昆虫採集の季節!子どもと一緒に覚えたい《カブトムシ》7選

子どもの頃にカブトムシを採って遊んだという方は多いのではないでしょうか。カブトムシはオスの頭部に角があり、子どもにも大人にも人気のある昆虫です。主に熱帯地域に見られ、日本はカブトムシ生息エリアとしては最北部にあたります。世界中に1,000種以上、亜種を含めると1,300を超える種類があると言われており、未発見種もいると考えられています。今回は日本と海外のカブトムシをピックアップしてご紹介します。

日本にいるカブトムシの種類

日本の夏の風物詩「ヤマトカブトムシ(カブトムシ)」

日本人がカブトムシと聞いて真っ先にイメージするのはヤマトカブトムシだと思います。頭部に長い角、胸部に短い角があり、体長は概ね30~50mmです。赤褐色や黒褐色など身体の色には個体差があります。沖縄のオキナワカブトや台湾のツノボソカブトなど、生息エリアによって亜種に分類されるものもあります。

ヤマトカブトムシは夜行性で、日中は落ち葉の下などに身を潜めています。明るいところに集まる習性があり、夜間は街灯の明かりに飛んでくることもあります。クヌギやナラの樹液が主食です。6月中旬から8月下旬の真夏の夜、比較的標高が低い雑木林で採集できます。

日本の気候に馴染んでいるので、生き物を飼育するのが初めてという人にも育てやすい種類です。なお、ヤマトカブトムシの寿命は成虫になってから2〜3ヶ月と言われています。オスよりもメスのほうが長生きのようです。

見つけるのが難しい「コカブトムシ」

日本のほぼ全域に生息しているコカブトムシは、名前の通り18~26mmほどの小さい体が特徴です。個体数が少なく、絶滅危惧種に指定されています。角はヤマトカブトムシほど発達しておらず、小さな円錐状の突起があります。

コカブトムシは成長がとても早く、卵から2~3ヶ月で成虫になるので、年に数回発生するものと考えられています。また越冬能力があり、寿命が最長2年と長いのも特徴です。ヤマトカブトムシ同様、オキナワコカブトムシなどの亜種があります。

コカブトムシは他の昆虫の幼虫や死骸を食べる肉食昆虫で、樹液に集まることはありません。ミミズなどの柔らかい虫を好んで食べるため、木の樹皮や根元などに潜んでいたり、夏の夜には森林近くの街灯や自販機の周辺で見つけられるかもしれません。

外来種が繁殖した「サイカブト(タイワンカブト)」

サイカブトは沖縄県や南西諸島を中心に生息する外来種のカブトムシです。20世紀初頭に台湾からの物資にまぎれて上陸したとされています。繁殖力が強く、現在は南九州にまで生息地域を広げているという報告もあります。

体長は30~45mmでサイのような角があります。サイカブトのメスはオスと同じように短い角を持ち、お尻が毛で覆われているのが特徴です。硬い羽はヤマトカブトムシのように滑らかではなく、表面に凹凸があります。脚が太くて短いのも個性的です。

もともと熱帯に生息するカブトムシで、冬を除いて一年中活動しています。寿命は成虫になってから2〜5ヶ月で、ヤシやサトウキビを主食としています。水分や養分を運ぶ管(維管束)に潜り込み、成長点を食べ尽くしてしまうため、害虫としても知られています。

外国にいるカブトムシの種類

世界最大のカブトムシ「ヘラクレスオオカブト」

ヘラクレスオオカブトは、中央アメリカから南アメリカの熱帯に生息します。外国のカブトムシといえば、このヘラクレスオオカブトを思い浮かべる人も多いかもしれません。カブトムシの中で世界一大きいと言われており、オスの平均体長は140mmほど、メスでも65mm前後あり、最大で約180mmの個体も確認されています。外見は頭部と胸部の2か所から大きな角が生え、黄褐色や黒っぽい色の羽をしています。一般的な販売価格は1匹2万円前後で、中には7万円を超えるものもあります。

手に入りやすい「アトラスオオカブト」

アトラスオオカブトはインドネシアやマレー半島など、東南アジアを中心に生息しています。最大の特徴は頭部1本と胸部2本からなる3本の大きな角で、胸部の角の間には、さらに1本の突起があります。体長は40~110mmほどで、ホームセンターでもよく見かけます。輸入量が多いので、外国産カブトムシの中では最も身近な種類と言えるでしょう。成虫のペアで2,000円~1万円と流通価格も抑えられています。

光沢が美しい「コーカサスオオカブト」

東南アジアに生息するコーカサスオオカブトは、アジアで1位の大きさのカブトムシです。体長は40mm~130mm、大きい個体になると150mm程になるものもいて、光沢のある美しい甲羅が特徴的です。ヘラクレスオオカブトに並ぶ世界最強のカブトムシと言われ、獰猛さはヘラクレスにも勝ります。3本の角を持ち、亜種にあたるアトラスオオカブトと見た目が似ていますが、コーカサスオオカブトは頭部から伸びる角の中央に鋭い突起が付いています。

重さ№1の「エレファスゾウカブト」

エレファスゾウカブトは中南米に生息します。エレファスゾウカブトが属するソウカブト属は、世界で1番重いカブトムシです。象のように大きくずんぐりとした体形で、角を含めない身体全体はヘラクレスオオカブトよりも大きな巨体です。そのため、木にしがみつく力はカブトムシで1番強いとも言われています。ゾウカブト属の中には毛が全くなく、黒っぽい種類も多いですが、エレファスゾウカブトは金色の細かい体毛が全身に生えており、黄土色をしています。

まとめ

世界的に見るとカブトムシには色や形が個性的なものも多く、爪の先ほどの小さなものから手のひらサイズまで多種多様です。日本のカブトムシは比較的種類が限られるため、遊びの中で子どもと一緒に覚えやすい素材だと思います。同じヤマトカブトムシでも生息地域によって亜種があるので、より深く調べてみても面白いかもしれません。

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