保育士確保に必要なことは給与面改善だけでいいのか?【保育士給与の実態】

こんにちはICTキッズ編集部です。保育士採用における問題は様々なはずですが、行政から対応できる方法としては基本的な保育士の確保として給与面だけが大きく取り沙汰されていることが多くあります。しかし、現実問題として様々な面から保育士離れが起こり、保育士が不足している現実に向き合い行政や園、そしてそれを取り巻く地域の方たちが力を合わせることで初めて保育士不足問題は問題でなくなるのではないでしょうか。今回は、具体的な保育士の問題を集めてカテゴライズして御紹介してまいります。

保育士の給与引き上げは十分であるのか?

「保育士確保集中取組キャンペーン」が実施されます!

こちらの記事でも紹介させていただいておりますが、本年度から保育士の基本給アップがされていますが、平成24年以前に保育士をやめられた方が再就職をする場合には、約3万2千円の給与アップがされているようです。またその他の分野別リーダーや副主任保育士などといった役職になることで4万円の処遇改善がされるということです。このような現状に対して、どのようなものがあるのかを見ていきます。

こちらは、年収ラボから参照し平成27年度の保育士の年収データになります。(出典:http://nensyu-labo.com/sikaku_hoikusi.htm)

こちらをみていただくと分かりますように、年収がこちらから5万円ほど上がったとしても基本的には平成21年の年収とかわらず大幅な改善であるといいがたいことが分かります。また、こちらのサイトでもある年収ランキングにおいても1~30位まである資格を必要とする職種の中においても、高いほうであるとは言いがたいようです。また書きのツイッターのアンケートにもあるように、今回の給与アップに関して、処遇改善とは言いがたいという声が多いようです。


ということですが、本当に保育士の給与は足りない少ないのでしょうか。

こちらは、練馬区が出している職員別給与支給実績になりますが、保育士の欄の895人の年間平均給与支給額は657万円となっております。これって本当に低いのでしょうか。確かに一番現場に立っている保育士や、求人などに出ているものを合算していくと、上記のような年収になっているのかもしれませんが、認可保育園における職員スタッフの方の給与面は安定してはいるようです。

またこちらの保育士の平均年齢は、厚生労働省が出している保育士の平均賃金等における調べの平均年齢とは10歳ほど異なり、給与面における支給額も3倍程度異なるようです。このような現状から導きだされる結論としては、保育園における給与の格差、もしくは保育士の勤続年数における給与の格差が見え隠れしているように見受けられます。

実労働時間の長さが保育士の就業継続期間の長さと反比例している?

給与面の改善ができれば、保育士の確保はできるとして給与面における改善ばかりがメディア報道で取り上げられていますが、現状ではどうなのでしょうか?まずは、下記のツイートを読んでいただければと思います。

いかがでしょうか?このような準備の経験、保育士の方であればどなたも経験しているのではないでしょうか。このような発言に対して、世の中の意見は様々あるようですので深くは追求しませんが、給与面だけでなく仕事の効率化によっても大きく左右されるのではないでしょうか。サービス残業に対しては残業代を支払う制度が皆無である保育園にとって重要なことは、業務の効率化であるといえるのではないでしょうか。

つまり保育業務における作業時間がサービス残業を含め長くなることで、規定の給与との兼ね合いから同等の価値を見出せない保育士が園を去っていくのではないでしょうか。これは保育士に限らず多くの現場でも起こっている状況であるといえます。しかし保育園と他の企業と異なる部分は、給与規定の権利を社長もしくは経営陣がしっかりと握っているというところです。一方で保育園は補助金等における運営の為、このような給与規定があいまいである場合が多く簡単に給与の上げ下げや、手当てをつけることが難しくなっております。結果としても数年働いても給与が変わらないケースがあります。

業務効率化の為にICTシステムを導入したとしても上記のような卒園式の壁紙、発表会の準備などは、なかなか難しいように感じます。一方でアルバム作りに関しては、ICTシステム等と連動しているサービスがhugmoなどでも今後リリースされるようですので、是非検討してみてはいかがでしょうか。

保育士を確保したいはずが、保育士弾劾に走るメディアの矛先

保育士が足りない!しかし保育士の不祥事に対してむやみやたらにあおるメディアがいます。もちろん、子どもをケアする保育士にとってあるまじき行動をとった人間がいたのは事実であるかと思います。そのような人間が保育士を続けてよいとは思いません。しかし、必要以上に問題のあった保育士について弾劾し、その他の男性保育士に対しても問題視する流れが生まれてしまいました。様々な問題から保育士をやめていく中、メディアによる必要以上の弾劾により保育士の立場は悪くなっているように感じます。下記のツイートのように保育士を保護者の方は信用して欲しいですし、なにより保育士自信もしっかりとした行動をとって社会における信用を取り戻して欲しいものです。

未就学の子どもがいる保育士についての優先順位の強化

未就学の子どもがいる保育士に対して補助金がでています。しかし、一方で保育所の審査に対して優先されなければあまり意味がありません。保育士として働き続けたいという方は下記のツイートのようにいらっしゃいます。しかし、認可保育園への審査が落ちてしまった場合は、結果として保育所は重要な保育士を失ってしまいます。そのために東京の特定の地域では2017年度より保育士の方を優先的にするという方向性を打ち出しています。このような取組みは東京都だけでなく、全国に広がってもらいたいものです。