保育園運営のリスクマネージメント

こんにちはICTキッズ編集部です。0歳児から多くの子どもを保護者に代わり保育している保育園・幼稚園では、園児の安全確保は保育の大前提とされています。保育所保育指針の保育の方法でもあるように、子どもの健康、安全で情緒お安定した生活ができる環境を整えることが言及されており、第5章では健康、安全の整備について明記されています。厚生労働省の調べでは平成26年度に保育施設でおこなった事故件数は認可保育所で155件、認可外保育施設で22件の合計177件の事故報告があがっています。うち死亡事故は17件あり、そのうち0歳が8名と最も多いと報告されています。このような負傷事故をはじめ、死亡事故をさけるためのリスクマネージメントに園は全力で努めなければなりません。今回は、リスク管理が必要な状況と解決策、対策について紹介してまいります。

何気ないお昼寝にも潜んでいる危険性

2015年の9月に発生した、埼玉県の保育園で、子どもがうつ伏せの状態で呼吸していないのが見つかり、その後死亡した事件がありました。この事件の原因としては、体温調節がうまくできない乳児を遮光カーテンのない窓の近くに長時間寝かせていたことなどが原因ではなかったのかなどの指摘を受けております。

出典:厚生労働省「平成26年:保育施設における事故報告集計」

この事件以外でも、保育園内における死亡事故の殆どが睡眠中によるものであると平成26年に発表されています。また、死亡原因は、うつ伏せによる窒息死や突然死によるものとされています。うつ伏せであれば、保育士の方が目視しておくことで対応ができますが、子どもの体温を睡眠中に体温管理を把握することは不可能にちかくあります。できることは、室内の環境をある一定の基準のものに管理しておく以外にはありません。

 

そこで今回ICTキッズがおすすめするのは、こちらのロボットです。写真を撮ったり子どもと一緒にダンスするだけでなく、子ども達の体温状況を温度センサーでチェックします。体の調子が顔に出ない子どもがいる中で、子どもの体温や体調を目視で判断することは非常に難しいというのが保育士の本音ではないでしょうか。このミーボであれば、顔色が変わらない子どもの温度変化を見逃さずにすぐに対応できます。

園児見守りロボット MEEBO(みーぼ)について

運動器具に対する配慮と注意

園内における遊具も、利用する子どもによっては凶器にもなってしまいかねません。先日のニュースでは公園の雲梯で遊んでいた子どもが、上記のような格好で意識不明の状態で発見されております。大人の目線からすると何故そのようなことになるのかを理解できなかったりもしますが、子どもは大人の斜め上を行くことを保育士の方は重々承知であるとおもいます。そのような予想がつかない子ども動きを最低限予測し、対応を積み重ねることで園内が日々安全に近づいてくるのではないでしょうか。

このような事故は遊具に限りません、園内のありとあらゆるものが園児にとっては遊び場・遊具であり、凶器にもなりえます。このような状況で、保育士の方たちは日々ヒヤリハット報告なので、ヒヤリとすることがあれば常に他の保育士と情報を共有することが大切です。既に行っている園も多数がるかとおもいますが、園内のハザードマップを作成し、日々更新することで園内の園児の安全を確保していきましょう。

園児のアレルギー情報の把握

アナフィラキシーショックなどで大人でも死に至るケースもあるアレルギー反応ですが、子どもの場合にはこのアレルギー反応は大人よりも過剰である場合があります。園児ごとに持っているアレルギーが異なりますが、このような情報をしっかりと園内で共有し管理していくことが重要です。

出典:総務省「9割の施設に食物アレルギー児が在籍し、5割の保育所で事故発生(平成27年2月5日)」

たとえアレルギー情報を共有していたとしても、配給・配膳時における人的ミスにより食物アレルギーに関する事故が発生しており、とくに人手が手薄な土曜日などに配膳ミスによる事故が発生しているデータが出ております。人手が手薄という状況下において、配膳担当者は担当ではないクラスの配膳をするためにこのような事故は発生してしまうことが考えられます。

出典画像:CoDMON

このよう状況における対策として、ICTシステムの園児台帳が役立ちます。タブレットのものであれば、タブレット持ち運びながら食事を配膳することができるので安心です。さらに園児の写真も同時に確認できるのでより安心です。

出典:総務省「9割の施設に食物アレルギー児が在籍し、5割の保育所で事故発生(平成27年2月5日)」

こちらからのデータからも分かるように食物アレルギーに関する研修を実施していない施設が相当数ある事実が報告されています。アレルギー対策は知っていて当たり前という状況から、研修未実施の施設が多いのではないでしょうか。

まとめ

保育園・幼稚園におけるリスクマネージメントは、子どもの安全を確保するためにも他業種よりも厳しく効果的であるべきです。しかし、日々の業務や日常から楽観的にものごとを捉えてしまい、「自園にかぎってそんなこと」と何の根拠もなく自然と思いリスクマネージメントに力をいれなくなってしまいます。事故が起きてからでは遅いのです。保育園・幼稚園におけるリスクマネージメントを行う上で、何事も自分ごとにとらえ対策することが重要です。また、些細なこともポストイットなどで共有することで、気づかなかった小さなことから大きな危険の回避をすることができるかもしれません。