおもちゃには原色を多く使って存在を認識しやすくするなどの工夫が見られます。成長の度合いに合わせたおもちゃを与えると、子どもたちは好奇心や欲求を満たすことができ、発育に望ましい効果が得られます。

知育玩具の選び方

知育玩具の多くは対象年齢(月齢)が設定されています。しかし子どもの発達のスピードはそれぞれに異なります。対象年齢はあくまでも参考とし、発達の状況を見ながら与える知育玩具を選びましょう。

例えば、おすわりやハイハイができるようになった赤ちゃん(6か月~8カ月頃)は、何でも口に入れたがります。これは「手に持っているものがどんなものなのか?」を確認するための行為なので、口に入れるのをやめさせてしまうと学びが得られません。口に入れても安全な形や素材のおもちゃを選ぶ必要があります。

集中力がついてくる5歳頃は、運動能力や思考力が高まる時期です。自分なりに理由を考えたり、感情をコントロールしたり、ルールを理解できるようになったりします。また文字や数字を覚えたり、生き物や宇宙に強い関心を示す子どもも増えてきます。この時期はパズルのように考える力を必要とするおもちゃを与えると良いかもしれません。

園におすすめの知育玩具メーカー

知育玩具は国内だけでなく、海外にも優れたメーカーがたくさんあります。例えばブロックを組み立てて遊ぶ「レゴ(LEGO)」は、50年以上前から日本の子どもたちに親しまれていますが、実はデンマーク発祥のおもちゃです。

「レゴ」のようにアイデア次第でクリエイティブな活動ができたり、文字や数字を覚えるのに役立つ知育玩具は世の中にたくさん登場しています。メーカーは商品をシリーズ化していることが多く、組み合わせて使うと遊びの幅が広がります。ここでは幼稚園や保育園で取り入れてほしい知育玩具のメーカーをご紹介します。

Tegu(テグ)

アメリカのおもちゃメーカーTegu(テグ)は、磁石の入った積み木を製造・販売しています。積み木同士を縦・横・斜めに繋げることができ、冷蔵庫やテーブルなどにくっつけて遊ぶこともできます。積み木の向きによっては反発するので、遊びながら磁石の特性も学べます。

従来の積み木と異なり、側面にパーツをつけたり、斜めに組み合わせることができるので、子どもの自由な発想による製作が可能です。乳幼児から就学前まで、幅広い年齢の子どもが遊べるのも魅力です。

Tegu(テグ) 公式サイト:商品一覧

アイアップ

お箸のマナーを学べる「マナー豆(ビーンズ)」シリーズやドーナツやバーベキュー食材を使ったリバーシゲームなど、子どもが楽しんで遊べるグッズが盛りだくさんのアイアップ。保育の現場で取り入れやすい知育玩具が豊富です。

布製のおもちゃで畑を体験する「ミニファーム」シリーズは、野菜の収穫体験ができるだけでなく、野菜に番号が振られていて、数字と大きさの関係が学べます。「マナー布絵本」シリーズは布製の絵本におもちゃがついていて、手洗い、食事、歯磨きといった一連の作法を楽しく練習できます。

アイアップ 公式サイトはこちら

BRIO(ブリオ)

BRIO(ブリオ)は、創立130周年を誇るスウェーデンの木製おもちゃメーカーです。BRIOのおもちゃはスウェーデン王室にも愛用されています。材料となる全ての木材は原産地が追跡でき、合法的な伐採地で生産されたことを証明するFSC(森林管理協議会)の認証を受けています。

カラフルなガラガラやパズルゲームなど、木のぬくもりが感じられる多彩なおもちゃが取り揃えられています。木のレールを走らせる鉄道のおもちゃは電池で動き、ライトを点滅させたり警笛を鳴らしたり、行き先をコントロールしたりできます。

ブリオジャパン BRIO 公式サイトはこちら

くもん出版

くもん出版は、空間認識能力を高める立体スロープや、水で絵が描けるお絵かきスタンプなど、子どもの好奇心を引き出す知育玩具が豊富です。また文字やイラストが書かれた積み木で言葉を覚えたり、パズルで図形認知力を高めたり、未就学児の学力を伸ばす工夫が施されているものも多い印象です。

時計のおもちゃや地図パズルなどは、小学生の教材としても使えます。学童保育を受け入れている園では特に重宝しそうです。

くもん出版 公式サイトはこちら

スマートエデュケーション

スマートエデュケーションが開発した「こどもモード」は、家庭でも簡単にデジタルアートを取り入れられる21世紀型のスマホアプリです。幼稚園や保育園向けには「こどもモードKits(キッツ)」が開発されており、収録されている12の教材のうち、「アートポン!」はiPadに取り込んだ子どもたちの絵に命を吹き込み、画面の中で自ら動き出します。

「らくがキッズ」を使うと、子どもたちはiPadで今までにない絵を描けるようになります。作品をタッチすると拡大されるので、みんなの前で自分の絵について発表し、自分の気持ちを発表する練習もできます。

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スマートエデュケーション 公式サイトはこちら

まとめ

知育玩具を用いる際には、子どもの発育に合わせたおもちゃを選定し、自由なイマジネーションやクリエイティビティを妨げないことが重要です。また子どもたちが行き詰まっている時には手助けを最小限に留め、なるべく自分たちの手でゴールにたどり着けるように誘導すると、考える力を育むことができます。家庭で取り入れる際には一緒に楽しむことを最優先し、無理強いや詰め込み過ぎに注意すると良いでしょう。

一昔前の教育は、「1+1=?」という質問に対し「2」と答えられることに重点が置かれていました。しかし、これからは全てのパーツを漢字に置き換えて「田」としたり、2進法で考えて「10」と回答できる柔軟な発想力が求められる時代です。同調圧力が強いと言われる日本では、まず大人の私たちが「正解はひとつとは限らないこと」を認識し、多様な発想や価値観を許容するマインドを持つことが必要なのかもしれません。

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