子どもと楽しむ超マニアな近現代クラシック8選

クラシック音楽というと、大人もちょっと尻込みするジャンルかもしれません。でもモーツァルトやベートーベンだけがクラシックではないのです。比較的聴きやすい曲や、異空間に誘われるような不思議な響きの音楽まで、イマジネーションを豊かにする近現代のクラシックを、子どもたちと一緒に楽しんでみませんか?

三浦真理:想い出は銀の笛(フルート四重奏のための)

アンサンブル・コンテストなどでも良く取り上げられており、フルート・アンサンブルの定番曲として、吹奏楽の経験がある方にはおなじみの曲かもしれません。5つの色を冠した楽章は、きらびやかなフルートの音色とともに心をさわやかにしてくれます。

ビゼー:小組曲「子供の遊び」

オペラ『カルメン』などで有名なフランスの作曲家ビゼーが、もともとピアノ連弾のために作曲した曲集のうち5曲を選んで管弦楽のために編曲した小組曲「子供の遊び」。トランペットが印象的な「行進曲」から始まり、「お人形」や「ままごと遊び」など子どもを連想させるタイトルがついた小曲が並びます。

サティ:バレエ「パラード」

フランスの作曲家エリック・サティのバレエ音楽「パラード」は、台本がジャン・コクトー、美術と衣装がパブロ・ピカソ、振付がレオニード・マシーンという芸術の各ジャンルの3大巨頭が作り上げた非常に前衛的な作品です。新聞では酷評を受けましたが、パリで多くの観客を呼びました。色彩感にあふれ写実的な音楽は子ども達の感性をきっと豊かに育てることでしょう。

セロツキ:トロンボーンとピアノのためのソナチネ

セロツキは20世紀に活躍したポーランドの作曲家。ポーランドの現代音楽の黎明期を代表する人物とされており、彼の名を冠した国際作曲コンクールも開催されている。この曲は音楽大学などでトロンボーン専攻生が取り上げる超マニアな曲ですが、次にどんなメロディが来るのか予想できないところが面白いのではないでしょうか。

ミヨー:バレエ「 屋根の上の牡牛」

『屋根の上の牛』はフランスのミヨーが作曲したバレエ音楽です。ブラジルの大衆音楽や舞曲に強く影響されており、とても明るくコミカルな曲が多いです。バレエの舞台は酒場で、ダフ屋やボクサーなどの常連客が登場しますが、ストーリーと言えるものはなく、独特の非現実的な空間を演出しています。

ペドロ・イトゥラルデ:ギリシャ組曲

1929年生まれのイトゥラルデはスペインの作曲家。スペイン音楽とジャズの融合を試みる

楽曲を世に送り出しており、スペインのジャズ界では有名な大御所プレーヤーだそうです。サックス四重奏というジャンル自体がニッチで、まず耳にする機会がないとは思いますが、そのカッコ良さは誰もが認めるところではないでしょうか。

武満 徹:ファミリー・トゥリー(系図)

1992年、ニューヨーク・フィルハーモニックの創立150周年記念として日本の武満徹に委嘱された作品です。谷川俊太郎の詩集『はだか』の中から、武満徹が選出した6篇の詩を少女の一人称の詩に編纂し直し、豊かなオーケストラの響きと組み合わされて独特の世界を表現しています。

ガーシュイン:ピアノ協奏曲ヘ長調

アメリカの作曲家ガーシュインは「ラプソディー・イン・ブルー」や「パリのアメリカ人」で有名ですが、彼のピアノコンチェルトを聞いたことはありますか?字面だけ見たら普通のクラシックっぽいのですが、ふたを開けてみるとコテコテのジャズです(笑)。でも、ダイナミックなフルオーケストラの伴奏とともに奏でられるジャズピアノは圧巻です。

まとめ

今回は超マニアックな曲ばかりを集めてみました。幼稚園や保育園には似つかわしくないと思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、逆に’子どもは子どもらしく’と型にハメてしまうのも良くないのではないかと思います。映画やアニメのサウンドトラックにも、壮大でかっこいい曲がたくさんあります。さまざまな種類の音楽を聞かせることで、子どもの感性を刺激してみてはいかがでしょうか。

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