【対談:てぃ先生×元気キッズ①】離職率を1%まで激減させた保育園(後編)

こんにちは、ICTキッズ編集部の吹野です。今回はてぃ先生と 元気キッズの中村代表と3人でお話しした模様の続きです。保育園が担うべき「会社の責任」から「先生たちの責任」に話が及びました。

<前編はこちら

先生たちには「4つの約束」

てぃ先生:先生が生き生きと働ける保育園はみんなの理想ですよね。ところで「先生たちの責任」の方はどうしているんですか?

中村代表:元気キッズの職員に応募してきた方たちには、4つの約束をお願いしています。1つめは「挨拶をしっかりすること」です。今、小規模保育なんかは公園の取り合いじゃないですか。そういう時、先に「こんにちは」って言うだけで一緒に遊べる仕組みが作れるかもしれません。実際はあまり気を遣ってくれない方もいますが、挨拶をすると「じゃあ私たちはここで遊ばせてもらいますね」なんていうコミュニケーションが生まれやすくなります。実は挨拶するだけでその場のイニシアチブを取れるようになるんですよ……って、これは内緒なんですけど(笑)。

てぃ先生:そうなんですね。これは良い話を聞いた!(笑)

中村代表:そして2つめが「礼節をわきまえましょう」ということ。集団を集団で見ていく保育現場では、誰かに助けてもらうことがたくさんあります。だから必ずありがとうを言いましょう、と。そうすると「この間手伝ってもらったから、今度は私がお手伝いしよう」っていう、相互リスペクトみたいなものが生まれてくる。それってすごく大事だよねって。

吹野:先生たちがお互いに助け合う姿を見て、子どもたちも「ありがとう」って言えるようになると、ポジティブで理想的な循環が生まれますね。

発言しやすい雰囲気作り

中村代表:そうなんですよ。まあ普通のことではあるんですけどね。そして大事なのが3つめの「人の話をよく聞きましょう」ということ。保育園にはいろんな人がいます。年齢も違うし出身地もバラバラで、経験値も人それぞれです。だから相手が何を伝えようとしているのかを聞こうとしないと、ちゃんと理解することができません。何か言いたそうな人がいたら、耳を傾けようとする雰囲気がすごく大事だよねっていう話をしています。

てぃ先生:子どもは特に自分の気持ちをうまく言葉にできないから、周りの大人が汲み取る努力が必要なんですが、保育士同士にも同じことが言えますね。

中村代表:そうなんですよね。そして4つめは「自分の意見を相手に伝える勇気を持ちましょう」ということです。人によっては、自分から発言するのが難しかったりします。でも言わなきゃ伝わんないですよね?だから「自分から言いなさい」と。それもわかるように。「一方的でなくて、わかりやすくね」って。

吹野:それはなかなか難しいですね。

中村代表:ホントにこれ、難しいんですよ。でも3番目の約束がちゃんとできていれば、「頑張れば言えるかも」って気持ちになっていくんです。職場ってすごくいい時もあれば悪い時もあるんだけど、この4つの約束を守っていくと最悪を回避できるというか、現場が優しくなっていく印象があります。

“周りを輝かせること”が管理職の役目

吹野:自分からは何も言わないのに、気付いてもらえないことに腹を立てる人もいますよね。特に女性に多い気がするんですが、みんなの約束としてあらかじめ共有されているルールがあると、余計なイザコザが起きにくくなりそうですね。

中村代表:そうですね。これがまず基準です。そしてもうひとつ、会社としての哲学があります。「今より少しでも良くなるならすぐにやってみよう。でも駄目だったら戻せばいいんじゃない?」というのが僕の考え方なんです。例えば、タオルの位置を動かして導線を変えてみようという提案が出てきます。でも実際にやってみたら、やっぱり邪魔だった。じゃあ元に戻そう、で良いと思うんです。

吹野:やってみないとわからないことも、たくさんありますしね。

中村代表:そうすると、良いことばっかりが積み重なって、駄目なことはなくなっていきます。これができるようになってくると、「私の保育は100%正しいから私についてきなさい」っていう人が出てこれなくなると思うんですよ。

てぃ先生:あ……そういう人ってどこの保育園にもいますね。

中村代表:それって保育園がその人の力を求めすぎちゃったりとか、頼りすぎちゃった結果なのかなと思ったりするんです。当の本人はそんなつもりなかったのに、なんか威圧感が出ちゃったり。でも仕組みとして、みんながみんな思ったことを言っていいことにすれば、そういったお局化するようなことが防げるんじゃないかと思っています。あと、主任とかトップには、「あなたの周りが輝くこと、そしてあなたが関連する部署が輝くことがあなたの評価です」って話をしています。

吹野:その意識づけって大事ですね。

中村代表:「私!私!」って人は、僕もすごく苦手なんで……(笑)。とまあ、こういう取り組みをした結果、離職率の低下につながりました。おかげ様で、新卒も辞めていないんですよ。

まとめ

保育士が辞めない保育園に生まれ変わった元気キッズの取り組みはいかがでしたか?中村代表は園の理念や先生たちに求めることを積極的に発信し、みんなが同じ方向を目指すとともに、お互いの考えを共有しながら協力できる体制作りをされていました。

小さなことをコツコツと積み上げることで先生たちが輝き出し、それが子どもたちの保育にも良い影響を与えて、最後はみんなが笑顔になるなんて、とても素晴らしい仕組みですよね。次回は元気キッズで職員の採用後に行っていることをご紹介します。

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