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【対談】保育ICTシステムの使い方を、離職率を1%まで激減させた保育園に聞いてみた

【対談】保育ICTシステムの使い方を、離職率を1%まで激減させた保育園に聞いてみた

先日、てぃ先生と一緒に埼玉県志木市の保育園 元気キッズを訪問し、株式会社SHUHARI(シュハリ)代表の中村敏也さんと対談の機会を設けることができました。中村さんは埼玉県内に8つの保育園「元気キッズ」を開設し、児童発達支援事業所(児発)の運営にも取り組んでいらっしゃいます。

SHUHARIが運営する元気キッズは、保育士の離職率1%を実現し、今、最も注目を集める施設のひとつです。保育士が定着しない現状に悩む園が多い中、元気キッズはどのようにして保育士が辞めない保育園になったのでしょうか?

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かつては普通の保育園だった

吹野:保育士不足や離職率が課題の保育業界で、元気キッズの離職率は1%だと聞き、とても驚きました。

中村代表:僕らの園も、以前はたくさんの保育士が辞めていた状態で、8年、9年くらい前の離職率は30%くらいでした。

てぃ先生:それが今ではしっかり定着している。改善のきっかけは何だったんですか?

中村代表:待機児童対策から始まったことなんですが、そもそものオーナーの目的に「子どもたちが最高の笑顔でいられる場所を作っていきたい」っていうのがあったんです。じゃあそれを実現するためにはどうすればいいのか?って考えたときに、子どもたちの発達をちゃんと理解した保育をすれば、子どもたちが笑顔になるだろうと。でも先生たち自身が楽しく笑顔で働けていなかったら、子どもたちを笑顔にすることはできないよね?じゃあ先生たちが笑顔になる秘訣は何かな……って突き詰めていったら、「会社の責任」と「先生たちの責任」があることに気付いたんです。

吹野:「会社の責任」と「先生たちの責任」。興味深い視点ですね。

中村代表:「会社の責任」って何だろうって考えていった結果、余暇が大事という結論に行きつきました。例えばてぃ先生のように、いろんな人から信頼されてみんなの道しるべになれる先生は、「どんな経験をして、どんな考え方を持った」とか「どんな人に会って、どんな声に触れた」っていう“余白”の部分がその人を作り上げていて、その人間力みたいなものが高まって、初めてすごい先生になれるんだと思うんですよ。

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保育士に求められる人間力

てぃ先生:保育には人間力が大事ですよね。

中村代表:だから、会社としてはもう残業をしてほしくない。帰った後も自分の時間をしっかりとってもらいたい。そもそも保育士さんや幼稚園の先生は子どもと遊ぶことも仕事です。でも自分自身が楽しいことを知らなければ、きっと遊びを引きだせないと思うんです。だから「そういう時間を作ってくれ!」「やってほしいんだ!」っていうメッセージを僕自身が出します。

吹野:なるほど。しかし周りが有休を取りづらい環境にあると、結局誰も取れなかったりしませんか?

中村代表:そうですね。単純に休みを取ってほしいと言っても、有休消化率はなかなか上がりませんでした。やはりトップが変わらないと、そう簡単には変わりません。だから僕も率先して休みを取るようにしたりして。そうすると、ちゃんとみんながうまく譲り合いながら連休を取るようになって、ちょっと旅に出てみたりとか、あとは資格の勉強を始める人も出てきましたね。でも僕はその時に「『自分は保育士だ』ってことを忘れなくていいよ」って言っているんです。

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「遊ぶように仕事して、仕事するように遊ぶ」

てぃ先生:それはどういうことですか?

中村代表:「休日にしたことを子どもたちにも試してみてよ」「それで楽しくなったらいいよね」って言っているんです。「そうしたら平日の仕事がすっごく楽しくなってくるし、休日も楽しくなってくるし、人生豊かになるよね」っていう話をしてます。僕はワークライフバランスって言葉にはちょっと否定的で、仕事の人格とプライベートの人格を分ける必要はないと思っているんです。ライフアズワーク、ワークアズアライフみたいな、「遊ぶように仕事して、仕事するように遊んでよ!」みたいなことをよく伝えているんですね。実践できるかどうかはともかく、メッセージとして出していく。

吹野:トップからそういうメッセージが発信されると、意識を変えなきゃって気持ちになりますね。

中村代表:「遊んでいいんだ、楽しんでいいんだ」って思えるようになると、仕事もプライベートも充実して、みんなすごく生き生きしてくるんですよ。これがまずひとつの仕掛けづくりというか、メッセージなんです。

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先生たちには「4つの約束」

てぃ先生:先生が生き生きと働ける保育園はみんなの理想ですよね。ところで「先生たちの責任」の方はどうしているんですか?

中村代表:元気キッズの職員に応募してきた方たちには、4つの約束をお願いしています。1つめは「挨拶をしっかりすること」です。今、小規模保育なんかは公園の取り合いじゃないですか。そういう時、先に「こんにちは」って言うだけで一緒に遊べる仕組みが作れるかもしれません。実際はあまり気を遣ってくれない方もいますが、挨拶をすると「じゃあ私たちはここで遊ばせてもらいますね」なんていうコミュニケーションが生まれやすくなります。実は挨拶するだけでその場のイニシアチブを取れるようになるんですよ……って、これは内緒なんですけど(笑)。

てぃ先生:そうなんですね。これは良い話を聞いた!(笑)

中村代表:そして2つめが「礼節をわきまえましょう」ということ。集団を集団で見ていく保育現場では、誰かに助けてもらうことがたくさんあります。だから必ずありがとうを言いましょう、と。そうすると「この間手伝ってもらったから、今度は私がお手伝いしよう」っていう、相互リスペクトみたいなものが生まれてくる。それってすごく大事だよねって。

吹野:先生たちがお互いに助け合う姿を見て、子どもたちも「ありがとう」って言えるようになると、ポジティブで理想的な循環が生まれますね。

発言しやすい雰囲気作り

中村代表:そうなんですよ。まあ普通のことではあるんですけどね。そして大事なのが3つめの「人の話をよく聞きましょう」ということ。保育園にはいろんな人がいます。年齢も違うし出身地もバラバラで、経験値も人それぞれです。だから相手が何を伝えようとしているのかを聞こうとしないと、ちゃんと理解することができません。何か言いたそうな人がいたら、耳を傾けようとする雰囲気がすごく大事だよねっていう話をしています。

てぃ先生:子どもは特に自分の気持ちをうまく言葉にできないから、周りの大人が汲み取る努力が必要なんですが、保育士同士にも同じことが言えますね。

中村代表:そうなんですよね。そして4つめは「自分の意見を相手に伝える勇気を持ちましょう」ということです。人によっては、自分から発言するのが難しかったりします。でも言わなきゃ伝わんないですよね?だから「自分から言いなさい」と。それもわかるように。「一方的でなくて、わかりやすくね」って。

吹野:それはなかなか難しいですね。

中村代表:ホントにこれ、難しいんですよ。でも3番目の約束がちゃんとできていれば、「頑張れば言えるかも」って気持ちになっていくんです。職場ってすごくいい時もあれば悪い時もあるんだけど、この4つの約束を守っていくと最悪を回避できるというか、現場が優しくなっていく印象があります。

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“周りを輝かせること”が管理職の役目

吹野:自分からは何も言わないのに、気付いてもらえないことに腹を立てる人もいますよね。特に女性に多い気がするんですが、みんなの約束としてあらかじめ共有されているルールがあると、余計なイザコザが起きにくくなりそうですね。

中村代表:そうですね。これがまず基準です。そしてもうひとつ、会社としての哲学があります。「今より少しでも良くなるならすぐにやってみよう。でも駄目だったら戻せばいいんじゃない?」というのが僕の考え方なんです。例えば、タオルの位置を動かして導線を変えてみようという提案が出てきます。でも実際にやってみたら、やっぱり邪魔だった。じゃあ元に戻そう、で良いと思うんです。

吹野:やってみないとわからないことも、たくさんありますしね。

中村代表:そうすると、良いことばっかりが積み重なって、駄目なことはなくなっていきます。これができるようになってくると、「私の保育は100%正しいから私についてきなさい」っていう人が出てこれなくなると思うんですよ。

てぃ先生:あ……そういう人ってどこの保育園にもいますね。

中村代表:それって保育園がその人の力を求めすぎちゃったりとか、頼りすぎちゃった結果なのかなと思ったりするんです。当の本人はそんなつもりなかったのに、なんか威圧感が出ちゃったり。でも仕組みとして、みんながみんな思ったことを言っていいことにすれば、そういったお局化するようなことが防げるんじゃないかと思っています。あと、主任とかトップには、「あなたの周りが輝くこと、そしてあなたが関連する部署が輝くことがあなたの評価です」って話をしています。

吹野:その意識づけって大事ですね。

中村代表:「私!私!」って人は、僕もすごく苦手なんで……(笑)。とまあ、こういう取り組みをした結果、離職率の低下につながりました。おかげ様で、新卒も辞めていないんですよ。

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採用前から教育が始まっている

てぃ先生:中村さんの取り組みはすごくシンプルですけど、実践はなかなか難しいと思います。どうしたらうまくいくようになるんですか?

中村代表:それ、僕もなんでかなって思っているんですよね(笑)。考えてみたんですけど、入社の前、それこそ面接の時から元気キッズの先生にお願いしたい4つの約束の話をしているので、この考え方の魔法にかかった人たちが入ってきているせいだと思うんですよ。要はそのフィールダーで、自分もそうしなきゃって暗示のもとに入ってきている。

吹野:なるほど。

中村代表:僕は入社1か月後にフォローアップ研修をしていて、その時に「入る前と入った後の印象はどうですか?」っていうアンケートを取るんです。そうすると「変わらない」という回答が多いんです。まあ書きづらい部分もあるかもしれないけど、「楽しく仕事ができています!」と言ってくれる人がほとんどだと思います。始めから園の方針や考え方を理解した上で入社するせいか、「みんなで盛り上げよう!」っていう意識を強く感じます。全員が同じ価値観を共有できているから、仕事が楽しくなるのかなぁ。

ポイントは一日体験

吹野:すごいですね。そもそも面接のときに職員の約束の話をするところはないと思います。私が幼稚園の面接を受けたとき、そういう話は全然ありませんでした。

てぃ先生:良いことしか言われないですよね。

中村代表:僕も良いことしか言わないですよ(笑)。良いことしか言わなくて、だからこそ一日体験は絶対に入ってもらっています。

吹野:見学ではなく、体験してもらうということですね。それ、めちゃめちゃいいですね!

中村代表:求人難なので焦ることもあるんですけど、面接だけだと職場に合わない人が入ってきちゃう可能性もあるし、そんなことになったら本人にとってもよろしくないですよね。就職っていうのはマッチングだと思っているので、絶対に現場に入ってみてもらいます。だから僕は面接で相手の話はあんまり聞いていなくて(笑)、一方的に熱量だけ伝えている感じです。

てぃ先生:面接で「こんな保育園にしたいんだ!」っていう情熱を伝えることで、共感する人が集まってくるんですね。

中村代表:そう、そこがポイントかもしれないですね。僕もこの前気付いたんですが、園長先生とか施設長にあんまり情熱が感じられない、人だけ来ればいいって考えているようでは絶対ダメだと思うんです。一本筋が通った話ができて、熱量を持って話せる園長先生や施設長がいれば、求職者に「ここで働きたい」と思ってもらえる。離職率が低下したのは面接の時にそういうフィルターをかけているからで、だから最近は辞めないんだなって。

吹野:園長先生の熱意を受け止められた人だけが入ってくる。だからみんなのベクトルが一緒になるんですね。

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入社後はていねいなケアを

てぃ先生:僕は新卒のピュアな感じってすごくいいなと思うんです。でも、新卒はどうしても経験値が劣るじゃないですか。どんなに人柄が良くても、20人の子どもたちをいきなり相手にするのはやっぱり難しい。一方、中途採用の先生はスキルが高いけど、人柄はちょっと……みたいなことってあると思うんですけど、そこのバランスはどうやって取られているんですか?

中村代表:新卒はそんなにたくさん採らないです。中途も半分ぐらいかな。幼稚園出身の人もいるし、年齢は50代、40代後半、40前半、30後半みたいな感じで、バランス良く配置するようにしています。新卒は各施設に2人もいないかもしれないですね。

てぃ先生:たまに保育士歴3年って聞いて採用したのに、「んん?」って思うようなスキル・知識の方もいるじゃないですか。そういう場合のフォローも大変だと思うのですが。

中村代表:そういうことは確かにありますね。やっぱり入ってきちゃいますけど、そういう時はずっと理念の話をしていますね。それから、うちは副園長が産業カウンセラーの資格を持っていて、ストレスチェックや個別の面談を必ずやっています。

吹野:産業カウンセラーですか?

中村代表:「働く人の援助を行う専門家」なんて定義の資格なんですけど、それ取ってもらって。彼女が職員の話を聞いてフォローに入ってくれるので、すごく助かりますね。こういうのは経営者サイドがやることがとても大事ですが、僕は男性なので聞きづらい部分もありしますし。

吹野:私がいた幼稚園は面談も研修もなかったです。定期的に面談があれば自分の現状を客観的に確認したり、仕事の悩みを相談できたりしますよね。いいなあ。職員の方がすごく羨ましいです。

離職率1%を実現した保育園・元気キッズでは、採用の際に必ず1日体験に参加してもらい、求職者が自分で現場を確かめる機会を設けているそうです。「就職は職場とのマッチングが大事。そして入社後の職員教育もおろそかにしてはいけない」と中村代表は語ります。

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職員の研修も大切に

てぃ先生:フォローアップ研修は、どなたが実施するんですか?

中村代表:副園長が企画したり、外部に行ってもらったりしています。まずは自前で作った研修資料で、できているところとできていないところを確認したり、目的に合っているかどうかを書き出したり、主にグループワークをします。

吹野:新人向けとか中堅向けとか、カリキュラムはありますか?

中村代表:僕が作っていないのでうろ覚えですけど、新人の場合はどんな保育士さんになりたいのかっていう理想像と元気キッズの理念とのギャップを埋めながら、どう行動すればいいかを落とし込んでコミットメントするところまでがワンセットですね。

吹野:そういうチェックは大事ですね。

中村代表:中堅職員には「施設長・主任に対してどういうサポートができていますか?」とか、「あなたはこんな場面ではどう行動しますか」とか、あと「理念の共有はできていますか」っていうアプローチからコミットに繋げます。施設長もほとんど同じですね(笑)。

てぃ先生:役職にもいろいろあると思うんですが、主任や副主任の設定はどうしていますか?

中村代表:うちは施設長、主任、副主任、あとはクラス担任という役職があります。例えば副主任なら年次で大丈夫だと思える人。でも年次に関係なく「この人できる!」ってなれば、もう副主任をお任せします。入社から1年で、主任が任せられる力量があれば、副主任を飛ばして主任にするとか。

保育士のキャリア形成

てぃ先生:役職の交換みたいなのはないですか?昨年度までは副主任だった先生が今年は一回降りて、他の先生が副主任をするような。

中村代表:やっています。1回主任にしたけど、もうちょっと頑張ってほしいから変えるねっていうケースはあります。次の人事は半年から4カ月前にはだいたい決まるので、個別面談をして。

てぃ先生:でも施設が増えない限り、基本は降格になっちゃいますよね?

中村代表:そうなんです。降格にしちゃうんです。この間もひとり降格にしたので、辞めちゃうかなと思ったんですけど、今もしっかり頑張ってくれています。評価によっては一段飛ばし、二段飛ばしの昇格もありますしね。

吹野:それはすごいですね。一番上の役職は主任ですか?

中村代表:一番上は施設長ですね。是非みんなにやってもらいたいんですけど、なかなか引き受けてもらえないんです(笑)。

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業務は分担して対応

てぃ先生:僕もそうですけど、みなさん子どもが大好きだから保育士になるわけじゃないですか。でも現場で、子どもとの関わりが一番薄い存在が施設長ですよね?だから施設長になったのはいいんだけど、半年、下手したら3か月くらいやってみると、「あれ?なんか施設長って、思ったより子どもと触れあえないな…」ってなる人が結構いるって話を聞くんですが。

中村代表:うちでは施設長にも率先して現場に入ってもらいます。業務もしながら、どんどん入っていく。だから子どもたちと普通に関わっていいんです。ただ「常にフリーでいてね」って話はしています。

吹野:書類関係はどうですか?けっこう保育士の離職って、書類が追いつかなくて……っていうのが多いと思うんですが。

中村代表:うちの書類は、総務と僕が細かいのをほとんどやってしまうので。行政に出す書類ですよね?普通記録は職員がやってますけど、他の細かいのは僕がやってます。だからストレスがないと思います。

吹野:それで施設長になっても、子どもと触れ合う時間を作ることができるんですね。

離職率1%を実現している保育園「元気キッズ」では、保育士の採用から入社後の研修までをきめ細かくフォローしながら、職員全員が力を合わせて保育に取り組んでいます。また書類作成のような業務は分担し、施設長も子どもと触れ合う時間を作れる環境が整えられています。
厚生労働省は人手不足の解消法のひとつとして、保育ICTシステムの導入を推奨しています。書類に追われがちな保育士が多い中、元気キッズではどのように対応しているのでしょうか?

元気キッズでは保育ICTを導入済

出典:キッズリーホームページ

吹野:ICTキッズとしてお伺いしたいんですけど、今、保育ICTシステムは導入されていますか?

中村代表:リクルートのキッズリーを導入しています。有料版です。登降園管理やメールの一斉配信を使っています。iPadでお便りも送信できるんですけど、それは手書きにしています。みんなパソコンを嫌がるんですよね。

吹野:パソコンに対する苦手意識は強いですか?

中村代表:なんかね、手書きの方が温かみがあるって言うんです、みんな。僕は否定派なんですけど。実は僕、児発(児童発達支援事業所)ではお便りをやめたんですよ。代わりに1週間のレポートにしました。そもそも児発って2時半に終わっちゃうから、保育中には大したことが書けないので、1週間分のレポートにしたんです。そうしたらお母さんたちの評判がめちゃめちゃ良くて。

てぃ先生:そうなんですね。ちなみに保育園の連絡ノートはいつ書いていますか?

中村代表:お昼寝の時間です。

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保護者が連絡帳に求めること

てぃ先生:やっぱりそうですよね。お昼寝中に書いてるってことは、12時ぐらいまでの出来事しか書けないですよね。

中村代表:そうなんです。

てぃ先生:だからパパやママが我が子の1日の様子だと思って読んでいるのって、実は午前中のたった3時間の事だけなんですよね。手書きの場合、お迎えに来るパパやママに現物を渡さなきゃならないから、お昼寝時間に書くしかないわけであって。

中村代表:たまにね、未来日記を書く人も出てきちゃうんですよね。

てぃ先生:それならスマホなりパソコンなりシステムにして、「うちの園は20時〜21時に保育士たちが書いたものを一斉に配信します」と伝えて、例えば19時上がりの先生だったら、18時半にお部屋を出て30分で入力すれば、お昼寝の時間に書くことはなくなりますよね?

中村代表:まったくその通りです。理にかなってる。

てぃ先生:ですよね。手書きは確かに温かみがあるかもしれないけど、午前中の事しか書いていないものと、手書きでなくても子どもたちの1日の様子が具体的に書いてあるもの、パパとママはどっちが嬉しいだろう?って考えたら、絶対に後者だと思うんです。別にパパママたちは手書きの温かみを感じたくて連絡帳を見るわけじゃないですよね。目的をはき違えちゃうと、そうなっちゃうのかなあって。

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システムに対するアレルギーの解消は課題

中村代表:非常にデリケートな問題なんですけど、システムに対するアレルギーが強いんですよね。例えば今はうちも打刻システムに変えているんですけど、これもアレルギーだったんですよ。僕らはこんなに「新しいことをみんなでやろうよ!」って言ってる園のくせに(笑)。すっごい大変です。児発の方がまだ組織が新しいから、ぐいぐい新しいことができちゃう。連絡も簡単にできるし。

てぃ先生:うちの園でも連絡用にLINEのグループを作ったことがあるんですけど、やっぱりアナログがいいって言う人がいて、なかなか大変だったんです。中村さんはどうやってみんなのマインドを変えたんですか?

中村代表:これは会議で決まったから、それは事実だからやろうねって、ずっと言います。会議で決まったことは今日からやるんだからねって。もちろん議事録にも残っているんですけど、とにかく言い続けることかな。

吹野:ちなみに、キッズリーは導入してからどれくらいで使えるようになりましたか?

中村代表:2か月かかりましたね。リクルートの方に何回か来ていただき、2か月経って初めて稼働しました(笑)。このとき、現場の保育士へのIT講習は本当に必要だと感じました。実はKIDSNAコネクトも入れているんですけど、「こんな状態では使えない」と伝えたら、担当の方が講習会を開いてくれたんです。直接話を聞くことで、「あ、そういうことだったのか」と納得したみたいで、少しアレルギーを取ることができました。

吹野:やっぱり講習会は必要なんですね。

中村代表:1回じゃダメなんですよね。>何回かしないと。年齢が上の先生たちは特に。

てぃ先生:慣れるまで1週間ぐらい張り付いてもらえたら嬉しいですよね。

中村代表:みんなLINEはできるのに、何でこれができないのか不思議ですが(笑)。でも講習会って形がいいですね。みんなでワイワイ、ガヤガヤやって。「何月何日に講習会やります。どこどこに集まってください!」って指示して、パットを持って来ればできるんで、それだけでもみんな救われますね。

幼稚園や保育園は、なかなか大人の指示通りに動いてくれない年代が集まる場所です。手を洗うように言ったら水遊びを始めてしまったり、優しく「やめなさい」と言っても従ってくれなかったり、コントロールするのは大変です。

離職率1%の保育園「元気キッズ」では、子どもとの関わり方にもさまざまな工夫をされているそうです。

保育する上で大切なこと

吹野:実は保育方針についてお伺いしたいことがあるんです。元気キッズの6つの保育方針の中に「伝える力」という項目がありますよね。そこに「おこらない・しからない『伝える力』」とあるんですが、これはどういう意味ですか?

中村代表:怒ることって大人の都合で言えばいいので、超簡単だと思うんです。でも僕は、子どもたちが我慢せずに待てる環境設定、行動できる環境設定、つまり構造化が大事だと思っていて。例えば、先生たちが次の工作の準備をしている間、ただ待っているだけの時間って子どもには苦痛じゃないですか。

てぃ先生:そうですね。先生にとってはどう待たせるかも課題だと思います。

中村代表:例えば誰かが一緒に手遊びをして待つとか、自然に待てる環境を作ってあげることが大事だと思うんですよね。あと、子どもたちって好奇心が旺盛すぎるから、どうしても大人がやってほしくないことをやっちゃう。壁に絵を描いちゃいました、ご飯投げちゃいました、なんてことは良くありますよね。

吹野:そういう時の子どもたちに限って、すごく生き生きしてるんですよね。

中村代表:そのときに「ダメだろ!!」って大声で怒ればやめるかもしれないけど、きっと子どもは泣いちゃうし、好奇心の芽を潰してしまうかもしれない。だから「怒る」「叱る」「罰を与える」なんて行為は全然いらないんだ。でも野放しもできないから、本当にダメなことをやった時は止めてあげて、やっちゃいけない理由をお話してあげればいいんだよ。そうやって伝えていけば、そのうちできるようになるんだよっていう話を先生たちにしているんですよね。

てぃ先生:子どもにダメな理由を伝えることは大切ですね。

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子どもたちの良い行動を増やす取り組み

中村代表:あと、もうひとつ忘れていました。特に0歳1歳の子たちの発達の特徴はものまね力と好奇心・探求心で、ものまねをさせることがとっても大事だと思ってるんです。だから靴を脱ぐときは「こうやってやるんだよ」って見せてからやらせる。視覚情報でわかるようにしてあげれば子どもたちは迷わないし、自分でできるようになりますよって話をしています。

吹野:見せて、真似をさせて、覚える……すごく自然で無理がないですね。

中村代表:だから構造化が大事なんです。我慢させない仕組みづくりとか、見せてから伝えていくこと。それが好奇心を引き出すことになるから、怒ったり叱ったりして潰すんじゃなくて、寄り添って伝えていきましょうねっていうのが、その指針の意図です。

てぃ先生:子どもに気になる行動が出たときに、大人って否応なしにやめさせる方向で考えがちなんですけど、子どものやることって何かしら理由があったり、もしくはそれが不適切な行動だってわからなくてやっていたりということが多いですよね。その姿はその姿として認めておいて、どうやったらいい姿、いい行動が増やせるかなって考えると、けっこう保育って気楽になるんじゃないかなあって僕は思います。

これからの保育に求められること

中村代表:僕は児発(児童発達支援事業所)もやるようになって、療育と保育って根本的に違うんだなってすごく感じています。保育は対処療法的というか、その子の行動に合わせて対処します。でも療育の場合は行動応用分析をしながら、望ましい行動をするような手立てを考えていくんです。

吹野:それはどういうことですか?

中村代表:例えば座れない子がいた時に、「座るっていう意味が分からないのかな」とか、「座る体勢が嫌いなのかな」とか理由を見つけてあげて、「じゃあこうしたらできるようになるのかな」っていう風に手だてを見つけていくのが療育なんです。保育とはちょっとアプローチが違うんですよね。

てぃ先生:僕もいろんな先生を見てきましたけど、そういうアプローチができる先生は怒鳴らないんですよ。理由がわかるから。この子はこう思ってるからこうするのかなって。それを気付くことができないと、やっぱり叱るしかないっていうか。

中村代表:そうですね。僕は今までセンスで片づけていたけど、そうなんだと思います。児発のほうは、レポートを作って1週間単位でアセスメント会議をやって、その子の強みを探す作業をやっています。それが療育なんです。これを保育に入れられたら完璧だなと思うんですけど、現状ではそこまでやれるだけの時間がない。

てぃ先生:時間も気持ちも、ですよね。

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“気づき”を大切にするために

中村代表:そう、気持ちも。保育園の、毎日がぶわーって流れちゃう中では大変なんだけど、先生たちには「落ち着いて観察をして、何を考えているのかっていうのを見なきゃいけないよね」って言っています。やっぱりベテランですごく信頼できる先生は自然とできている。でも若い子たちには理解しづらい部分なので、それをどうやって伝えていけばいいのかって……そこは僕らも悩んでいます。

てぃ先生:気づきとか洞察力を教えるのって難しいですよね。でも新しい指針とか、業界がこれからやろうとしていることって、その非認知能力の部分じゃないですか。大人がまだできるようになってないのに、子どもに教えろっていう段階に来ちゃっているんで、それどうやって教えるんだろうって(笑)。

吹野:難しいですね。

てぃ先生:じゃあユーモアって子どもたちにどうやって教えるの?って話になったら超難しいです。結局、人の反応を見ながら「ここでこう言ったらどうだろう?」って考える力が必要になってきますよね。だから最終的には「気づき」と「表現」の2つに焦点が絞られてくるのかな、とは思ってるんですけど。

中村代表:それは共感力になるのかな。でも保育に任されるのは苦しいですよね。家庭との連携も必要になるし。そういう意味では、ペアレントトレーニングがすごく大事だなと感じますね。ペアトレをどう導入するか、ペアトレに行く前の全国のお母さんたちお父さんたちの考えをどう変えるかっていうところが、これからの課題なのかなって思っています。

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まとめ

保育士が辞めない保育園に生まれ変わった元気キッズの取り組みはいかがでしたか?中村代表は園の理念や先生たちに求めることを積極的に発信し、みんなが同じ方向を目指すとともに、お互いの考えを共有しながら協力できる体制作りをされていました。

「大人が適切な方法で伝えれば、怒ったり罰を与えなくても、子どもを理想的な方向に導くことができる」ということは、一見、難しいことのように思えます。でも、きちんと子どもと向き合えれば、案外簡単なことなのかもしれません。相手のことをどれだけ思いやることができるのか?それは大人の社会においても同じで、心に余裕があるかどうかがポイントではないかと思います。

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