主任保育士が習得して欲しい【7つの習慣】

こんにちは、ICTキッズ編集部です。突然ですが、みなさんはパラダイムシフトという言葉をご存知でしょうか。パラダイムとは”ものの見方”であり、シフトとは”移動・すれる”という意味です。つまりパラダイムシフトとは、ものの見方がかわることをさします。このパラダイムシフトの代表的なものとしては、コペルニクスの地動説があります。今やコペルニクスの地動説は当たり前のものの見方とされていますが、以前は天動説が当たり前で、地動説を信じる人は殆どいませんでした。しかし時代がすすみ、人々のものの見方はいつのまにか地球が回っている地動説があたりまえになりました。

このような”ものの見方の変化”をパラダイムシフトと呼びます。良い指導者になるために必要なこと、主任保育士と呼ばれる方がこれから説明する7つの習慣を身につけるためには、このおおきなパラダイムシフトをすることを要求されるかもしれません。しかし、この7つの習慣をみにつけることで、今までに無かった指導者のしての自分のあり方や、指導のしかたを見出すことができ、最終的に今までに無かった保育園の指導における新しい問題解決法や流れを変えることができる人になりたい人は是非この7つの習慣おすすめします。

第一の習慣「主体的である」ということ

主体的であるために必要なことは、全部で5つあります。

  1. 自分におこる全ての出来事は、自らできめることができる
  2. 問題解決に向け率先して行うこと
  3. 自分の周りに環境に作用を及ぼす
  4. 自分がより良くなる
  5. 自分の間違いを認めることである

以上6つのことができるようになることで、はじめて7つの習慣の一つ目である「主体的である」という習慣がみにつくようになります。この習慣を身に着けることで、今までに自身でできなかったことができるようになることが増えてきます。まずは1つずつみてまいります。

自分におこる全ての出来事は自らできめることができる

自分におこる全ての出来事は、自分自身の思いできめることができるということです。もっと言ってしまうと、周りがあなたの事を不幸だ、かわいそうだと言っていても自分自身で幸せであると決めることで、あなたは幸せであるということなのです。

しかし現実では逆のことが多くおこります。周りの人にとってみたら大したことのない出来事であるにも関わらず、一大事であると騒ぎ立て自身でパニックに陥ってしまうケースがあります。そして最後には「いつも自分ばっかり・・・」と悲劇のヒロインのようになってしまいがちです。旨に手をあてて、この言葉を自身に言ってはいないでしょうか?「自分ばっかり・・・」と?

このようなケースを変えるためには、まず自分自へのものの見方をかえる必要性があります。つまりパラダイムシフトを起こす必要性があるのです。今まで大変だ!と思っていた出来事を「楽しい・嬉しい」と思えるようにするのです。思い込むのではなく、見方を変えるというほうが正しいのかもしれません。例えば、すごく制作に時間のかかる書類を任されたとします。このときに思うことは「この書類制作をすることで、自身の書類制作スキルがアップする」と思うのです。何事に対しても前向きに考える癖をつけるようにしてみましょう。そうすることで、今までマイナスでしかなかった出来事がプラスにみえるようになり、あなた自身が笑顔でいられるようになります。

問題解決に率先して行う

問題が起こったときに、事なかれ主義でスルーしてしまいがちな日本人の習慣であるようにありますが、まずは問題が起こった場合には率先して解決に望むように心がけましょう。例えば、園内トラブルが発生した場合など率先して前に出て行き、解決策を検討していきましょう。

問題解決を積極的に行うことで、次回のトラブルの原因に気づきやすくなります。つまり傾向と対策を事前に行うことができるようになるのです。受身でトラブルを対処してしまうと毎回同じようなトラブルに巻き込まれてしまうことに気が付かず、結果同じような過ちを犯してしまうのです。率先してトラブル解決に望み、2度と問題が起こらないようにすることで、自分の問題解決能力もアップしてきます。

自分の周りに環境に作用を及ぼす

日々受身であることのほうが多いと思います。回りに振り回されるという言葉をよくみみにしますし、子どもを育てている親からも聞くケースがあります。しかしこのような周りに振り回されたり動かされるのではなく、自分が周りの環境に作用を及ぼすように心がけましょう。

具体的には、自分自身で今できることに集中して全力で望むことをすべきであるということです。主任保育士であれば、指導対象である新人の保育士の指導に対してできる限りの準備をしてあげるようにすることです。指導案一つにとってみても毎回同じ指導書を使いまわすのではなく、一人一人にあった指導案をカスタマイズすることで指導される保育士のラーニングスピードは向上するはずです。一人一人が異なる考えや価値観を持っている以上、同じもので指導するということがナンセンスです。ベースとなる指導書がありつつも、対象となる保育士のキャラクターに合わせた指導ができるようになることが、自分の環境に作用を及ぼしていくことにつながるのではないでしょうか。

自分がより良くなる

指導する以前の問題として、人としてそして保育士の先輩として常に向上心をもって生活することが重要になってきます。ものの見方でプラスに何事も考えるためのベースになる考え方の一つでもあります。自分自身がより良くなる・成長するということが大切なのです。

主任保育士として自分がよりよい指導者を目指すという気持ちが大切なのです。そして一保育士としての自分の立ち位置もわすれないようにしましょう。保育士として何が重要なのかは、常に答えが一つというわけではありません。常に新しい答えが時代とともに変化し生まれているはずです。その新しいもを追求取り入れて自分自身を常に成長させていきましょう。人間の成長に限界は無いのですから。

自分の間違いを認めることである

そして第一の習慣である主体的であるために重要なことは、自分の間違いを認めるということです。自分の間違いを認めることができなければ、自分の成長は望めません。また問題解決をしようとしても、答えを見つけることが難しくなります。もしかしたら問題の原因の一つが、自分自身の間違いによるものもあるかもしれないからです。

自分の間違い、過ち、もしくは先入観の間違いを改めることで先にすすめることができます。先入観で天が動いているという誤った先入観をもってしまっていると、事実である地動説を認めることができず、先に進むことができません。自分の指導が本当にあっているのか?とういう疑問を常に持ちつつ、問いながら毎日を過ごすことで、自分が主体的に動いていける基盤を形勢していくことができるはずです。

第二の習慣:終わりを思い描く

物事の基盤として、最終的に自分が何を望むのか?どのようになりたいのかという終わりを創造することが大切であるという習慣です。主任保育士の方に質問です。「あなたは将来的にどのような主任保育士・指導者になりたいですか?」という質問をしてみてください。

終わりを先に思い描くことで、目標を明確にすることができますし、目標とする姿に到達するまでの道しるべ、基準を見出すことができるからです。もし仮に自身の主任保育士の将来像が思い描けないという方がいましたら、次のことを落ち着いてイメージしていってみてください。

  • まず目をとじてください。
  • 次にあなたは尊敬する保育士の一人の葬儀に参列しています。
  • まわりは自分の通ってる保育園に良く似ています。
  • 自分の園の園長が、無くなった保育士に語りかけています。
  • 顔見知りの後輩保育士は、なんといって惜しんでいるでしょうか?
  • 保護者の方たちはなんといっていますか?
  • 無くなった保育士の功績はどのようなものだったでしょうか?
  • そっと貴方はその無くなった保育士の棺を覗き込んでみてください。
  • そこには貴方が眠っていました。

いかがでしたでしょうか?園長からどのようにあなたは言われたいのか、保育士からどのように思われたいのか?保護者からどのように思われたいのかが少しみえたのではないでしょうか。このような言葉をかけられることが自分の成長の基準であることを常に理解しておきましょう。

日々忙しい中、成長していくなかで、この自分の思う終わりというのは変化してくるかもしれません。定期的に自分の終わりを思い描くようにしておきましょう。今このまま自分がすすんだら、終わりの自分はどのようになるのかも含めて考えて生きましょう。そうすることで今の自分自身に何が足りないのかが見えてくるはずです。

第三の習慣:最優先事項を優先させる

第二の習慣が身に付いたら、次は第三の習慣である最優先事項を優先させる習慣を身につけるようにしましょう。つまり今までの身に着けた1から2までの習慣をベースに自由意志を発揮し日々の瞬間瞬間において、実行するというものです。

自分の仕事を4つのカテゴリーに分類して優先度を測る

普段の行動をカテゴライズすると、緊急で重要なもの・緊急だけれども重要でないもの・緊急ではないが重要なもの・緊急でもなく重要ではないものごとに分けることができます。

重要な事 瑣末な事
緊急であるもの A B
平常でもよいもの C D

今、目の前にする物事を上の表のA~Dに仕分けすることができるのです。今すぐに行わなければいけない物事であっても、実は瑣末な事というものがあるはずです。まずは自分自身の仕事・作業をリスト化して、上記のA~Dに分類してみましょう。そうするとあることに気が付くはずです。

自分の作業のリスト化はできましたでしょうか。では自身のリストにてA~Dのいずれの分野が多くあったでしょうか。AとBが多くあったのではないでしょうか。そこで注意していただきたいこととして、Aに今カテゴライズされているものは本当にそこでよいかをもう一度考えてみてください。

自分が思う重要度は本当に重要度が高いでしょうか?

よくよく考えるとそのAに分類されるものは、Bのカテゴリーにならないでしょうか。その結果、日々の業務は実は緊急ではあるが瑣末な業務のBで埋め尽くされることが多々あります。これらの瑣末な業務は本当に自分でおこなわなければならないのでしょうか。自分でなくてはならないでしょうか。もし、自分でなくてもできるのであれば、Bの仕事の業務、またはDの業務について頼まれることがあればNoといえるようにしましょう。

仕事を囲わずに人を信頼し委任することも重要

また自分でなければならないというBやDの分類の仕事はできるだけ他の人にデレゲーションしましょう。つまり人に委任してしまいましょう。そうすることで、自分自身にとってもっとも重要である仕事に専念できるような状況を自身で作り上げるようにしていくことが大切なのです。しかし若手時代から積み上げてきた自分のできる仕事を他人に任せることで、自分の職場における居場所がなくなってしまうのではないかという猜疑心にかられてしまいがちです。しかし、瑣末な仕事をいつまでも抱えてしまっていては、次のステップである自分にしかできない仕事に専念することができなくなってしまいます。結果、自分の成長を自分で妨げる結果になってしまいます。しっかりとなりたい自分像を明確にし、任せられる仕事は人に任せるようにします。

大局を見定めた上での業務の優先順位を明確にする

そこで質問ですが、貴方の理想の主任保育士になるために重要な仕事は、A・Cのいずれの業務なのかを考えてみてください。時間軸を基準に優先度をきめるのであれば、Aという選択で間違いないのですが、将来的な理想像になるという大局を見据えたときの優先度は実はCのカテゴライズされた業務になるのです。例えば主任保育士において、保育士の指導における自分専用のマニュアル作りという作業があるとするならば、Cの分類にカテゴライズされるものであると考えます。この作業はいつでもできますが、将来像を考えると重要な業務の一つであり、貴方にしかできない作業であるはずです。つまり分類Cの業務に専念できるような環境づくりを行い、実際にCの業務に専念していくことであなたの理想とする主任像に近づくことができるのです。

第四の習慣:Win-Winを考える

Win-winの習慣ときくと、思わずビジネスシチュエーション的なことを考えてしまいがちですが、人の成長の過程においてもwin-winのシチュエーションというものが存在します。それは人間関係における6つのパラダイムを知ることで理解できるかと思います。主任保育士であれは、保護者・園長・保育士との人間関係に置き換えることができます。このような人間関係を念頭においてお互いの関係性において、どのような状況が発生するのかをWinとLose、つまり勝ち負けで判断してみましょう。

  1. 「Win-Win」
  2. 「Win-Lose」
  3. 「Lose-Win」
  4. 「Lose-Lose」
  5. 「Win」
  6. 「Win-WinまたはNo Deal」

Win-Win以外の人間関係を知る

以上の6つの人間関係になります。Win-Winの関係というのは、自分自身も得をして相手も得をするというものになります。またWin-Loseというものは、自身だけが得をして、相手が損をするというケースです。競争社会において、相手を蹴落としてでも自分が勝ちに行く姿勢は重要なのかもしれませんが、保育の現場において相手を蹴落としにいくということは、つまり他の仲間である保育士の成長を妨げてでも、自己の成長や成果を認めてもらおうという考え方になります。

Lose-Winは日本人にありがちな自己犠牲の精神でもあります。一見、「恥」を文化とする日本において自分を犠牲にしてでも相手を満足させることを美徳としがちですが、結果損をするのは自分で、長続きするものではありません。いずれLoseが続き、結果として破滅してしまう恐れがあるからです。「Win」という考えは、相手のことは一切考えないものの考え方です。つまり自分だけよければそれでよいというものです。そこに相手は存在しない考え方です。

誰も勝者は存在しないNo Dealの考え方

主任保育士にとってWin-Winの人間関係を築く相手として最低3者考えられます。保護者・園長・保育士が考えられます。もちろん園児との人間関係もありますが、ここではあくまで大人間での人間関係についていきます。保護者の要望や意見などがある場合や、こちらからの要望などがある場合になどは、まさにこのWin-Winの関係性を考えなければなりません。同時に新人をはじめ担当の保育士スタッフたいしても主任保育士の方は人間関係をWin-Winで構築しなくてはなりません。しかし特定の要望や物事が発生した場合、Lose-Loseというった具合にどちらの側に立ってもメリットが無い場合が存在します。そのような場合には実行しない、つまりNo Dealの考え方があるのです。

たとえば、忙しい時期で保育士が足りない時期に、必修ではない保育士の勉強会やセミナーに参加する必要性があるのでしょうか。この場合、無理に行くことで主任である自身の仕事を圧迫しますし、同様に保育士にとってもメリットはありません。このような場合は、勉強会には参加しないというNo Dealの選択肢があるのです。ついつい人間の修正として、2つの選択肢や毎年行っているものに対して、物事自体を選択しないという選択肢を見出すことが難しいのです。しかし、少し立ち止まってお互いのメリットを考えることができれば、「No Deal」という「選ばない・行わない」という選択肢を選ぶことができるのです。発言をあえてしないということも選択肢の一つになりえるということです。

第五の習慣:まずは理解に徹し、そして理解される

よく耳にするフレーズですが、あなたはこのようなフレーズを言った経験はありませんか?

「最近の若い保育士さんはまるで駄目、何を教えても理解できない子がおおいの。これだけ私が一生懸命に伝えているのに理解しようという意識がないの。」

このフレーズを聞いて、保育士のほとんどは聞いたことがあるとうなずいているのではないでしょうか。「一生懸命保育士の仕事を教えようとしているのに、理解してもらえない、話しをきいてくれない。これじゃ自分が幾らがんばってものれんに腕押しのかんじです。」という続きの言葉まで聞こえてきそうですが、このフレーズを踏まえて次の質問に答えてください。

あなた自身は、保育士の話しを聞いていますか?

突然ですが、想像してみてください。履き心地のよい靴を求めて靴屋に行きました。そこで履き心地のよい靴を探していると店主に聞いたところ、この靴は私が何十年もはいていても履き心地が替わらずに気持ちがよいのだからとサイズもしらべずにすすめてきました。

サイズも測らずにかった靴は、結局あなたの足にはフィットしないどころか豆ができてしまいました。文句を言いに再び靴屋を訪れて、豆ができたことを伝えても店主は、一言あなたにいいました。

「いやこれは、本当に私にとって履き心地がいい靴だからきっとあなたにとっても履き心地のよい靴に違いない!」

このような話は、現実の靴屋さんでは起きませんが、物事を教えるシーンや日常の生活ではよくある話なのです。『私が保育士になって、こうやって来てうまくいったのだから、あなたの問題も、きっと私のようにすることで解決できるはずよ』と思っていませんか、もしくはそのようにアドバイス・指導していないでしょうか。

問題の内容を表面的にしか聞かずにいると、どうしてもこの靴屋のように相手にとって重要なサイズの問題点を見出すことが難しくなるのです。まず話しを聞く際はどのような状況で、どのような問題点があり、どのような思いからそのような問題が発生したのかまで詳しく知る必要性があります。つまり相手の靴のサイズを知るように、あなたに相談している保育士のことを理解できるように話しをききましょう。

人が他人の話しを聞くときにしてしまう自叙伝的な反応

先ほどは人の話を聞いていないと話ましたが、では普段人はどのように人の話をきいているのかを振り返ってみたいと思います。人は自己中心的に物事を理解していくのです。つまり相手の立場になって話しをきいているのではなく、自分だったら・・・という見方で話しを聞くことが多いのです。このような聞き方を自叙伝的な反応として、コヴィー博士は言っています。またこの聞き方は、評価する・助言する・探る・解釈するの4つの聞き方に分類できるようです。

「そんな指導案じゃわかりにくいよ。保育のねらいと計画が分からない?勉強が足りないんじゃないか?私の場合は毎晩夜中の2時くらいまで勉強したよ」(評価する)

「これから保育士をやっていく上で、指導案の作成はかならず付いて回るわよ。私もそうだったけど、一杯悩んだわ。でもね、まずは指導案を沢山つくることが重要なのよ。それが一番の方法で、数をこなすことで簡単に指導案ができるようになるから、今は指導案のドラフトを沢山つくることじゃないかしら」(助言する)

「なるほどね~つまりあなたは、私の指導案を参考にしたくて話をききにきたのね。」(探る)

「なるほど、見栄えのする指導案を作りたいのね。私も最初あこがれて色々と工夫したり自分らしさを出そうとしたわ。だけど気をつけないと本筋の保育のねらいから外れたり、まわりからかっこつけてると陰口を言われかねないわよ」(解釈する)

このような指導案の書き方を習いにきた新人保育士に言ったことは無いでしょうか?このような言い方が一概にわるいわけではありませんが、結果としてすべて自分の経験や考え方ばかりが中心で話しを聞いてしまっているので、相手が何を求めて話しを聞きに着ているのかが分かりにくくなってしまいます。そのためにもこのような自叙伝的な聞き方をしないようにしなくてはいけません。

感情移入を行い深く傾聴する「心から耳を傾ける」10のステップ

「自叙伝的な聞き方」ではない、本当の意味での相手の話を聞くというのはどういう聞き方なのでしょうか。相手の話を”聞く”のではなく”聴く”努力をするということです。”聞く”という漢字は門がまえに耳と書きます。門という隔たりを越えて耳に入ってくるものを”きく”ことですので、もれでている音を”聞く”に過ぎないのです。

一方で本当の意味で相手を理解するために物事を”聴く”には、漢字の成り立ちにあるように、耳や目、そして心を傾けることで、はじめて相手の話しを”聴く”ことができるのではないでしょうか。相手がどのようなイントネーションで、どのような気持ちで今の話をしているのかを聴くことで、感情を移入して、相手の立場になりきることで理解できるものごとがあるのではないでしょうか。

  1. 自分は今話しを聞ける体制であり、時間があることを気持ちを込めてつたえます。
  2. 聴いている最中は”自分”ではなく”話し手”になりきって聴きましょう。
  3. しぐさも腕組みをするのではなく受け入れるのだという意味の両手を広くあけた状態で心理的にも相手を受け入れるのだという姿勢で臨みます。
  4. まずは相手の視点を否定せずに認めましょう。
  5. 話しをコントロールしないようにしましょう。
  6. 相手のそのときの感情をイメージしながら聴きましょう。
  7. 適切な質問で、そのときの考えや気持ちを引き出します。
  8. 相手に十分説明の時間を与えましょう。
  9. 分からない点や問題点について、自分の言葉で確認してみましょう。
  10. 最終的に相手の気持ちに敏感になりましょう。

以上のステップで話しを聴けるようにしましょう。そうすることで、相手にとって本当に伝えたいこと、求めていることがなんなのかが見えてくるはずです。

第六の習慣:シナジーを創り出す

第5までの習慣をマスターした次のステップとして、シナジーを創り出せるようになるということです。シナジーとは日本語で相乗効果とも言い換えることができます。人と人とがつながることで生まれる新しい考え方や動き・ムーブメントなどがおこることをシナジーが生まれるという表現をされることがあります。これらのシナジーを生み出すことが、この7つの習慣でもっとも重要な部分であるかと思います。

数字の世界では1+1は2にしかなりません。しかし人間社会における1+1の可能性は無限大に存在します。ピアノ独奏だけで表現できる音よりもオーケストラの音のほうが何倍も音に広がりが生まれます。絵本のスイミーの物語のように、小さなさかなであったとしても、ひとつの大きな群れで動き大きなさなかになることで、外的からの問題を解決できる生存方法を導き出しています。

スイミーの物語であるように、黒い魚であったスイミーは兄弟との赤い魚たちとの違いに対して評価するのではなく、その違いを尊重しみとめています。そして小魚たちの問題であるマグロに食べられるという問題も、マグロよりも早く泳ぐというスイミーの方法ではなく、隠れて暮らすという赤い小魚の方法ではない、第三の解決法である大きな魚のように泳ぐという方法で問題を解決しています。

このように相手の違いをみとめ、共通の問題や課題に対してどのような対応ができるのか、もしくは挑戦できるのかをどちらか一つの解決法を相手に押し付けるのではなく、リーダーが意見を取りまとめ認めることで第三の解決方法が導き出されるのです。このような問題解決ができるのがリーダーに求められる能力であり、主任保育士にとって重要なファクター・能力なのではないでしょうか。

 

第七の習慣:刃を研ぐ

最後の七つ目の習慣としては、人のもつ4つの資源とされている肉体、精神、知性、社会・情緒を磨くことで、影響の和が広がるとコヴィー博士は著書の中で語っております。事実、どのような習慣をもっていたとしても肉体や精神が健全でなければ、人の話しを真剣に受け止めることはできずにシナジーを生み出すこともできません。また、知性をたかめていないと、新しい第三の解決法までの道筋を見出すことも難しくなってしまいます。スイミーの話しでたとえると、スイミーが大きな魚のからだの特徴、目の特徴を知っていなければ、自身の黒い色が目の部分になることを発見できずにいたかと思います。

まとめ

以上長くなりましたが、主任保育士にとっても必要な7つの習慣いかがでしたでしょうか。この探求におわりはなく、成長に終わりは無いということが最終的な結論でもあります。7つの習慣において現段階でにおける人間の成長をうながすためのものがスティーブン・R・コヴィーにとってまとめられただけにすぎません。成長に終わりがないように、この習慣もかならず次のステップの習慣、つまり8つめの習慣があるのかもしれません。その8つめの習慣を見出すことが私たちの役目ではありませんが、今現状における7つの習慣を身につけることで、理想とする主任保育士への姿に近づいていくことができるのではないでしょうか。そしてまた、目の前のことに集中して行うことで、8つ目の習慣を自身オリジナルで見出すことができるのではないでしょうか。まずは是非7つの習慣を身に付け、自信の理想とする主任保育士への道を歩んでみてください。もしかすると今探している何かは、この7つの習慣をすることで答えを見つけることができるかもしれません。